水草水槽 管理方法

最低限これだけは知っておきたい初心者向け水草育成論②〜水質・水温編〜

2022年10月7日

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最低限これだけは知っておきたい初心者向け水草育成論②〜水質・水温編〜

2022年10月7日

こんにちは!MizukusaNewbieです。

シリーズでお送りしています、”最低限これだけ知っていればとりあえずは大丈夫!かんたん水草育成論”、第2回目の今回は”水”についてです。

その①照明編
最低限これだけは知っておきたい初心者向け水草育成論①〜照明編〜

これからシリーズでお送りする”最低限これだけ知っていればとりあえず大丈夫!かんたん水草育成論”。第1回目は照明編です。

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水質でこれだけは押さえておきたい3要素

硝酸塩と亜硝酸塩

水草水槽においてきれいな水は何かと言ったら”生物ろ過のしっかり効いたこなれた水”ということになるでしょう。

ちなみに水草水槽とはいえ熱帯魚を一緒に飼育することが大半であると思います。

それぞれがお互いの魅力をさらに引き立ててくれるからです。

そのような中で熱帯魚を飼育する上での一番の大敵はアンモニアです。

つまり熱帯魚自身の排泄物が一番の毒になるのです。

このアンモニアを毒性の少ないものに変えるプロセスが生物ろ過です。

亜硝酸と硝酸塩について

生体にとって一番の毒であるアンモニアはバクテリアが亜硝酸塩に変えてくれます。ただし亜硝酸塩も有毒であることに変わりはありません。さらにバクテリアがこの亜硝酸塩を硝酸塩に変えてくれるのですが、やはり硝酸塩もまったくの無毒な訳ではありません。

