こんにちは!MizukusaNewbie的水草図鑑。
今回は”リスのシッポ”という通称でお馴染みの”ロタラ・ワリッキー”です。
丈夫で育てやすく、中景から後景草として大変人気です。
赤くて細い繊細な葉がまるでリスの尻尾を思わせるというなんとも素敵な水草を今回はご紹介します。
CONTENTS
育成環境データ
水槽 | 60cm規格水槽 |
照明 | アクロ・トライアングル・グロウで8時間 |
CO2 | 約1秒に2滴 |
ろ過フィルター | エーハイム・2215 |
低床 | JUN・プラチナソイル・パウダー |
固形肥料 | テトラ・イニシャルスティック |
液肥 | ADA・グリーンブライティ・ニュートラルK |
ADA・グリーンブライティ・アイアン | |
ADA・グリーンブライティ・ミネラル | |
GH | 2 |
PH | 6.5~7 |
水温 | 25℃ |
植栽時の様子
今回は水上葉を購入し植栽しました。
水中葉が同じような草姿をしている”ロタラ・ナンセアン”が丸葉であるのと対照的に、ワリッキーは水上葉も細い葉をしています。
細葉ではありますが一見ムカデのようでおよそ”リスのシッポ”からは程遠い印象です。
水上葉は茎や葉が固く、とても植栽しやすい水草です。
通常のロタラのようにトリミングを繰り返して茂みにするというよりは、一本一本をそのまま活かすような用い方になりますので、間隔はある程度空けて植栽したほうが良いでしょう。
植栽から1週間
ロタラというだけあり成長は早い部類だと感じます。
1~2週間もあればご覧のように水中葉を展開し始めます。
特筆すべきは水中葉がすでに十分な赤みを帯びていること。
赤系の水草をキレイに発色させるには高光量や鉄分の供給などいくつかの要件がありますが、ワリッキーに関しては他のロタラよりも要求量が少ないです。
水景に赤色を取り入れたい場合はとても有用です。
植栽から2週間
2週間もすれば先端はほぼ細い水中葉になります。
いよいよリスのシッポと呼べる草姿と言っても良いでしょう。
成長が早い為にコケのリスク等もそこまで高く無くとても育成しやすい水草です。
Co2をしっかりと添加している状況では葉に沢山の気泡を付け、見ているだけでうっとりとしてしまいます。
植栽から1ヵ月
まさにリスのしっぽと呼ぶにふさわしい状態になりました。
柔らかく繊細な葉と茎が水流にたなびく姿は美しいの一言です。
となりに写っているロタラ・ナンセアンです。
こちらも同じように美しい細葉をもつ水草ですがワリッキーのほうがより繊細です。
ロタラ・ワリッキーについて
リスのシッポと呼ぶのにふさわしい繊細で美しい葉の水草
誰が命名したのかまさにその名にふさわしい美しい水草です。
これだけ繊細な葉をもつ水草はミリオフィラム・マトグロッセンセなどを含めあまり多くないのではないしょうか。
水流にたなびく姿はまさに圧巻。
気泡を付けやすいので水草の育成の醍醐味を十分に感じることも出来ます。
後景に植栽して水景に動きを出すなど用途は沢山あります。
丈夫で育てやすく難易度は低め
ロタラの仲間らしく成長も早く丈夫な水草です。
一般的な低硬度・弱酸性、Co2添加ありの環境であれば問題なく育成出来ます。
赤色の発色に関しても、これまた一般的な照明時間の8時間ほどで十分。
肥料も定期的な低床の施肥と、毎日の液肥の添加で特段問題ありません。
鉄分の要求もそこまで高く無いのは有難い点です。
成長が早いこともありコケの付着もあまり気になりません。
トリミングよりは差し戻し
他のロタラと違い茂みを作って丘にするような水草ではありませんので特に問題はありませんが、トリミングにはあまり強くない印象です。
長期維持したい場合や数を増やしたい場合は差し戻しのほうが良いでしょう。
そのほうが元気の良いリスのシッポを楽しむことが出来ます。
水中葉から水上葉への移行、またその逆もスムーズなのでストック目的やビオトープでの使用も楽しめます。
最後に
赤系の水草はどちらかというと難易度が高めに感じますが、ロタラ・ワリッキーに関してはとにかく育てやすい水草ですので初心者の方にもおすすめです。
流通も多いので導入にも気は遣いません。
何よりもその繊細な草姿は水景のアクセントとしても有用で、あなたの水草水槽を一段とより素敵なものにしてくれるでしょう。
是非リスのシッポで遊んでみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました!