こんにちは!MizukusaNewbie的水草図鑑。
今回は小型水槽から大型水槽まで使える人気の前景草、キューバパールグラスです。
小さな濃い緑の丸葉が美しく、前景草として使ってよし、単一で植栽して山岳や草原風レイアウトにしてもよしと是非一度は育ててみたい水草です。
CONTENTS
育成環境データ
水槽 | 30cmキューブ水槽 |
照明 | アクロ・トライアングル・ブライトで8時間 |
CO2 | 約2秒に1滴 |
ろ過フィルター | エーハイムクラシック・2211 |
ソイル | JUN・マスターソイルネクストHGパウダー |
JUN・マスターソイルネクストHGノーマル | |
固形肥料 | ADA・ボトムプラス |
液体肥料 | ADA・グリーンブライティ・ニュートラルK |
ADA・グリーンブライティ・ミネラル | |
ADA・グリーンブライティ・アイアン | |
GH | 5~6 |
PH | 7 |
水温 | 26℃ |
植栽からの時間経過とその様子
植栽時
キューバパールグラスは非常に細くて小さい水草ですのでソイルへの植栽は根気のいる作業です。
上手く植栽したつもりでも注水後に浮力やエビのツマツマで抜けて浮いてしまうこともしばしば。
もしキューバパールグラスを単一で植える山岳風レイアウトであったり、植栽面積が広いレイアウトなのであればミスト式が非常に有効な手段です。
ミスト式とは水槽に水を少しだけ張って蓋をし、水槽内を湿度の高い状態にすることで水草を育成する方法です。
これならば抜けることを心配することもなくキューバパールグラスを育てることが可能です。
今回は山岳風レイアウトをミスト式で立ち上げた様子を見ていきます。
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使ったのは水上葉です。
ミスト式の場合、1カ月くらいである程度生え揃えさせたいのでより多めに植栽することをおススメします。
大き目の固まりに分けて2cmほどの間隔で植えます。
水に浸かっていないところのソイルは霧吹きなどを使ってよく湿らせたほうが上手くいきます。
この後水を前面に1cmほど溜まるように張りガラス蓋をして密閉します。
植栽から2週間経過
立上げ時の気温が高くなかったこともありゆっくりとした成長ではありますが、匍匐をしている様子が見えます。
この間特にすることは無く、密閉を徹底して湿度が高い状態をキープすることと、照明を通常の8時間から少し多めの10時間程度照射することくらいです。
キューバパールグラスはとにかく抜けやすい水草ですので、ミスト式で管理する1ヶ月の間にしっかりと根張りをさせることが重要です。
根張りをしっかりとさせることは、山岳レイアウトなどの場合にソイルの崩れを防止することにもつながります。
植栽から1ヶ月経過
本来ならミスト式の間にもう少し成長をさせたいところですが、気温的にあまり成長が見込めないこともありここで水を張ります。
根がある程度張っているとはいえ、抜けやすいことには変わりありませんので細心の注意を払って注水します。
ここからは通常通りCO2の添加、エアレーションの開始、液肥の添加による育成に入ります。
水温は陽性水草が最もよく育つ26℃に設定します。
この時点で水中葉~半水中葉の状態ですので、ここからは早く成長していきます。
植栽から2ヶ月経過
だいぶんと面積が広くなってきました。
多少のソイル崩れは起きますが、根気よく育てればしっかりと繁茂して崩れも少なくなってきます。
場所によってはすでに幾重にも重なっているところもあります。
パールグラスの仲間の魅力は画像のような美しい気泡を付けることです。
植栽から3か月
これだけ重なると下の層は光が当たらず枯れてきます。
そろそろ全体的にトリミングするタイミングでしょう。
思い切って根元からバッサリと刈っていきます。
そのほうが最終的に美しく仕上がります。
植栽から5ヶ月経過
全体的にキューバパールグラスが重なり山岳レイアウトが完成しました。
ライトグリーンの細かい葉は非常に美しいです。
とにかくこのパールのような気泡は見ているだけでうっとりとしてしまいます。
是非一度は育ててみたい水草の一つです。
キューバパールグラスについて
前景草の中でも上位の人気種
キューバパールグラスは前景草の中でも上位の人気を誇る水草です。
極小のグリーンの葉はとても可愛らしく、他のパールグラスと同様に気泡を無数に付ける姿は美しいの一言です。
特に山岳風レイアウトのような単一植栽でその真価を発揮します。
葉が小さいので小型から大型水槽まで、サイズを選ばないのも嬉しいポイント。
人気種だけあって流通量も多く、ネット・店舗ともに手に入れやすい水草です。
キューバパールグラスの基本的な育て方
これはパールグラス全般に言えますが、若干硬度の高い水を好みます。
そういった意味でも硬度が上がりがちな、石をふんだんに使用した山岳風レイアウトにぴったりな水草です。
また、水草水槽はどうしても長期維持をしていく中で硬度が上昇していく傾向にありますが、本種はそれを苦にしませんので長く楽しむことが出来るというのもセールスポイントです。
育成にはソイルが最も適していますが、砂でも育てることは十分可能です。
前述のように小さく細かい水草なので植栽の難易度が高いです。
単一で使用するならミスト式での育成がおすすめです。
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光量とCo2はしっかりと与える
キューバパールグラスの美しい絨毯をつくるにはしっかりとした光量を確保します。
光量が少ないと匍匐せずに上に立ち上がってしまう傾向にあります。
一般的な水草育成用LED照明であれば、ごく一般的な8時間程度点灯すればよいでしょう。
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同様にしっかりとしたCO2の添加も大切です。
この30cmキューブ水槽では2秒に1滴ほどの量にしていますが、Co2チェッカーなどを使用しながら適切な添加量に調整します。
硬度の上昇は気になりませんので気持ち少し多めに添加すると気泡もよく付けてくれます。
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肥料は低床からの補給を大切に

栄養系ソイルの1例
他の前景草同様に根からの栄養補給が大切です。
養分豊富な栄養系ソイルを使用したほうが上手く成長させることが出来るでしょう。
栄養が不足すると葉が黄色っぽい感じになります。
そうならないように育成過程で適時底床内に固形肥料を追肥していきます。
液体肥料と違い、固形肥料は一度埋設すると取り出すのが難しく、多めに施肥すると栄養過多に陥りやすくなりますので注意が必要です。
肥料はごく少量でもちゃんと効きますので少しずつ様子をみながら与えましょう。
これに加えてカリウム、微量元素、鉄分を液体肥料で添加します。
重なったらしっかりと根元からトリミング
あまりにも多層に重なると下の層が枯れてきたりコケが付着する原因になります。
トリミングの際は思い切って底床に近いところで刈りましょう。
そのほうが最終的な仕上がりは美しくなります。
硬度の高い環境で育てることが多くなりますの必然的に黒髭コケが付きやすくなります。
そういった場合もその部分は思い切ってトリミングしてしまった方が早いでしょう。
ヤマトヌマエビやオトシンクルスなどのコケ取り要員は多めに入れると予防に繋がります。
水換えの際には底床内の堆積物をプロホースなどで吸い出してあげると綺麗に長期維持することが出来ます。
最後に
前景草の中でも常に上位の人気を誇るキューバパールグラス。
とにかく小さくて美しいグリーンの葉は唯一無二。
一度は挑戦してみたい山岳風レイアウトと共に、是非育てていただきたいおすすめの水草です。
最後までご覧いただきありがとうございました!