発酵式CO2 管理方法

【発酵式CO2】中味を最適化して添加をコントロールしよう!【お手軽かんたん】

2021年1月23日

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【発酵式CO2】中味を最適化して添加をコントロールしよう!【お手軽かんたん】

2021年1月23日

こんにちは!mizukusa newbieです。

サブ水槽①号の25㎝水槽並びにサブ水槽②号の30㎝水槽に関しては、CO2の添加を発酵式にて行っていることは以前のブログにて紹介いたしました。

発酵式CO2添加装置の中身を自作しよう!【身近な素材で出来る】

今回はサブ水槽①号、②号にて使用中の発酵式CO2添加装置の気泡の出方が少なくなってきたので中身を交換するお話です。

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添加を始めてから数か月。

なんとなく発酵式にも慣れてきて、水草もいい感じに育ってくれていますので、ある程度発酵をコントロールできていると言ってもいいのかなと思います。

発酵をコントロールするということは発酵させる中味の配合を最適化するということです。

というわけで今回は今現在の発酵式CO2添加装置の配合についてお話したいと思います。

先ずは最初に導入した GEX 発酵式CO2スターターキット についてもう少し詳しくレビューしていきたいと思います。

GEX 発酵式CO2スターターキットについて

 

この GEX 発酵式CO2スターターキット は初めてのCO2添加を始めるのに素晴らしいところが満載です。

具体的には・・・

  • ペットボトルのデザインがかっこいい
  • 拡散器(ディフーザー)もかっこいい
  • チューブやジョイントなど一式揃っていてすぐに添加が始められる
  • 発酵の管理がしやすい
  • 中身を交換すれば再利用することが出来る

といったところでしょうか。

逆に悪いところと言えば・・・私にはそこまで見当たりませんでした。

値段は確かにそれなりにしますが、繰り返し使用できるなどのメリットを考えれば初期投資としては許容の範囲内だと思います。

ペットボトルのデザインがかっこいい

発酵式CO2にはペットボトルを使用するのが一般的です。

ちなみに炭酸飲料用の耐圧ペットボトルを使用しなければならないことには注意が必要です。

逆に言えば炭酸飲料の空きボトルならば何でもいいのです。

しかしせっかくの水槽周りはオシャレにしたいですよね。

いつものジュースの空きボトルではなんだか安っぽい感じがしてしまいますが、このGEXのペットボトルは専用デザインということでとてもクールです。

そして何気に便利なのがこの目安の目盛りです。

中身の交換の際にお湯を入れるのにとても重宝しています。

私はこのボトルを何度もお湯に浸けたり、繰り返し洗ったりしていますが外に巻いてあるフィルムは今のところ何ともありません。

ペットボトルだけでも十分に元はとれていると思います。

拡散筒(ディフーザー)もかっこいい

水槽内にCO2を添加するのにはもちろん普通のエアーストーンでもいいわけですが、やはりどうせならこちらもカッコよくきめたいものです。

この付属の拡散筒(ディフーザー)ならそれらしく水槽内を演出してくれます。

材質はガラス製で高級感があります。

添加量の目安となるカウンターは付いていませんがそもそも供給の安定性に欠ける発酵式には無意味ですし、小型水槽向けには大き過ぎです。

その点こちらの拡散筒は小さくてちょうどいいサイズです。

何よりガラス製でこのサイズで発酵式対応の拡散筒を検索しても私には他に見つけることが出来ませんでした。

そういう意味でもこのスターターキットは購入する価値があると思います。

ですが今現在、私はこの拡散筒を使用していません。

それは何故かと言うと、細かな泡が出にくいと感じるからです。

水槽内にしっかりとCO2を溶かすには泡が細かいほうが良いです。

ですが、どうしても圧力の足りない発酵式ではきれいな細かい泡でなく、大きめの泡になりがちです。

というわけでこの拡散筒の見た目の良さは捨てがたいですが、水草の成長第一ということで今はこちらの製品を使用しています。

こちらの製品を使用してみて良いと思う点は・・・

  • 数少ない発酵式もOKの拡散器であること
  • 泡がとても細かいこと
  • 小型水槽にちょうど良いサイズ感
  • プラスティック製なので扱いに気を遣わないこと

