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水草水槽を始めるには何を揃えれば良いの?どれくらいの費用がかかる?【実際のモデルを使って検証します】

2023年1月16日

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水草水槽を始めるには何を揃えれば良いの?どれくらいの費用がかかる?【実際のモデルを使って検証します】

2023年1月16日

こんにちは!MizukusaNewbieです。

水草水槽を始めてみたいけれど何を揃えれば良いのかわからない。

費用はどのくらいかかるのか不安だ。

今回はそのようにお考えの方のために実際の水草水槽をモデルにしながら、必要なものや出来れば揃えたいものなどの紹介とその費用を検証していきます。

モデルケースはこちらの水槽

小型水槽の中でもメジャーなサイズである30cmキューブ水槽です。

レイアウト素材としては石のみというシンプルなレイアウト。

低床にソイルを使い、前景草は定番のニューラージパールグラス。

中景から後景にグリーンロタラ、ロタラ・ロトンディフォリア、ロタラsp.Hraを使ったグラデーションの丘を作りました。

いずれも丈夫で育成も比較的容易な水草です。

こちらの水槽をモデルケースにシミュレートしていきましょう。

絶対に必要なもの

水槽

左がスーパークリア、右が通常版

こちらで使用している水槽はアクロのスーパークリアです。

アクロは大手ペット用品ショップ、チャームさんのプライベートブランドです。

アクアリウムに関わる商品を高品質かつリーズナブルに展開しています。

スーパークリアは通常商品と比べてガラスの透明度が高く、その分水草や生体を綺麗に魅せてくれます。

そのかわり価格も少し高め。

通常仕様でも十分に綺麗なのですが、出来たら後々のことも考えてスーパークリアを購入することをおススメします。

ただし今回は通常版を選択して計算をしてみます。

照明

アクロ・トライアングルグロウ・600

照明は主流であるLEDの製品をお選びになれば間違いないでしょう。

私のおススメは、こちらもアクロの製品であるトライアングルシリーズです。

水草水槽では定番中の定番。

照明としての機能はもちろん、コストパフォーマンスにも優れます。

三角形のアルミボディは無骨ながらもかえって機能美を感じさせるデザイン。

グロウ・ブライト・ビビッドと3つのバージョンがありますがどれも水草をしっかりと育ててくれます。

こちらの記事ではそれぞれについて詳しく紹介しています。

今回は便宜上1番安価なブライトを選択。

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濾過フィルター

エーハイム・2213・70周年記念モデル

濾過フィルターはこちらも定番、エーハイムから選択します。

30cmキューブ水槽であればクラシック2211や500といった選択肢もありますが、ここでは拡張性を考慮してワンランク上げて2213を使用。

本来は45cm以上の水槽対応ですが、後述する製品を使えば30cmキューブでも余裕で使用可能です。

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濾過フィルターの性能は水草や生体の調子、後々の維持管理にも直結してきます。

出来るだけ高性能なものをチョイスすることをオススメします。

こちらはバクテリアの棲み処であるろ材がセットされた商品。

すぐに使用し始めることが可能です。

CO2添加セット

レギュレーター(右)と電磁弁(左)