特にろ過サイクルが不安定な立ち上げ初期はこの2つの値に十分注意します。

少しでもこの指標がオーバーしてしまったときは即水換えをして強制的に毒物を排出します。

生物ろ過を強力なものにしたい場合はしっかりとしたろ過フィルターを選択することが重要です。

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塩素

塩素とは水道水の消毒の為に使われているいわゆるカルキのことです。

日本の水道水はそのまま飲用することが出来る大変綺麗な水ですので含まれているカルキもその分少ないです。

ですがやはり魚類には大敵です。

魚類のみならず水草にももちろん有害ですのでしっかりと除去することが必要になります。

除去する方法には、煮沸する、自然に抜けるまで汲み置いておく、カルキ抜き剤を使用する、浄水器を設置するといった方法があります。

この中で一番手っ取り早いのはカルキ抜き剤の使用でしょう。

一瞬で除去することが出来るだけでなく、水草にとって有益なミネラル入りのものがあったりおすすめの方法です。

これらの適性数値を計測するのにはこのような試薬を使用します。

必ず用意しておきたいものの筆頭です。

水質計測試薬
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とりあえず後回しでも大丈夫な3要素

試薬を使ったpHの計測。左から弱酸性、中性、弱アルカリ性。

特にpH(ペーハー)、GH(硬度)、KH(炭酸塩硬度)といった水質の3要素は水草を美しく育てる上でとても重要です。

基本的に水草に最も適した水質というのは弱酸性の軟水と言われています。

弱酸性とはpHが6.0~7.0、GH(硬度)とKH(炭酸塩硬度)が3以下の水質を指します。

ですが正直これらの数値を気にしながらの育成は、水草水槽に慣れてきてからで大丈夫だと思います。

逆にあまりにもこれらの数値に引っ張られてしまって何が何だか分からなくなってしまい、水草水槽が面白くなくなってしまっては本末転倒です。

とりあえず大丈夫だという理由は日本の大抵の場所の水道水は弱酸性の軟水だからです。

水草水槽であれ、熱帯魚水槽であれ水換えは絶対に必要です。

つまり水換えを適切に行ってさえいれば自然と弱酸性の軟水に近づくのです。

ただし、それでもpHや硬度が下がらない場合が出てきます。

今回はそれらの理由にあまり影響を受けない育成環境を目指したお話です。

pHや硬度が上がってしまう原因

ソイルの劣化

おそらく皆さん最初はソイルという土を固めた水草専用の低床を使用されると思います。

このソイルはさらに栄養系ソイルと呼ばれるものと吸着系ソイルの2通りに分かれます。

初心者向けなのは吸着系ソイルです。

この吸着系ソイルは文字通り余分な栄要素、例えばアンモニアや亜硝酸等を吸着してくれるソイルです。

ソイルと砂利を両方使う敷き分けレイアウト

前述のようにアンモニアや亜硝酸は熱帯魚にとっては大敵ですのでなんともありがたい製品です。

そしてpHや硬度を下げてくれる効果もあります。

ただしこの効果には限界があり、半年から1年もすればほぼ吸着効果も硬度を下げる効果もなくなってしまいます。

硬度を上げる素材を使用している

石を多く使った山岳レイアウト

水草水槽のレイアウトにおいて石を使用することがあります。

やはり石があると自然感もグッとアップします。

ただしこの石が硬度を上げる原因にもなります。

石に含まれているミネラル分が水に溶け出してしまうからです。

ではどうしたら良いのか。

あまりミネラル分を含まない溶岩石を使用するのがおすすめです。

溶岩石は陰性水草の活着にも適します

これでうんと硬度の上昇を抑えることが出来るはずです。

ちなみに石と並んでレイアウトの鉄板の素材と言えば流木です。

流木から出るアクは水を酸性に傾ける効果がありますのでおススメです。

なるべくpHも硬度も考えずに済ますには

成長が早くあまり水質に左右されない水草を選ぶ

よく茂ったグリーンロタラ

やはりこれに尽きます。

ソイルの劣化等の硬度上昇に関わらず十分に育つことが出来る育成の容易な水草を選択することです。

例えばグリーンロタラをはじめとしたロタラ類。

とにかく丈夫で成長の早い水草の代表種です。

pHが多少高くても、若干水が硬かったとしても他の成長要件が満たされていれば基本的にちゃんと育ちます。

成長が早いということは栄養吸収能力が高いということでもあります。

つまりモリモリと水草が繁茂している状態は、硬度を上げる原因であるミネラルもしっかりと吸収されている状態ということになります。

水槽の環境にあった水草を選ぶ

中景に使ったラージパールグラス

例えばミネラル分を多く含んだ石を沢山使ったレイアウトにしたい。

その場合、硬度の上昇があらかじめ予見されます。

ですので最初から高い硬度を好む水草を選択するのも手です。

例えばラージパールグラス。

こちらは中景から後景に使用できる水草です。

鮮やかなライトグリーンで水景を明るい印象にしてくれます。

前景草として入門に最適なニューラージパールグラス

前景にはニューラージパールグラスはいかがでしょう。

可愛らしい丸葉の緑色の絨毯を簡単に楽しむことが出来ます。

成長もとても早く前景草の中でも一番人気です。

前景草ならショートヘアーグラスも硬度があっても大丈夫。

少しコケが付着したショートヘアーグラス

ただし硬度が高い状態はコケの付きやすい状態でもありますので成長の遅い水草は注意が必要です。

とにかくそのレイアウトに合わせて無理のない水草を選択するのが重要です。

pHや硬度を下げる手段もあるが

直接投入したゼオライト

例えばpH/KH降下剤のような製品を使って無理やり下げる方法もあります。

ただし使用していると石のミネラル分が溶け出して今度は硬度上昇を招きます。

硬度を下げたい場合はゼオライトといった天然鉱物をろ材に使ったり、直接水槽内に投入して余分なミネラルを吸着させるという手もあります。

さらに詳しく

ゼオライトとは火山活動により生成された多孔質の天然鉱物です。

イオン交換作用で水中のカルシウムなどのミネラル分を吸着してくれるので、水質の弱酸性の軟水化に効果があります。

ですがゼオライト自身が吸着出来る量も決まっているので交換や煮沸をしてミネラル分を排出するといった対応をしなければなりません。

結局は無理やり下げたりすることはどこかに対してしわ寄せが来てしまいますので最初はおススメ出来ません。

水温について考える

おすすめの水温は26℃

水質のあとは水温についてです。

水草水槽のおすすめの水温はズバリ26℃です。

といっても24℃や28℃では育たないのかというとそういう訳ではありません。

一番大切なのは水草や熱帯魚の調子を維持するために一定の水温を保つことです。

特に外気の影響を受けやすい水量の少ない小型水槽は水温が変わりやすいので注意します。

この26℃という水温がおすすめの理由は以下のとおりです。

  1. 温度固定式水槽用ヒーターの設定水温が26℃
  2. バクテリアが一番活発になる
  3. だいたいの水草の成長に適している
  4. 熱帯魚の病気の防止につながる

