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【初めてでも出来る】メダカの繁殖に挑戦してみよう!①~準備編~【繁殖は計画的に】

2021年5月27日

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【初めてでも出来る】メダカの繁殖に挑戦してみよう!①~準備編~【繁殖は計画的に】

2021年5月27日

こんにちは!MizukusaNewbieです。

きれいで小さくて飼育は簡単、種類も豊富、繁殖をさせることも可能というまさにビオトープにはうってつけの魚、それがメダカです。

もちろんビオトープのみに限らず水槽でも飼育することが出来るため年中楽しむことが出来ます。

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今回はメダカの繁殖に挑戦しよう!準備編ということで最低限必要なもの、用意すると便利なものについてのお話です。

メダカの最大の魅力は繁殖にあり?

誰でもかんたんに繁殖を楽しむことが出来ます

改良メダカの代表種といえば幹之メダカ

とにかく魅力いっぱいのメダカですが、やはりその最大の魅力は繁殖を楽しめることといっても過言ではないでしょう。

といっても何か特別な設備が必要なわけではなく、水温や日照時間などの環境要因が揃えば勝手に産卵してくれます。

ただ数を増やすだけでなく、色や柄の良いものを選別し、さらにその特徴を強く引き継ぐ個体を増やしていったり、さらには違う種類のメダカを掛け合わせることによってまったく新しい品種を作ることも可能なのです。

ただし新しい種類を生み出すところまで行くにはそれなりの知識や経験、なによりも相当数を飼育することが出来る環境、設備が必要になってきます。

それを出来るのはブリーダーや趣味であっても限られた方だけになります。

ビオトープ+αくらいでお考えの方はお気に入りの種類を1種類か2種類くらい選んで繁殖させてみるのが最初は良いと思います。

増えすぎ注意、その理由は?

産卵床に卵を産み付ける夜桜メダカ

その理由はずばり”とにかく繁殖がかんたんでどんどん増えるから”です。

メダカの産卵の条件としては水温が20℃以上日照時間12時間以上といったものがあります。

この条件下で、さらにはオスとメスのペアが成立してさえいればそれこそ毎日のように1匹のメスが毎日10から30ほどの卵を産卵していくのです。

もちろんすべてが孵化するわけではないのですが、慣れてくると高確率で孵化させることが出来るようになります。

もちろんすべての卵を孵化させる必要は無く、もうこれ以上は増やしたくないという場合は採卵をストップすればよいのです。

飼育環境下では採卵無しではなかなかメダカは増えないと思っていいでしょう。

なぜなら成魚が卵や稚魚を捕食してしまうからです。

それでも飼育数が増えてしまう訳は

三色メダカの稚魚

もしあなたがメダカを選別をして、色や柄のより良いメダカを産出したいと思う場合。

もしそうであればあなたはそれなりの数を孵化させ飼育する必要があります。

何故かといえば固定率といってそのメダカの柄や特徴を産まれてくる稚魚がすべて引き継ぐとは限らないからです。

親の特徴を良く引きついだ仔もいれば少ししか引き継いでいない仔、はたまた全く別の色や柄の仔も産まれてきます。

基本的に現在産出された原種以外のメダカは品種改良を重ねられたものですので、その過程の品種に戻ってしまうこともあります。

固定率が比較的良い夜桜メダカ

そして親メダカを選ぶときはより柄や特徴が良く出ている個体を選ばなければなりません。

そのほうが高確率で特徴を引き継いだ仔が産まれるからです。

そうしてまた交配を繰り返すことで固定率を上げていくのです。

そしてもちろんオスとメスの両方が必要な訳ですので飼育しなければならない数が増える理由が納得していただけると思います。

飼育環境を考えて計画的に繁殖させよう

縁側を占領する飼育容器

とにかくかんたんに繁殖をさせることが出来るため、楽しくてどんどんと数を増やしてしまいたくなると思います。

小さな稚魚が泳ぐ姿はとても可愛らしいく見ているだけで癒されます。

しかしその稚魚も早ければ1か月、普通でも2,3か月もすれば立派な成魚になります。

そうなればそれなりの飼育容器を用意する必要が出てきます。

大きさも数も必要になってくるでしょう。

もちろん置くスペースも確保しなければなりません。

どうしよう、これ以上容器を増やす余裕がない!これ以上飼育出来ない!なんてことになってしまう可能性があります。

誰かにあげる、ペットショップに引き取ってもらうなどきちんとした対応策を講じることが出来るのであれば大丈夫ですが、増えたから近くの川に放流するなんてことは絶対にやってはいけません。

