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睡蓮鉢を使った小さくておしゃれなビオトープを作る【準備するものから構図、管理方法まで】

2023年3月31日

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睡蓮鉢を使った小さくておしゃれなビオトープを作る【準備するものから構図、管理方法まで】

2023年3月31日

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こんにちは!MizukusaNewbieです。

気軽におしゃれなビオトープを楽しんでみたい、そんな場合は睡蓮鉢を使用するのが断然おすすめです。

今回はそんなビオトープをかんたんに作る手順や、全体の構図の考え方、適した植物の選び方まで実際に立ち上げをしながら解説します。

今回使用する容器など

プラスチック製の睡蓮鉢

今回はプラスチック製の睡蓮鉢を使用します。

軽い・丈夫・安いと手軽にビオトープを楽しむにはまさにうってつけの容器。

陶器製と比べれば味わいという面では若干劣るかもしれませんが、これでも十分に素敵なビオトープを作ることが可能です。

色々な形や色、大きさがありますので植栽予定の植物の種類や数によって選ぶと良いでしょう。

今回は睡蓮をメインに何種類かを寄せ植えにしたいと思いますのでこちらの少し間口の大き目なものをチョイス。

内鉢として使用する素焼きの鉢

前述のように今回は寄せ植えという手法をとります。

これは大元の容器の中に植物を植えた小さめの鉢を設置していく方法。

これによって水生植物の生態ごとに適した水面からの高さを調整することが可能です。

水生植物には以下の種類があります。

  • 浮漂植物・・・水底の土に根を張らずに浮遊葉または茎状葉で水面に浮かんでいるもの。
  • 沈水植物・・・植物体の全体または大部分が水中に沈んでいるもの。
  • 浮葉植物・・・水底の土に根を張り、浮葉と水中葉で水面に浮かんでいるもの。
  • 抽水植物・・・水底の土に根を張り、茎や葉の一部または大部分を空中に伸びているもの。

