こんにちは!MizukusaNewbieです。
今回は”かんたんな敷き分けレイアウトを45cm水槽でやってみる”シリーズの中編をお送りいたします。
前回は主に準備や立ち上げ方法についてのお話でしたが、今回はいよいよ本格的な実践編へと入っていきます。
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かんたんな敷き分けレイアウトを45cm水槽でやってみる~前編~【ネイチャーアクアリウム】
ネイチャーアクアリウムで是非やってみたい敷き分けレイアウト。今回は45cm水槽を使ってとても簡単な敷き分けレイアウトを作成していきます。
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CONTENTS
立ち上げから2週間で生体投入
熱帯魚はプリステラ、ゼブラダニオ、ラスボラ・へテルモルファブルー
生体を入れる目安としてよく言われるのが立ち上げ後2週間から1か月後です。
この頃にはある程度バクテリアが定着しているであろうという理由からです。
ただ、もっと早いタイミングで生体を投入することによってよりバクテリアの定着を促すという方法もあるようです。
いずれにせよ生体を投入する前も後も亜硝酸と硝酸塩の値を計りながら、もし基準より多く検出された時は水換えをすることによって排出しましょう。
亜硝酸と硝酸塩について
生体にとって最も毒性が強いのはアンモニアです。バクテリアがこれを分解すると亜硝酸になります。亜硝酸がさらに分解されると硝酸塩になります。硝酸塩までになれば毒性はだいぶんと下がりますがそれでも有害であることに違いはありません。
ちなみにいきなり沢山の熱帯魚を入れるのはおすすめしません。
何回かに分けて水槽内の環境にも熱帯魚にも過度な負担がかからないようにします。
こちらはプリステラ。
透明なボディに黄色と黒の背びれ、赤みのかかった尾ひれがアクセントになるシンプルながら美しい魚です。
その体色から水槽内をとても爽やかな印象にしてくれます。
さらに入門種だけあってとても育てやすい丈夫な熱帯魚です。
5匹以上のまとまった数を入れることによって群泳してくれます。
つづいてはゼブラダニオ。
紺と黄色の縞々の体色はとても存在感があります。
あまり群れるという感じではありませんが、単独でもとても目を引く魚です。
こちらも丈夫で育てやすい魚です。
ちょっと個性的な魚を入れたい時にはもってこいです。
最後はラスボラ・ヘテロモルファブルーです。
やはりラスボラの仲間ということでとても丈夫な魚です。
ブルーというよりも紫っぽい感じのボディにオレンジがアクセントになってとてもオシャレな印象です。
やはりこちらもワンポイントとして水景のアクセントになる魚です。
以上の3種類がこの水槽のためにチョイスした魚ですが、どれも性格が温和で混泳に向いているというのがポイントです。
また特に小型水槽での混泳では最大体長がだいたい同じくらいになるものを選ぶというのも重要な点でしょう。
パワーバランスが拮抗したほうが水槽内が平穏に保たれます。
コケ取り生体はヤマトヌマエビとオトシンクルス
言うまでもなく水草水槽には必須の存在ヤマトヌマエビ。
45cm水槽ではコケの予防のために5匹ほどを入れます。
もしコケが増えてくるようでしたらここからさらに追加していきます。
水槽壁面の茶ゴケを担当するするのはオトシンクルス。
こちらも同じく無くてはならないタンクメイトです。
45cm水槽のベースライン、2匹を投入です。
黒枝流木が沈みましたのでモス類を活着させます
生体を投入するとほぼ時を同じくして流木が沈みました。
大きさや個体によっても差はありますがだいたい2週間もあれば浮かない程度に沈んでくれます。
流木が定位置に収まることによってモスやミクロソリウムなどをどこに活着させるのかイメージが湧いてきましたので早速作業に取り掛かります。
ウィローモスは流木に。
せっかくの流木の伸びやかな姿を活かしたいのであまり先端には付けずに範囲もごく僅かにしています。
モス同士が重ならないように薄く薄く巻くのがコツです。
南米ウィローモスを低床に近いところで這わせたいので小さめの溶岩石に。
その独特の草姿から化粧砂やサンドを使ったレイアウトの前景草にはもってこいです。
南米ウィローモスは成長するとわりと大きくなるのでさらに薄く巻きます。
ミクロソリウムを親石に活着させます。
ちょっと株が小さいのですが他の水槽から移植させる株をこれだけしか確保出来なかったので仕方ないですね。
親石はレイアウト状取り出すことが出来ないので水草用の接着剤を使用してくっ付けます。
乾くと白くなる性質がありますので極力はみ出さない様に使用をごくごく少量に抑えるのがポイントです。
これでだいたいの植栽と活着が終了しました。
あとは上手く育てていくのみです。
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敷き分けレイアウトに付き物のソイル漏れをなおす方法
敷き分けレイアウトではどうしても化粧砂や砂利の部分にソイルが漏れ出してきます。
少量でしたらピンセットで摘まみ出すという手もありますが、水換えの際に一緒に吸い出してしまった方が早いです。
ただしプロホースではソイルは吸い出せません。
