こんにちは!MizukusaNewbie的水草図鑑。
今回ご紹介するのはミクロソリウムやアヌビアスナナと並ぶ陰性水草の代表種、ボルビティス・ヒュディロティです。
そのいかにもシダ然とした草姿は水景に圧倒的な自然感をもたらしてくれます。
是非水景に取り入れてみたい人気の水草の1つです。
CONTENTS
育成環境データの1例
水槽 | 60cm規格水槽 |
照明 | ADA・アクアスカイRGB 7~8時間 |
CO2 | 約1秒に1滴 |
ろ過フィルター | ADA・スーパージェットフィルター・ES‐600 |
低床 | JUN・プラチナソイル・パウダー |
固形肥料 | テトラ・イニシャルスティック |
液肥 | ADA・グリーンブライティ・ニュートラルK |
ADA・グリーンブライティ・ニトロ | |
ADA・グリーンブライティ・ミネラル | |
GH | 3~4 |
PH | 6.5~7 |
水温 | 23.5℃ |
水景に圧倒的な自然感をもたらす、THE・陰性水草
ボルビティス・ヒュディロッティは西アフリカ原産のシダ植物です。
深く透き通った濃いグリーンの葉がとても美しく、そのシダ然とした佇まいは水草水槽にはなくてはならない存在といってよいでしょう。
他の陰性水草同様に流木などに活着させることでレイアウトに圧倒的な自然感をもたらします。
少し価格は高価になる傾向がありますが、流通量も多くショップでもネットでも簡単に手に入れられるでしょう。
基本的には丈夫な水草ですので、陰性水草に共通するいくつかのポイントを抑えれば育成は容易です。
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キレイに陰性水草を育てる方法や注意点、活着やトリミングの仕方などを解説します【水草図鑑番外編】
水景をグッと自然感あふれるものにしてくれるミクロソリウムやアヌビアスナナ、ボルビティスといった陰性水草。今回はそれら陰性水草を上手に育てるためのコツや活着方法、トリミングの仕方についてのお話です。
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ボルビティス・ヒュディロッティの育て方
流木や石に活着させる
水中葉の状態で販売されていることが多いのでそのままビニールタイや水草用接着剤を使って流木や石などの素材に括り付けます。
やがて活着根と呼ばれる根を出して素材に活着しはじめます。
その際に枯れている葉やコケの付いている葉は取り除きます。
葉が少なくて寂しくなっても、それらの葉が付いているより結果的に成長スピードは早くなります。
陰性水草は茎が元気であれば極端な話、葉を全部切ってしまってもちゃんとまた生えてきます。
活着の際など、なるべく茎を痛めないように気を付けると良いでしょう。
水質や水温について
他の一般的な水草と同様、低硬度・弱酸性の水を好みます。
陰性水草ですので成長が遅く、水が汚れていたり硬度が高い環境下ではコケが付着しやすくなります。
ヤマトヌマエビやオトシンクルスなどのコケ取り生体を多めに入れ、硬度を上げやすい石などを使用する場合は換水の頻度を増やすなど十分に気を付けます。
水温に関しては23~24℃の低水温の方が元気に育つ感覚です。
他に植えている水草が陽性のものが多い場合など、25~27℃くらいに水温を設定する場合もあるでしょうが特に問題なく生育はします。
逆に30℃近い水温では調子を崩したり、シダ病といわれる陰性水草特有の病気になったりしますので注意が必要です。
強い照度もCo2の添加もマストではないが...
これまた他の陰性水草同様に強い照明は必要ありません。
むしろ前述の理由と併せて黒髭コケの原因になりますので極端に強い光を当てないようにした方がベターです。
またCo2の添加も必ずしも必要ではありませんが、キレイに大きく育てたいのであれば添加したほうが良いでしょう。
何よりもグリーンの葉の裏に沢山の気泡をつけた姿は美しく圧巻です。
ボルビティス・ヒュディロッティは高環境下では20センチ以上の葉長になるほど大きくなります。
逆に小型水槽に用いたい場合などは、低光量でCo2を無添加にすると小さめに育ちます。
液肥は少量で十分
活着水草ですので基本的には液肥での追肥となります。
とは言え絶対的な要求量は少なく、富栄養素によるコケの被害の方が深刻です。
陰性水草中心の場合は規定量の3分の1程度、陽性水草が多い場合は基本的にそちらに併せた量を添加すれば良いでしょう。
上手く育たない、調子が悪いといった場合は栄養不足よりも水質や水流など他の要因を探ります。
トリミングについて
成長の遅い水草ですのでなんだか気が引けてしまいますが、枯れたりコケが付着した場合は思い切ってその葉は切ってしまった方が良いです。
また、成長して葉が重なり合い、見た目も重くなってきたらすくようにトリミングをします。
水草は根元にきれいな水が行かなくなると調子を崩す傾向にあります。
特に陰性水草は栄養素などよりもきれいな水を供給してあげる方が大切です。
トリミングの際はなるべく茎に近いところでカットしましょう。
最後に
ボルビティス・ヒュディロッティほど水槽内に自然感を醸し出してくれる水草は無いかもしれません。
流木や石にモスが生し、ミクロソリウムがたなびき、ボルビティスが繁茂する。
それだけで抜群に素敵な水景になっちゃいます。
是非あなたの水槽にも取り入れてみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました!