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【人工産卵床か】メダカの産卵床にベストなのはどれ?【それとも浮葉植物】

2022年7月26日

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【人工産卵床か】メダカの産卵床にベストなのはどれ?【それとも浮葉植物】

2022年7月26日

こんにちは!MizukusaNewbieです。

夏です!

メダカの産卵シーズンです!

お気に入りのメダカを増やしたい、特徴の出ている個体をさらに強化したい、違う品種を掛け合わせて新たなメダカを作りたいetc.

人によってその目的こそ違えど、メダカの飼育の醍醐味は何といっても産卵、繁殖にあると言っても過言はないでしょう。

繁殖の準備についてはこちら。

繁殖の準備
【初めてでも出来る】メダカの繁殖に挑戦してみよう!①~準備編~【繁殖は計画的に】

メダカの魅力といえば自分で繁殖を楽しむことが出来るという点です。今回はメダカの繁殖に挑戦してみよう!ということで最低限必要なものやあると便利なものについてのお話です。

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メダカも容器も環境もばっちり、あとはメダカに卵を産み付けてもらうだけ。

しかし意外と卵を産み付ける対象、いわゆる”産卵床”にはそれぞれ産み付けやすいものとそうではないものの差があるようです。

今回は私の経験から、産卵床として最適と考えられるものベスト3をご紹介していきたいと思います。

産卵床につかえるもの

先ずは浮遊植物や沈水植物などの自然の産卵床

水質浄化能力も高く、見た目も涼し気なマツモ

ビオトープにはおなじみのホテイアオイアマゾンフロッグピットなどの浮遊植物、マツモアナカリスといった沈水植物が先ず産卵床の候補として挙げられます。

これらの利点といえば、

  • 植物なので見た目が良い
  • 水質浄化能力が抜群である
  • 環境が合えば勝手に増えてくれる
  • 上記の植物は比較的丈夫で安価、入手も簡単
  • 上手く行けば越冬も可

といったところでしょうか。

やはり自然の植物ですので、景観を邪魔しません。

ホテイアオイなんかは可愛らしい紫色の花を咲かせてくれますよ。

そしてこれらの植物は水中内の余分な栄養素をよく吸収してくれます。

メダカにも優しいですし、アオミドロ等の厄介な藻類の予防にも役立ちます。

独特の形状がかわいらしいサルビニア・ククラータ

中でもこれはとても嬉しい点ですが、水温が適正で日光がしっかりと当たっている条件下では勝手にどんどんと増えていきます。

そもそも比較的安価で購入できるためコスパがとても良いです。

非常に丈夫なので育成には気を遣いませんし、液肥なども特には必要ありません。

環境にもよりますが種類によっては越冬できるものもあります。

比較的寒さにも強いアマゾンフロッグピット

人工産卵床

各メーカーから様々な種類が発売されています

各メーカーからメダカの産卵に適した専用の産卵床が発売されています。

これらの利点はというと、

  • 卵が見つけやすく、採取しやすい
  • 洗って繰り返し使用できる
  • 植物と違い水温等の育成環境を考えなくてもよい
  • 安価でコスパがよい

等が挙げられます。

やはり専用の産卵床ということで圧倒的に卵を見つけることが容易です。

例えば浮葉植物の場合であればメダカは根っこの部分に卵を産み付けますが、ホテイアオイなどの根の量の多い植物だと見つけることも採取することも少し難儀します。

かたや専用産卵床は素材が固く、色も見やすい様に工夫がされています。

卵を見つけるのも採るのも楽々

素材が人工繊維ですので汚れたら洗って何度も使用することが出来ます。

そもそもが安価な商品ですのでコストパフォーマンスも良好です。

もちろん環境等に気を遣う必要も全くありません。

底に敷いた溶岩石

溶岩石を使った一例

これは正確には産卵床とはいえないのかもしれません。

私はメダカを育てるのにトロ舟の底に小さめの溶岩石を敷くことがあります。

その理由は、気孔の細かい溶岩石は水質を安定させるバクテリアの棲み処にななりやすいこと、黒い色はメダカの保護色を強くする効果があるのでメダカの色や柄がはっきりと出るという理由です。

