【水草図鑑】ニューラージパールグラスで優しくて柔らかな絨毯をつくる【前景草】

こんにちは！

MizukusaNewbie的水草図鑑。

今回は前景草の中でも１．２位を争う人気の水草”ニューラージパールグラス”です。

鮮やかで繊細な美しいライトグリーンの芝生を作ることが出来ます。

成長が早く育成、維持共に比較的容易な大変おすすめな水草です。

育成環境データ

植栽からの時間経過とその様子

植栽時

JUN・プラチナソイル・パウダーにテトラ・イニシャルスティックを規定量添加しています。

水上葉を３．４本をひとまとめにして、２～３センチの間隔で植栽します。

スカスカの感じがしますが、成長が早い水草なので少なくても全く問題ありません。

直ぐに這うようにして一面を絨毯化してくれます。

成長の遅いショートヘアーグラスやコブラグラスが最初の段階で大量に植栽しなければならないことを考えるとコスト的にも優秀です。

少し葉が出る程度に深めに植えると、エビのツマツマ等によって抜けてしまうことも防げます。

植栽から２週間経過

植栽から２週間も経てば古い水上葉は枯れ、新しく水中用が匍匐し始めます。

こうなると後はどんどん距離を延ばしながら黒い空白部分を埋めてくれます。

環境にもよりますが同じ前景草の中でも成長の早いグロッソスティグマと同等の早さに感じます。

一時も早く一面を埋めたければ初期の段階で多めに植栽すればよいでしょう。

植栽から1か月

ひと月も経てば８割方の面積を覆ってくれます。

他の水草に多少黒髭コケが付くような環境でも、ニューラージパールグラスは成長が早い為に被害が少ないです。

もし黒髭ゴケが付着した場合でもすぐにその部分だけトリミングします。

すぐに成長して気にならなくなりますよ。

植栽から２ヶ月

２ヶ月も経てば何層かに重なった美しい絨毯が完成します。

ライトグリーンの美しい葉から気泡が上がる姿はいつまで眺めても飽きません。

ラージパールグラスに似た丸い柔らかい葉で全体的に優しい印象を与えてくれます。

ラージパールグラスとグロッソスティグマ

ただしそれがかえってぼんやりとした印象に映ることがあります。

同じ丸い葉の前景草の中でも、もう少し緑色が濃くて艶のあるグロッソスティグマやキューバパールグラスのほうが水景が締まって見えるかもしれません。

ニューラージパールグラスのトリミング

何層にも重なったニューラージパールグラス

匍匐する系統の前景草全般に言えますが、重なりすぎると下の方葉に日光が当たらず枯れてしまいます。

そうならないうちに都度トリミングをしましょう。

丈夫な水草ですので思い切ってかなり下まで切ってしまって大丈夫です。

このように細かいトリミングくずが出ますが、ビーカー等で掬って網に通すという作業を繰り返すことでキレイに取り除くことが出来ます。

トリミング後のニューラージパールグラス。

すでに黄色っぽいくなってしまったところもありますがこれくらいであればまた復活します。

完全に枯れていた場合は水質悪化の原因になりますので部分的に除去したほうが良いでしょう。

固形肥料の効果がなくなるタイミングでしたらこの時にソイル内に添加しておきます。

ニューラージパールグラスについて

私が育成したことのある前景草、グロッソスティグマ・ショートヘアーグラス・キューバパールグラス・コブラグラスの中でも成長が早く大変育てやすい水草だと感じます。

同じく成長の早いグロッソスティグマよりも照明の強さは必要とせず、そこそこの光で立ち上がらずに匍匐してくれます。

その為コケの被害に遭いにくく、比較的早く一面を絨毯のようにすることが出来ます。

光量と低床の肥料分を要求するグロッソスティグマ

少し硬度が高い環境を好むため、この水槽の育成環境においては同じく成長の早いロタラ系よりも調子が良いです。

文字通りパールのような気泡を葉の上にいくつも付けている様子や、一斉に気泡を上げるその姿は思わず時を忘れるほど見入ってしまいます。

ラージパールグラスに似たライトグリーンの丸くて柔らかい印象の葉が、水槽内をとても明るくしてくれます。

その為使い方によってはぼんやりとした水景になってしまうかもしれません。

単一で草原風レイアウトにしたり、色のはっきりとした水草と併せて植栽するとニューラージパールグラスの繊細な美しさがより引き立つでしょう。

数ある前景草の中でも１、２位を争う人気の高さも納得できるとてもおすすめの水草です。

最後までご覧いただきありがとうございました！