といったところです。

特に泡の細かさについてはこちらは圧倒的です。

圧が高かろうが低かろうが泡は概して細かいものが出るので水草の気泡も以前よりよく付いてくれています。

逆にマイナスな点は・・・

  • プラスティック製なのでガラス製と比べて安っぽい
  • 形そのものもあまり恰好良くない
  • セラミックストーン部分が青色で目立つ

といったところでしょうか。

材質、形状という部分では見慣れてしまえばという感じですが、ストーン部分の青色は特に小型の水槽の中にあっては悪目立ちしている感は否めません

以前は白いバージョンもあったということなので是非とも再販されることを願います。

そうすれば発酵式においてはかなりパーフェクトに近い拡散器になるのではないかと思います。

チューブやジョイントなど一式揃っていてすぐに添加が始められる

ペットボトルの蓋の部分にはあらかじめチューブのジョイントが埋め込まれていて、これさえあれば何も用意することなく添加を始めることが出きます。

強いて言うなら、付属のチューブは乳白色で目立つのでクリアチューブを用意することとチューブ固定用のキスゴムがあれば水槽内がスッキリすると思います。

中味に関しては記述がないので細かくは分かりませんが、発酵用ベースパウダー酵母、さらにはそれらをペットボトル内に入れる際に使用する漏斗を作ることが出来る厚紙が入っています。

といってもこの漏斗ははっきり言って使い辛く、どうせこの後何度も詰め替えすることを考えれば百均なりで小さめの漏斗を購入することをお勧めします。

手順も説明通り行えば決して難しくなく、冬場でも数時間もすればCO2が出てきます

私の場合は1時間ほどでした。

初めての時はなんだか感動しましたね。

発酵の管理がしやすい

さて一番肝心なのがここですね。

ボンベその他を使用した方法と違い、発酵式に関しては完全に添加を制御することは出来ません

当たり前ですがすべては発酵次第だからです。

そもそもCO2の添加は照明と連動するのが理想的とされています。

つまり照明を点けている時間に同時にCO2を添加し、照明を切ったらCO2添加も止める

発酵式ではこれは出来ない芸当です。

まぁ時間外になったら拡散器を水槽から出すとか方法がないわけではありませんが、いちいちそんなことをするのも大変なことです。

ただ工夫次第でそれに近づけることは出来ます。

ここが発酵式の面白いところだと思います。

ちなみにパッケージには次のようにあります。

出典:GEX公式サイトより

基本的には15℃以上での使用を想定してあるようですが、冬場などはそうも言っていられません。

私がこのキットを使用し始めたのはすでに外気温は一桁台の季節です。

室内温度もやはり15℃には届かないような中で十分な発酵をさせられるはずもなく、どうしたものかと私なりに考えて実行したのが発砲スチロールを使用した強制ポカポカ発酵です。

発泡スチロールに、50℃前後のお湯を張り、蓋にはペットボトルが顔を出せるくらいの穴をあけ、ペットボトルを沈めます

メモ

イースト菌の発酵の最適温度は30℃から40℃と言われていますが、少し高めのお湯を張ることで冷えたペットボトル内に熱が移りちょうど良い温度になります。ちなみに酵母菌は60℃以上で死滅しますので注意が必要です。

照明を点ける少し前に沈めれば、照明がつく頃にはCO2が発生しはじめ、照明が切れる少し前にペットボトルを出してやれば冷えて発酵が止まるといった具合です。

ちなみに発酵が止まっても再び温めればまた発酵するところをみると低温で酵母が死ぬという訳では無さそうです。

もちろんぴったりとは行きませんがこんな感じである程度はコントロールすることが出来ました。

発酵が止まり、泡が全く出なくなるまでこの使用方法で5週間でした。

中味を交換すれば再利用することが出来る

このスターターキットには発酵が終わった後に中味だけ交換できる詰め替え用が発売されています。

もちろんメーカーさんの努力で商品改良を重ねに重ね、CO2添加に最適な配合にしてあるのでしょうからこれを利用するのがベストだとは思いますが、交換の度に購入するのはいろいろと優しくありません。