水草の育成にCO2の添加はほぼマストです。

CO2の添加は必ずしも必要ないという水草であっても、するかしないかでは成長や美しさに格段に違いが出ます。

特に今回のモデルであるこの水槽に植栽しているロタラなどの水草にはCO2は無くてはなりません。

この水槽ではまたまたチャームさんの製品を使っています。

使用しているのはチャームオリジナルCO2フルセット。

CO2の添加に必要のものがフルコンボ。

とりあえずこれを選択しておけば間違いないでしょう。

セットのグレードによって内容物が変わってきますが、私的にはフルセットをおススメします。

電磁弁やタイマーまでついてこの価格は間違いなくお得です。

交換用ボンベや耐圧チューブ、逆流防止弁なども入っていて隙がありません。

将来的に容量を気にせずに添加したくなった場合は、通称ミドボンと呼ばれる業務用大型ボンベを使用する方法もあります。

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ほぼ必要といって良いもの

水槽用ヒーター

こちらは温度調節可能なモデル

秋から春にかけて水槽内の温度を保つ為に水槽用ヒーターが必要です。

この水槽では温度調節式のヒーターを使用していますが、先ずは温度固定式でも良いでしょう。

温度固定式の良いところは調節式と比べて価格が安いことです。

今回のモデルのような陽性水草中心のレイアウトであれば26℃固定のヒーターでも十分。

とにかく水温を一定に保つことが水草水槽では重要です。

水槽用クールファン

逆に夏場は水温を下げなければなりません。

そこで1番手軽な方法が水槽用ファンを使用することです。

この水槽ではGEXのアクアクールファンを使用。

本来は60cm水槽対応サイズですが、もともとコンパクトなので30cmキューブ水槽でも全然邪魔になりません。

元来、水槽用ファンの冷却能力はそこまで高くありませんので少し余裕を持たせたほうが安心です。

値段もコンパクトと比べてそこまで大差ありません。

完璧に水槽をコントロールしようと思えば水槽用クーラーの導入も視野に入ってきますが、とりあえずはこちらで乗り切ることが出来るはずです。

水温計

水温は水草の為にも生体の為にもよくよくチェックするようにしましょう。

理想は常に一定の水温をキープすることです。

最も簡単に測る手段は水槽用水温計です。

アナログですがこちらの製品は安価でメモリも見やすいのでオススメです。

メモリが2℃刻みのSSでも十分ですが、だと1℃単位なのでより安心です。

兎にも角にも水温は常に計測出来るようにしておきましょう。

CO2チェッカー

水草水槽においてCO2の添加がほぼマストであることは前述しています。

ではその添加量をどのように最適化するのかと云えばCO2チェッカーを用いるのが一般的です。

水中のCO2量に反応した試薬の色の変化でその適正量をチェックするアイテムです。

調度良い量であれば緑色、多ければ黄色、少なければ青色を示します。

ちなみに水草にとってCO2を少し多めに添加することはそこまで問題ではありません。

ただ、CO2の添加にはボンベの購入等それなりのランニングコストがかかりますので出来る限り無駄にしたくないものです。

という訳でCO2チェッカーを用意しましょう。

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エアレーション用エアーポンプ

夜間エアレーションをするためにはエアーポンプが必要です。

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エアーポンプについてはその性能もさることながら静粛性も重要なポイントになります。

この水槽で使用している水作の水心SSPPー7Sは30cmから45cm水槽向けのエアーポンプです。

水心シリーズは低振動で静かなことでとても評価の高い製品です。

実際使用してみてもその実力は確かです。

タイマー

タイマーは照明の点灯とCO2の添加で1系統、夜間エアレーションで1系統ほしいところです。

こちらの水槽では水槽専用タイマーを使用していますが、安価なタイマーを2台揃えても良いですし、スマートコンセントを用意してアプリで管理しても良いでしょう。

今回は先ほどのCO2添加フルセットにも同封してある商品を使用したとして計算してみます。

タイマー機能をごくシンプルに設定することが出来ます。

それぞれに特徴や便利な機能もありますので是非比較してみて下さい。

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エアレーション&co2用拡散筒(ディフューザー)

エアーポンプから出た空気を水槽内に供給する為にはエアーストーンもしくは拡散筒(ディフューザー)を使用します。

出来れば見た目が重要な水草水槽ですから拡散筒(ディフューザー)を使用したいところです。

これはCO2の供給にもいえることで、より水に溶け込みやすい用に細かな気泡になる拡散筒をおすすめします。

これらの条件を満たす製品がこちら。

小型水槽用のスモールサイズを選べば見た目も気になりませんし、何よりとても泡が細かいです。

樹脂製なので割れる心配もなく安心して使用できます。

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CO2の添加に必要な耐圧チューブはセットに同封されていますので割愛しますが、その他にはシリコンチューブとキスゴムが必要になります。