ここからはそれぞれについて詳しくみていきます。

温度固定式水槽用ヒーターの設定水温が26℃

多くの場合、秋から春までの期間は水温を保つ為に水槽用ヒーターを使用することになると思います。

出来たら水温を調節することが出来る温度調節式ヒーターを使用したいところです。

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何故なら後述するように水草の種類に合わせたり、熱帯魚の病気の治療の為に水温を変えたい場合が出てくるからです。

ですがこの温度調節式ヒーターは固定式に比べると値段が若干高くなります。

とりあえず水草水槽を始めてみたいという方には温度固定式でも良いかもしれません。

どのみちメーカーでは1年ごとの本体交換を推奨していますので慣れてきたら調節式にするという手もあります。

バクテリアが一番活発になる

バクテリア剤を使用するのも手

水質の項でも触れましたが、水草水槽におけるきれいな水の定義はバクテリアによる生物ろ過がしっかりと機能している状態のことです。

それは水草にとっても熱帯魚などの生体にとってもです。

この生物ろ過の肝は何と言ってもバクテリアの働きでしょう。

ではそのバクテリアは何℃が最も活発なのかというとそれが26℃であるそうです。

確かに26℃に設定している水槽と、陰性水草(シダ系の水草等)中心の24℃設定の水槽では何となく表面の油膜の発生の具合などを含めた調子が違うなと感じることはあります。

水面の油膜についてはバクテリアの死骸なども原因の一つですので、水温の差が多いに関係しているかもしれません。

というわけで一般的な水草を育てる環境としては26℃がおススメです。

だいたいの水草の成長に適している

26℃で育てたミクロソリウム・ウェンディロフ

前述のように水草が26℃でしか育たない訳ではありません。

むしろ多くの水草の種類で、ただ単に早く成長させることに重きを置くならばもう少し温度を上げた方が良いという情報もあります。

ですがミクロソリウムやボルビティス・ヒュディロッティ、ウィローモスといった陰性水草と呼ばれる水草を育てる場合は24~25℃が適しています。

これに関しては私自身もそのような実感を得ています。

間引きをすることもシダ病の予防につながります

この陰性水草には高温になると発生しやすい特有の伝染病、シダ病というものがあります。

このシダ病の発生しやすい水温は28℃以上です。

ですので26℃に抑えておくのはシダ病予防の観点からも有効でしょう。

もちろん26℃でも陰性水草はきちんと育ちます。

熱帯魚の病気の防止につながる

元気に泳ぐ熱帯魚

熱帯魚を飼っているとどうしても病気になることがあります。

代表的なのは白点病や水カビ病などです。

白点病はウオノカイセンチュウという寄生虫が原因で起こります。

この寄生虫は低温で動きが活発になり26℃以上では動きが鈍るそうです。

また熱帯魚に白いモヤモヤがつく水カビ病。

熱帯魚ばかりではなく流木などにもこの白い水カビが付着する場合もあります。

この水カビの原因は水カビ科真菌と呼ばれる細菌。

ちなみにこの細菌はやはり26℃以上でその増殖を抑えられるそうです。

小型の熱帯魚は病気の根治がとても難しいのでなるべく発症させないように水温にも気を付けたいところですね。

最後に

ここまで水草水槽において最低限知っておきたい水の知識についてお送りしてきました。

水に関しては深く知れば知るほど大変奥が深く難しい要素です。

そのぶん水草の調子を左右するとても大切な要素であるとも言えます。

とにかく実際に水草を育成しながら体得をして行くことが一番です。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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