しっかりと自分の育成環境等を考えて計画的に繁殖を楽しみましょう。

先ずは繁殖させる環境を整えます

採卵しやすい人工の産卵床

特にこれといって特別な設備や高価なものが必要な訳でもありませんし、かんたんに手軽に始められるのもメダカの繁殖の魅力です。

とりあえず繁殖に最低限必要なものを列挙しておきます。

  • メダカのペア
  • 飼育容器
  • 飼育水
  • 産卵床
  • 隔離用ネット
  • 水温計
  • 日除け

それでは具体的に各項目について解説していきます。

お気に入りのメダカのペア

全身に光が乗った幹之メダカ

当たり前ですがオスとメスのペアがいなければ繁殖が成立しませんので、お気に入りのメダカを見つけて親魚を確保しましょう。

ちなみにメダカにも相性があってオスとメス1匹ずつでは繁殖しないことがあります。

オス1匹に対してメスが3~5匹程度いればしっかりと産卵してくれます。

実店舗で購入するのであれば「オス何匹とメス何匹ください」と伝えれば店員さんがしっかりと性別を判別してくれます。

またネットで購入するのであればペア売りをしているショップもあります。

本当にたくさんの種類がありますのでどれにしようか考えるだけで楽しいですよ。

固定率もよくおススメです

こちらはメダカ人気の火付け役となった幹之メダカ

私もこのメダカを見て今までのメダカの概念がまるっと変わりました。

背中の光がきらきらと輝く様子はどれだけ眺めていても飽きさせません。

最初の育ててみるのにはおすすめの種類です。

親用・卵用・稚魚用に飼育容器を準備する

白と黒を両方用意すると後々便利です

はっきり言って飼育容器はなんだって大丈夫です。

それこそバケツでも鉢でも飼育することは出来ますが繁殖させるには発砲スチロールトロ舟が良いでしょう。

その中でも私がおすすめするのは発砲スチロールです。

何故かといえば、安い軽い保温性が高いと良いこと尽くめだからです。

発砲スチロール自体を入手することはとても簡単です。

発砲スチロールの蓋で越冬用の寒さ対策をする

スーパーなんかで貰うことも出来ますし、購入したとしても値段はしれています。

ただしカタチや大きさはそろえた方が見た目も管理も楽です。

なかでも私はこの発砲スチロールをおすすめします。

容量もあって、蓋もついていて、何より黒色の発砲スチロールは選別やメダカの色揚げなど後々必ず役にたちます。

私はこれの白と黒を用途に分けて使い分けています。

また保温性の高い発砲スチロールはまだ朝晩が少し温度が下がる時期や、冬の越冬の際にも効果を発揮します。

親魚用卵用稚魚用若魚用とメダカの成長具合によって分けられるように複数個用意しておくと管理がしやすいです。

飼育水はグリーンウォーターがおすすめ

新鮮で色鮮やかなグリーンウォーター

容器が容易出来たら次は飼育水を用意します。

基本的にカルキが抜けた水であればメダカを飼育することは可能ですが、実際にはバクテリアが棲みついたこなれた水でないとメダカには優しくありません。

私はもし繁殖に特化するのであれば、ベアタンクでグリーンウォーターを使用されることをおすすめします。

ベアタンクとは

容器内に底砂や石などを敷かず飼育水のみで生体を管理する方法。掃除や水換えがしやすく、生体をよく観察できるなどのメリットがある。

グリーンウォーターについてはもう少し詳しく。

グリーンウォーターとは植物性プランクトンが大量発生して緑色になった水のことです。

グリーンウォーターのメリットには次のようなものがあります。

  • 成魚はもちろん稚魚のエサになる
  • 植物性プランクトンなので水中の余分な栄養を吸収し水を浄化してくれる
  • 光合成をするため酸素の供給減になる
  • 越冬時には水温の極端な低下を防ぎメダカの緩衝材的役割を果たす
  • かんたんに作ることが出来る