発酵式のメリットは安く手軽に導入できるというのが一番ですので私は2回目からは外味だけ再利用し中味は自作することにしました。

その様子は以前のブログを見ていただければと思います。

発酵式CO2添加装置の中身を自作しよう!【身近な素材で出来る】

今回はサブ水槽①号、②号にて使用中の発酵式CO2添加装置の気泡の出方が少なくなってきたので中身を交換するお話です。

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次の章ではこの”中味”のブレンドについてのお話です。

今現在(冬季)の中味の配合について

さて私が採用した発酵式におけるCO2の発生メカニズムは、糖類をイースト菌などの酵母を用いて発酵させ、アルコールと二酸化炭素に分解させて二酸化炭素を取り出すというものです。

つまり必要なものは・・・

  • 砂糖などの糖類
  • イースト菌
  • 発酵を抑える重曹もしくは塩(なくても可)

ということになります。

ここで重要なのはどれをどれだけの量配合するかということにつきます。

発酵が温度によって変わるということは季節によって最適な配分を見つけなければならないということであり、スターターキットのベースパウダーは通年での使用を見越しての配合なのでしょう。

早速配合開始です

とりあえず参考にさせていただいたレシピ通り、

  • 水:300ml
  • 砂糖(グラニュー糖):100グラム
  • イースト菌:0.8グラム
  • 重曹:1.3グラム

から開始です。

0.8とか1.3とかの中途半端な数字なのは計量に1/4tspを使用しているからです。

重曹は小さじ1で5.5グラムドライイーストは3.3グラムですのでそれぞれ上記の値となります。

結果は泡出過ぎ(汗)。

二酸化炭素試薬がイエローになることもしばしばだったのでこれでは困ります。

また、冷えても結構な量のCO2が出ましたのでやはりこれは発酵し過ぎということになります。

ちなみに発砲スチロールを使用した強制ポカポカ発酵はしないものとします。

手軽さという面でもしないに越したことはありませんので。

ちなみに13日目に発酵が終わりました

続いて、

  • 水:350ml
  • グラニュー糖:80グラム
  • イースト菌:0.8グラム
  • 重曹:1.3グラム

で試してみます。

水とグラニュー糖の量だけ換えてみました。

結果は・・・あと一歩というところです。

ちなみに3週間ほどの発酵持続期間でした。

さて次は、

  • 水:350ml
  • グラニュー糖:80グラム
  • イースト菌:0.5グラム
  • 重曹:1.3グラム

を試してみます。

水とグラニュー糖及び重曹はそのまま、イースト菌を少し減らしてみました。

結果は・・・キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!って感じです。

とりあえずこれで冬場は行こうかなと思います。

持続期間としては3週間ちょっとというところですが、交換作業は慣れてしまって苦ではないので全然ありです。

だいたい朝の室温5℃前後で無反応、10℃を超えたあたりから少し気泡を出し始め、15℃を超えたあたりから本格的な添加モード、20℃を超えると小型水槽には十分なCO2が出ています。

ただしこれはあくまでも私の場合の話ですのでいろいろな状況、使用する器具、材料等でそれぞれ変わってくることと思います。

そういったことも含めて発酵式の楽しいところかもしれませんので、これから自作の発酵式をお考えの方は自分自身の水槽に合った配合を色々とお試しいただければと思います。

まとめ

という訳で冬場はしばらく、

  • 水:350ml
  • グラニュー糖:80グラム
  • イースト菌:0.5グラム
  • 重曹:1.3グラム

の配合でCO2を添加していこうと思います。

季節が変わりこの配合ではうまく行かないということになったら新しい配合を考えたいと思います。

水草水槽は、もちろん水草を育てて鑑賞することが最も楽しいひと時ですが、こういったことを創意工夫することが出来るのもまた魅力の一つだとこの実験を通して感じました。

これでますます水草水槽にはまっていきそうな気がします(笑)

最後までご覧いただきありがとうございました!

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