私も通常の水換えにはプロホースを使っていますが、ソイルを吸い出したりウィローモスをトリミングしながらの作業時には違うホースを使っています。
私のおすすめはこの燃油用ホース。
ホームセンターでもどこでも売っているこのホースですが、何が良いのかと言えばとても柔らかいことです。
室内での取り回しも楽ですし小さく丸めることが出来るので収納にも困りません。
そして何と言っても柔らかいので指でつまみながら流量を調節することが出来るのが最大のメリットです。
ちょっと排出をストップさせたいときや少量づづ流して作業をしたいときに便利です。
このようなホースクリップを使って水槽、バケツに固定しておくと大惨事を防ぐことが出来ます。
さらにここでおすすめなのがエーハイムの呼び水スターターです。
呼び水をする際にホースやフィルターの出水パイプに口をつけることに抵抗がある方にはうってつけの製品。
ホースにスターターの先端をピタッと差し込み、ポンプ部分を数回シュポシュポするだけ。
かんたんかつ清潔に呼び水をすることが出来ます。
少し高価な気もしますがそれを補って余りある有用性で買って大成功だったグッズの1つです。
CO2は3秒に2滴間隔で添加
植栽の割合としては陽性水草が多いのでCO2は3秒に2滴の間隔で添加をしています。
だいたい添加時のKHが2、pHが6.6とちょうど水草の育成に適した値で推移していますので添加量としてはちょうどよい具合といえます。
このCO2の適性量は上記のようにKHとpHを計ることによっても把握できますし、CO2チェッカーを使うことでもざっくりとした目安を知ることが出来ます。
それぞれについては関連記事をご参考ください。
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照明はchihiros・WRGBⅡSLIMで8時間
今回この45cm水槽を立ち上げるために購入したchihiros・WRGBⅡSLIM45。
評判とおりのとても良い照明です。
先ずは何と言っても水草がよく育つこと。
1800ルーメンとめちゃくちゃ高光量では無いものの、RGB球のバランスの良さからかロタラインディカもしっかりと気泡を上げて成長し、マクランドラも美しい赤色をキープしています。
そしてアプリを使うことによってタイマー機能はもちろん、発色の加減、出力の調整等色々コントロール出来る便利さ。
何気に点灯時は徐々に照明を明るくしていって反対に消灯時には徐々に暗くしていくことが出来る機能はいいですね。
私は30分かけて照明を100%の出力にして30分かけてオフになるように設定しています。
太陽が昇り太陽が沈む様子を作って水槽に落とし込むことなんてことも出来ちゃいます。
このLEDについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
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立ち上げから3週間経過
現在植栽している水草の中では群を抜いて成長の早いロタラ・インディカをトリミングしました。
ロタラ系はこのようにどんどんとトリミングを重ねるたびにより密度が増えて茂みになっていきます。
少しずつトリミングラインを上げていき赤いロタラの丘をつくります。
赤と言えば後景に植えたロタラ・マクランドラとルドウィジアsp.スーパーレッド。
これらは最初からすでに真っ赤っかだったのですが、はっきりいって並べて植栽したのは今回はあまり意味がありませんでした。
特に45cm水槽ということでスペースも本数も限られている中で両者がほぼ同じに見えます。
という訳でスーパーレッドはストック水槽行きになりました。
両者とも通常の育成でも本当に鮮やかな赤になってくれて、水景の良いアクセントになってくれます。
特にロタラ・マクランドラは真っ直ぐ縦に成長する傾向が強く、後景草としてはとても助かるポイントです。
水上葉で植栽したへアーグラスもランナーを伸ばし始め、少しずつ水上葉と入れ替わりつつあります。
このように3週間もすれば大なり小なり水草達に変化が現れるようになってきます。
立ち上げから1か月頃から液肥を添加開始
1か月経った頃から液肥を添加し始めました。
それまでは低床に含まれた栄養と最初に埋めたイニシャルスティックでまかなえていましたが、そろそろ水草も本格的に成長しだしましたので液肥で補っていきます。
ADAのグリーンブライティシリーズのニュートラルKでカリウムを、ミネラルで微量元素を、ニトロで窒素、アイアンで鉄分を補給します。
半分は砂利を敷いていて植栽面積も半分なので規定量の2分の1を添加しています。
さらに言えばまたその半分が栄養吸収能力の低いヘアーグラスなのでこれでも多いくらいかもしれません。
とにかく水草の調子やコケの様子を見ながら足すように加減をしていきます。
上手く成長しなかったり調子を崩すとつい栄養不足を疑いたくなりますが、大抵の場合照明の問題やCO2の添加具合、水質によるところが大きいです。
肥料は不足よりも過多になった時の方が厄介ですのでとにかく液肥は入れすぎ厳禁です。
最後に
後はコケないようにしっかりと水草を育てて行くのみです。
ミクロソリウムが少し小さいぶん時間が若干かかりそうですが今から完成が楽しみです。
後編では当初思い描いた水景をお届けできるように頑張ります。
最後までご覧いただきありがとうございました!