室内で維持しているグリーンウォーター

孵化したばかりの稚魚を特に針子と言います。

孵化して最初の何日かは体に付いたヨークサックとよばれる袋から必要な栄養を摂取しますが、それ以降は餌を食べなければなりません。

ところが”針子”というくらい小さいので市販のエサはすぐには食べることはできません。

そこで植物性プランクトンがいっぱいのグリーンウォーターのなかに泳がせておけば、自然とエサを摂ることができるのです。

これは針子のみならず稚魚や成魚も同じです。

たった今孵化したばかりの針子

エサのあげ過ぎは飼育水の汚れ、魚の病気のもとになりますのでグリーンウォーターを使うことによってそれらを予防することが出来る上に、うっかり餓死させてしまうことも防ぎます。

とにかくメダカの飼育・繁殖においてグリーンウォーターは良いことだらけです。

強いて言うなら鑑賞には不向きですので、しっかりと成長したらビオトープや水槽に移してあげましょう。

作り方はごくごく簡単。

水を溜めて直射日光に当てておくだけ。

私は早く作るためハイポネックスという液肥を入れていますが、真夏なら一週間もすれば完成します。

入れなくても2週間あれば余裕でグリーンウォーターになります。

1つ気を付けなければならないことは、一見緑色になっていてもきつい匂いがする場合です。

これは藍藻類が増えた緑色なのでメダカには毒になります。

正しいグリーンウォーターは緑藻類なのでほぼ無臭です。

匂いがおかしいと思ったら最初から作り直してください。

産卵床は水草でも人工の産卵床でも可

ホテイアオイの根に産み付けられた卵

産卵床とはメダカが卵を産み付ける対象物のことです。

基本的には浮いているものに擦り付けるように産卵をしますので、浮葉植物か人工の産卵床を用意します。

水草で言えばホテイアオイマツモアナカリスアマゾンフロッグピットなどです。

人工の産卵床ではこのような商品が各メーカーより発売されています。

ここに挙げたものはすべて試してみたのですが、圧倒的にメダカが産卵してくれたのはホテイアオイでした。

ホテイアオイは水質浄化能力に優れ、繁殖力もかなり高く、可愛らしい花まで咲かせてくれるメダカ飼育の大変強い味方です。

人工の産卵床と併せてホテイアオイをお使いになることをおすすめします。

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どれも可愛らしく育成もかんたんで、メダカの産卵床としてだけでなく鑑賞目的としても最適な水草たちです。

是非お好みの水草を見つけてみてください。

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隔離用ネットで卵をしっかり守る

種類や採卵時期で分けられるように何個か用意

産卵床に卵を発見したら、すぐに隔離用ネットに入れてあげます。

そうしないと成魚が卵を食べてしまう可能性があります。

メダカは明け方に産卵しますので午前中に確認すれば良いでしょう。

各メーカーからこのような商品が出ています。

卵も視認しやすく大変便利です。

種類分けや採卵時期に併せて複数個用意しておくと都合が良いです。

水温管理用に水温計と日除けのヨシズ

とても見やすい浮かべる水温計

適応水温が幅広いメダカといえど、真夏の高温にはさすがに参ってしまいます。

メモ

メダカの生存可能水温に関してはおおよそ2℃から40℃くらいまでとしてあることが多いです。なかには42℃としてある情報サイトもあります。とはいえメダカの快適な水温は20℃から28℃くらいと言われていますのでその範囲を目指して水温調節したいところです。

水温を計るのに便利なのが浮かべるタイプの水温計。

上から鑑賞することが多いメダカの飼育やビオトープなどでの使用にピッタリです。

まれに稚魚が表示部に入り込むことがありますので注意しましょう。

直射日光を遮るのにはヨシズが重宝します。

ホームセンターに行けば必ず売っています。

水温が上がってきたらさっと被せるだけ。

高温からメダカを守ります。

まとめ

眼が出来てそろそろ孵化しそうな卵

以上がメダカの繁殖に最低限必要なもの、あると便利なものです。

もちろん人それぞれによって環境や飼育方法も違ってくると思いますので、実際に繁殖を行っていくなかで自分に最適な道具や方法を見つけていただければと思います。

次回は実際の繁殖方法や育て方、注意点などより実践的なお話をしていきたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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