その種類に適した水面からの高さを間違えると上手く育つものも育たなくなってしまいますので注意しましょう。

この寄せ植えに使用する内鉢には素焼きの鉢を使用します。

4~6号くらいの小さめのものが適しています。

土は水生植物専用のものを使用

水生植物を植えるには赤玉土の小粒、荒木田土の他に水生植物専用のものから選択します。

今回はなるべく手軽にというコンセプトから水生生物専用の土を使用します。

こちらは赤玉土をベースに何種類かの土や肥料分を含んだもので、そのまま袋を開けて使用出来るのでとてもかんたん。

容量も小さなビオトープ作りにはちょうど良い量です。

水生植物専用の肥料

スイレンをはじめとしたビオトープに使用する水生植物の多くは土からの栄養補給がとても.重要です。

スティック状や粒状の固形タイプの肥料を用意すると良いでしょう。

植栽時にはもちろん、使用方法を参考にしながら適宜追肥することでキレイで元気に育てることが出来ます。

ここで大切なのは可愛さ余って過度に肥料を与えないことです。

肥料過多はかえって育成不良を起こす肥料やけの原因になる場合があります。

また、一度埋めた肥料は後々取り出すことが難しくなります。

用法用量はキチンと守るようにしましょう。

植栽する植物は背の高さや形に注意して選ぶのが重要

前景、中景、後景の概念を大切に

盛んに葉を出し始める睡蓮

先ず一番手前にくる前景には背の低い植物を持ってきます。

例えばスイレンなどの浮葉植物がこれに当たります。

これがもし高さのある植物だと後ろの植物が隠れてしまい、鑑賞がしにくくなると同時に奥行き感を出すという面でもマイナスです。

中程には中くらいの背丈の植物を選択し、最背面には最も背の高くなる植物を配置するようにします。

可愛らしいオモダカの花

例えば中景にはオモダカやコウホネなどの抽水植物を。

後景には同じく抽水植物であるミズトクサやシペルスなどの比較的丈の長くなるものをチョイス。

前景、中景、後景の概念を大切にしながら奥行き感と鑑賞のし易さを確保してオシャレなビオトープを作りましょう。

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花の量感に注意、草姿にも気を遣おう

サギ草の花は清楚という言葉がピッタリ

いくらキレイだからといって花の咲く植物ばかりを選んでしまうと大味で品の無いビオトープになってしまいます。

メインになる花にプラスして、少し控えめな花が咲く植物を脇役として植えるくらいが自然に仕上がります。

ビオトープですのであくまでも自然観を出してあげることが重要です。

また植物の持つ草姿にも気を遣いましょう。

具体的には面のような広さを持つ葉、線のような細さを出す葉、その中間部分を補完する形の葉をバランスよく植栽します。

ミズトクサは線の抽水植物の代表格

面のような草姿といえばこれまたスイレンが代表格。

かたや線といえばフトイやイグサ系の抽水植物などが挙げられます。

その中間を埋める植物は例えばウォーターコインやウォーターバコパなどでしょうか。

それこそ沢山の種類の水生植物の中から、丈や形にこだわりながら自分のお気に入りを見つけ出すなんてこともビオトープ作りの醍醐味の1つと言えます。

実際に植栽する植物たち

前景にはビオトープの王様・スイレン

 