出来れば揃えたいもの

ガラス製の吐出口と吸水パイプ

左からスピン・ポピー・フローの各タイプ

エーハイムのろ過フィルターには樹脂製の緑色の吸水パイプとオーバーフローパイプ及びシャワーパイプが付属しています。

出来れば見た目のよい透明なガラス製のパイプに交換したいところです。

その際こちらのスピンタイプの吐出口にすれば、少しオーバースペックなエーハイム2213を快適に30cmキューブ水槽で使用できます。

ガラス製に交換するだけで水槽がグッと垢抜けた印象に変わりますよ。

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育成やメンテナンスで必要なもの

水草用ハサミとピンセット

先端がカーブしているものは前景草などをトリミングするのに便利です

水草のトリミングには専用のハサミを使用します。

刃先が長く細いものは密集した水草の中にもハサミが入れやすいです。

前景草などをトリミングするのには先端がウェーブしたものを使うと作業がスムーズに。

その他水草を植栽したりゴミをとったりするのにはピンセットを使用します。

ハサミもピンセットも色々な形や長さがありますが、最初はオーソドックスなものを選択すればよいでしょう。

水草や素材など

低床にはソイルを使用

ソイルというのは土を丸く焼き固めたものです。

大まかに栄養系ソイルと吸着系ソイルに分かれますが、使い易いのは吸着系ソイルです。

文字通り余分な栄養やアンモニアなどを吸着してくれます。

栄養系ソイルは育成に必要な養分を含んではいますが、その分コケなどが出やすく扱いが難しくなります。

使用しているのはJUNのプラチナソイル・パウダータイプ。

安価で粒もしっかりしていて使い易い人気のソイルです。

この水槽のニューラージパールグラスを含め、前景草を植栽するのなら粒の細かいパウダータイプがおすすめです。

前面を4cmの高さにして、後ろはその倍ほどの高さに盛り土をしていますで約5リットルほど使用したでしょうか。

素材は深岳石セット

ごつごつとした見た目が魅力的な深岳石。

白っぽい面と黒みがかった面があり、その陰影が奥深さを演出します。

こちらはすぐにレイアウトに使えるようセットでも販売されています。

一番大きな親石から中くらいのもの、小さいサイズまでがバランスよく入っています。

30cm水槽では3kgのセットで十分かもしれませんが、出来たらもう少し量を増やすと選択肢が広がってレイアウトしやすいかもしれません。

前景草はニューラージパールグラス

前景草には定番のニューラージパールグラスを。

育成も容易で成長も早く、初めての前景草にはピッタリの水草です。

鮮やかなライトグリーンの葉が爽やかな水景をつくります。

今回はプリンカップに入ったものを使用しました。

1カップで30cmキューブ水槽の半分には十分な量が入っています。

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中景から後景にかけてはロタラ三兄弟

画像はグリーンロタラ

グリーンロタラ、ロタラ・ロトンディフォリア、ロタラsp.Hraを中景から後景にかけてグラデーションになるように植栽しています。

ロタラ系どれも成長が早く育成も比較的かんたんです。

少量から差し戻しという技法で本数を増やしていくことも出来ますが、ソイルが絶好調のうちに育てきってしまったほうが後々維持が楽なので、最初に少し多めの量を植えることをおススメします。

この水槽であれば各20本ほどあれば良いでしょう。

水中葉の状態のものと水上葉のものがありますが、水上葉のほうが安価です。

ロタラは成長が早いのですぐに水上葉から水中葉に入れ替わります。

どちらを選択しても特に問題はないと思います。

実際にいくらなのか計算してみます

必ずしも必要ではないが是非使用してみたいライトスクリーン

以上がこの水槽に使用している器材及び素材等です。

一体いくらになるのか、ネットで購入したとして計算をしてみます。

基本的には送料を抜いた最安値で選択、十円単位は四捨五入、全て執筆時現在の価格です。

アクロ 30cmキューブ水槽 2,300円
アクロ TRIANGLE・BRIGHT 300 4,400円
エーハイム 2213 ろ材付きセット 11,700円
チャームオリジナル co2フルセット 18,000円
GEX スタンディ SH80 水槽用ヒーター 2,300円
GEX アクアクールファン レギュラー 3,100円
GEX クリスタル水温計S 300円
co2チェッカー 500円
エアーポンプ 水心SSPPー7S 1,700円
デジタルタイマー PT70DW  1,400円
タイムストップ アンビリーバブルAIR U-type 800円
タイムストップ アンビリーバブル2 CO2 U-type Small  1,000円
ガラス製吐出パイプ  スピンタイプ 1,400円
ガラス製吸水パイプ 1,700円
ステンレスハサミ 25cm ストレートタイプ  1,000円
ステンレスハサミ 25cm 波状タイプ 1,000円
ステンレス製 ロングピンセット 270mm 700円
JUN プラチナソイル パウダー 3L 1,000円
形状お任せ 深岳石 サイズミックス 3kg 1,800円
ニューラージパールグラス(水上葉)プリンカップ 1,500円
グリーンロタラ 水上葉(20本) 1,000円
ロタラ・ロトンディフォリア 水上葉(20本) 1,000円
ロタラsp.Hra 水上葉(20本) 1,000円

という訳で今回のモデルケースでは合計で約6万円ほどの初期投資が必要になることが分かります。

その他あると便利なグッズ紹介はこちら。

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最後に

いかがでしたでしょうか?

確かにある程度の初期投資は必要になりますが、一旦導入してしまえば水槽や濾過フィルター、LED照明やCO2関係の器材などはかなり長い期間使用することができます。

あとは電気代やCO2ボンベの交換等に係わるランニングコストがかかってくるだけ。

とにかく完成した水草水槽を眺めるのはこの上ない至福の時間です。

究極の癒しの時間を是非手に入れてみてください。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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