さらには知らないうちにメダカが卵を産み付けて、いつの間にか孵化した稚魚が泳いでいたりします。

採卵をするという点では少し他の方法よりは難しいのですが、成魚が針子(※孵化したばかりの稚魚)を食べてしまう前に隔離することが出来れば立派な産卵床に成り得ます。

以上の例を踏まえて早速私が考える産卵床ベスト3の発表です。

MizukusaNewbie的メダカの産卵床ランキング

 第1位 ホテイアオイ

1位にはホテイアオイを選びました。

最大の理由は、他の植物や人口の産卵床と比較してメダカが卵を産み付ける確率が高いからです。

はっきり言って何故なのかは分かりません。

ですが同じ飼育容器に色々な産卵床を入れてみた結果でもホテイアオイに軍配が上がります。

これは個人的な見解ですが、ホテイアオイのまるでラピュタのような根っこにその理由があるのではないかと思います。

ホテイアオイの立派な根っこ

先ずは糸状の根っこが幾重にも重なるその形状が卵を擦り付けるに適しているということ。

根の奥深くに産み付けることによって卵を外敵から守ることが出来るのではないかということ。

やはり生き物ですから、親は子供をどれだけでも危険から遠ざけようとする本能が働いている気がします。

また、前述の通り浮遊植物は水質浄化能力が高いものばかりですが、このホテイアオイは吸収する根っこが多いせいかその能力が高いと思われます。

余った栄養を吸収してぐんぐんと成長、増殖。

そしていずれ可愛らしい花を咲かせる、とメダカの産卵床のみならずビオトープのお供にも最適なホテイアオイなのです。

ミニホテイアオイの親株と子株

ただし気を付けなければならないのはその増えすぎた際の処理です。

これはホテイアオイに限ったことではありませんが、増えてしまったからといってそこら辺の池や川などに放つのはやめましょう。

その驚異的な繁殖力からもともとの生態系を壊す可能性があります。

以上の点からトータルで産卵床としてはベストだと思い第1位としました。

ちなみにホテイアオイを選ぶのであればこちらのミニホテイアオイをお勧めします。

通常のホテイアオイはかなり大型化しますが、こちらは比較的小さな草姿をキープするので、産卵床としても扱いやすくビオトープの水草としても可愛らしくまとまります。

第2位 人工産卵床

第2位には人工の産卵床を選びました。

やはり専用品ということで卵の見つけやすさ、採卵の簡単さは植物よりも断然上です。

卵を産み付ける確率としてはホテイアオイのほうが高いのですが、ホテイアオイの根から卵を見つけて採卵するのはその大きさにもよりますが少し厄介です。

場合によっては根を切ってしまった方が早いなんてこともあります。

その点専用品であればそのようなこともなく、手もあまり汚さずスマートです。

こちらの製品などは上部につまみが付いていて、水で手を濡らすことなく採卵できるという優れもの。

例えば極々オーソドックスなこちらの製品。

アソートを購入すればスポンジ部が色違いになりますので、工夫次第で色々な使用方法が出来ます。

同じくGEXのこちらの製品は卵を産み付けやすい様に形状がループ状になっています。

ループ部に卵を産み付けるメダカ

卵のキャッチ力160パーセントUP!とのことです。

それが関係しているのかどうかは定かではありませんが卵が固まりでくっ付いている確率が高い気がします。

こちらも同じくGEXから発売されている、底に沈めるタイプの産卵床。

説明書きには下の方で産卵するメダカにも対応、さらには落ちてきた卵もキャッチとあります。

絶対に卵1つも採り漏らしたくないという方は容器上部に浮くタイプを、底部にこちらの沈めるタイプを設置すれば完璧です。

私が個人的に気に入っているのはこちらの産卵床。

前述の様に上部にツマミがついているので作業がしやすいこと。

また繊維部分が太くしっかりとしている為、繰り返し使用してもヘタリが少ないといった特徴があります。

濃いグリーンの色も卵を見つけやすくていいですね。

この他にもたくさんの種類が販売されていますのでそれぞれ比較しながらお気に入りの産卵床を見つけるのも良いかもしれません。

第3位 底に敷いた溶岩石

じつはこの方法が一番ふ化率が高い気がします。

具体的な方法はこうです。

2~3cm程度の溶岩石を少し重なるようにして敷きます。

お気に入りのメダカのペアを数匹、この溶岩石を敷いた容器で飼育します。

やがてメダカが卵を付けるようになりますがここは何もせず放置。

親メダカが溶岩石の隙間に卵を産み付けますので、これを毎日繰り返してもらいます。

メダカの卵はざっと水温×10日=250で孵化します。

つまり25℃の水温であれば10日で孵化するということです。

それくらい日数が経過すると小さな針子を確認することが出来ますので、食べられないように親メダカを違う飼育容器に移します。

ふ化したばかりの針子

どんどんと卵から孵化し、そのうちに容器内が針子だらけになります。

親メダカを隔離した日からしばらく日数が経過し、卵からすべて孵化したと思われるタイミングで針子を残らず別容器に移します。

再び親メダカを戻して産卵させる、この繰り返しです。

この方法でめちゃくちゃ増やすことが出来ますよ。

最後に

ホテイアオイに産み付けられた卵

以上が私の考えるメダカの産卵床ベスト3です。

ホテイアオイ以外の植物についてですが、産卵床ということを考えるとあまり優秀ではない気がします。

マツモやアナカリスなんかは思ったより卵を付けないんですよね。

アマゾンフロッグピットやサルビニア・ククラータといったビオトープにはお馴染みの浮遊植物たちも同様です。

前者は根が細くて少ないですし、後者はそもそもあまり根を出しません。

成長しても細いアマゾンフロッグピットの根

やはり産卵床ということを考えるとホテイアオイがベストだと思います。

もちろん専用の人工産卵床はとても優秀ですし、溶岩石を使った産卵床も面白いほど孵化させることが出来るのでそれぞれ是非お試しいただければと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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