ビオトープといえば真っ先に思い浮かぶのがスイレンです。

水面に浮かぶ美しい花や緑の葉は優雅で涼し気。

開花期間が長いのもポイントで、初夏から初秋まで楽しむことが出来ます。

今回は小型ビオトープ用にあまり大きくならない姫スイレンを植栽します。

赤や黄色、ピンクや紫といった様々な種類がある中で今回は清楚な白色をチョイス。

ココがポイント

睡蓮の大きな違いに温帯性と熱帯性があります。

前者は耐寒性がありますので寒さが厳しい日本の気候でも越冬させることが容易です。

それに反して後者は10℃を下回るような水温には耐えることが出来ません。

よって冬場は室内に入れたり、休眠株にさせたりといった手間がかかります。

最初は温帯性のほうがおすすめです。

中景にはミズユキノシタとハイグロフィラ・ポリスペルマ、ヒメホタルイを

ミズユキノシタは日本にも自生する水生植物。

ルドウィジア・オバリスとして水草水槽でもお馴染みです。

少し赤みのある葉がちょうど中景のアクセントになってくれます。

こんもりと茂らすことで後景の線の植物と前景の面の植物の中間を補完させます。

水中葉のハイグロフィラ・ポリスペルマ

ハイグロフィラ・ポリスペルマも水草水槽でお馴染みの水生植物。

とても丈夫なので初心者の方にも人気です。

もちろんビオトープで使用する場合も同様で、春から秋にかけての通常の育成に何ら問題はありません。

今回は水草水槽に植えていたものを使います。

現在は水中葉という水の中での育成に適応した姿ですが、徐々に水上葉という水の外に対応した姿に変化していきます。

ヒメホタルイはイグサの一種で、あまり高さが出ないことから前景から中景に使用できる使い勝手の良い抽水植物です。

耐寒性もあり越冬も比較的容易です。

開花期には小さな小さな白い花を付けます。

水を好む植物ですので水が切れないように注意しましょう。

後景にはミニシペラスとシロサギカヤツリ

独特の形状が面白いミニシペルス

この2種類は線のような草姿を持ち、高さが出る植物です。

ミニシペラスは線とはいっても上部の傘のような苞葉が独特の形状をしているためそれなりに存在感があります。

今回は小さなビオトープということであまり多くの種類を植えませんので個性を重視して選択してみました。

シラサギカヤツリは白い控えめな花を咲かせる抽水植物です。

高さも30cm程とこちらも今回のコンセプトにはちょうど良い感じです。

開花期間が比較的長いのも高ポイント。

両者とも丈夫で育成が簡単な点も嬉しいですね。

浮葉植物を浮かべても面白い

小さなビオトープにうってつけのミニホテイアオイ

空いている空間には浮葉植物を浮かべても面白いでしょう。

浮葉植物は水質浄化能力が高く、繁殖力も旺盛です。

水温上昇を抑える効果があったり、メダカの産卵床にもなるとても万能な水生植物です。

ホテイアオイなどは可愛い花も咲かせますよ。

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実際にビオトープを作っていきましょう

先ずは容器の高さ合わせから

川砂と溶岩石を使って高さを調整

睡蓮鉢の中に前景・中景・後景用の3つの内鉢を設置します。

内鉢の高さの調整には川砂や小さめの溶岩石を使用するのがおすすめです。

これらの砂や石にはバクテリアの棲み処としての効果も期待できます。

特に溶岩石は多孔であるために最適といえます。

また、黒味のかかった色がビオトープの水景を渋い感じにしてくれます。

大体の高さと配置が決まったらいよいよ植栽開始です。

素焼きの内鉢にそれぞれの植物を植える

前景の一番大きな鉢に姫スイレンを植えます。

スイレンをビニールポットから出し、根茎周りの土を落とします。

内鉢の底に鉢底土ネットを切ったものを敷き、水生植物の土を入れていきます。

スイレンの茎がギリギリ隠れ、芽がしっかりと土から出るように調整しましょう。

スイレンの場合は水面から3~10センチくらいに鉢の上部がくるようにします。

中景のミズユキノシタとヒメホタルイを植えます。

同じく鉢底土ネットを敷いた内鉢に、ちょうど根が隠れるくらいの高さになるように土を入れて行きます。

水面からの高さは約5cmくらいにしています。

水中葉のハイグロフィラ・ポリスペルマは全体に水を入れてから植栽します。

後景も同じように植栽。

こちらは鉢が水面下から2cmほどになるように調整しました。

実際に睡蓮鉢に水を入れて最終確認

勢いで土が舞わないようにゆっくりと静かに水を入れていきます。

一気にビオトープらしさが出てくる、一連の過程の中でも最高の時間です。

それぞれの鉢が思った水面からの高さになっているかを確認しながら、溶岩石を足したり引いたりして微調整を行います。

内鉢を用いた寄せ植えの最大のメリットはここにあります。

また、掃除の際に鉢を取り出してしっかりと行えることも維持の観点から大変有意義です。

水生植物用の肥料を埋設します

端に沿うように埋設します

今回使用するスティック状の肥料を埋設していきます。

内鉢を使用する場合は鉢の縁に沿うように使用します。

姫スイレンには3~5本とありますが、前述のような肥料やけを防止するため3本にしました。

その他の鉢にも同様に気持ち少なめに施肥しています。

とにかく肥料は少なめからはじめるのが失敗を回避するポイントです。

小さなビオトープの管理について

水生植物は日光が重要

暑すぎる時はヨシズを使って調節

どの植物でも日光を浴びることで成長します。

特にスイレンは半日以上しっかりと陽の光を当てることが望ましいです。

そうすることによって花がよく咲くようになります。

小さなビオトープの利点は移動がし易いことです。

時期によって陽の当たる場所も変わりますので、なるべく日照時間を稼ぐように移動させるのも手です。

ビオトープの天敵アオミドロ

日光がよく当たるといわゆるアオミドロという緑色の藻類が発生することがあります。

美観を損ないますので適宜取り除くようにしましょう。

水切れと高水温に注意する

ビオトープに最適な浮かべるタイプの水温計

水生植物は水切れに弱いです。

特に炎天下では水が蒸発してしまって水位が急激に下がることがあります。

そうなると葉焼けなどを起こす原因になりますので常に水位が適切かどうか注意しましょう。

水温はある程度高くても大丈夫ですが、おそらく一緒に飼育することになるであろうメダカの為にも35℃以上には到達しないようにしたいところです。

水温の上昇を防ぐにはヨシズなどを被せてあげるとよいでしょう。

ビオトープのお供にはメダカが断然おすすめ

上見のメダカはビオトープにはうってつけ

せっかくのビオトープですので何か生きものを飼育したいところです。

ビオトープには断然メダカがおすすめです。

先ず丈夫であること。

多少の水質の悪化にも耐え、病気などのリスクも少ないです。

そして適応水温の幅が広いこと。

0℃から40℃まで耐えることが出来ると言われています。

水温の変化が激しいビオトープにはまさにうってつけ。

メダカは越冬も比較的かんたん

ビオトープには必ず湧くと言っていい蚊の幼虫であるボウフラ。

メダカはこのボウフラを食べてくれるので衛生上も安心です。

この他にもメダカには数えきれないほど魅力がいっぱい。

是非ビオトープと併せてメダカの飼育も是非一緒に楽しんでみてください。

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肥料の過添加に注意する

太陽の光が一番のごちそう

前述のように肥料のあげ過ぎは肥料やけなどを起こして逆に成長を妨げる原因になります。

葉が出ない、花が咲かないなどの状況からつい肥料不足を疑ってしまいがちですが、それよりも日照時間や水位などの他要素を先に見直すことが重要です。

特に植物にとっての一番のごちそうは太陽の光です。

環境を整えることを優先し、肥料不足は最後に回しましょう。

また追肥に関しても慎重に行うべきです。

肥料の説明書きに追肥のタイミング、量などが記されていますのでそれをしっかりと守ってくれぐれも過施肥にならないようにします。

正直標記よりも抑え目で全然大丈夫だと思います。

最後に

これで小さなビオトープの設置は完了です。

あとはそれぞれの植物が順調に生育し、花を咲かせるのを待つだけ。

果たしてどのような水景になるのか追ってご報告したいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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