こんにちは!MizukusaNewbieです。
水草水槽をより自然に見せるためには流木や石などの素材が欠かせません。
今回はその中でも特に石に絞って、おすすめの3種類について解説していきます。
CONTENTS
レイアウト用の石について
水景の中の石の重要性
川であれ海であれ、自然の中で水が流れているところには必ず石が存在します。
水草水槽、特に自然の様子を水景に落とし込むネイチャーアクアリウムに関して、石が有るか無いかでその完成度・美しさはずいぶんと変わってきます。
流木を使ったレイアウトでは石と組み合わせることによってお互いをさらに引き立たせることが出来ますし、石を単独で使った草原レイアウトや山岳レイアウトではまさに主役にもなります。
日本庭園などでも石がその風景の要となるように、どのように設置するか、どれくらい使うかなどで水景も全く変わってきます。
石の使い方はまさに作者の腕の見せどころでもあります。
素材を活着させたりバクテリアの棲み処にもなる
ウィローモスやミクロソリウムなどの陰性水草は基本的に何かに活着させて用います。
その際石は有効な活着用素材になります。
モス類を石に活着させて前景草のように使ったり、ポイントポイントに設置したり。
ミクロソリウムやボルビティス・ヒュディロッティを活着させて、重りの代わりに流木や見えないところに置くことも出来ます。
水草水槽では特に重要な水をキレイにしてくれるバクテリア。
石はそのバクテリアの棲み処にもなります。
特に多孔質の溶岩石はその効果をより期待できるでしょう。
どのような水景を目指すかや植栽する水草の種類で石を選択する
レイアウト用の石にはそれぞれ色や表情に特徴があります。
例えば草原風や山岳風レイアウトには山の岩肌を思わせるような質感の石を用いると良いでしょう。
シダなどの陰性水草を多く使ったレイアウトにはどちらかというと明るい色ではなくダークな色目の石が合うと思います。
自身の目指したい水景に併せて選択することが重要です。
その際、石の種類は単一で揃えるのが鉄則です。
色々な石を使ってしまうと統一感が無くなりごちゃごちゃした印象になってしまいます。
また石の種類によっては水の硬度を上げてしまうものがあります。
基本的には水草は弱酸性の低硬度で育つものが多数です。
逆にパールグラスのように硬度が高い水を好む水草もあります。
どのような水草を植えたいのか。
そこでも使用する石の選択が重要になってきます。
大中小とサイズ違いで多めに揃えたい
サイズ違いでなるべく多めに数を揃えたいところです。
同一種といっても形状、表情は石によって様々です。
丸かったり長細かったり三角形だったり。
色が濃かったり薄かったり少し模様が入っていたり。
チョイスする個体で水景もガラっと雰囲気が違ってきますので、選択肢はなるべく多い方がレイアウトを考える際に困りません。
特に中くらいと小さめのサイズは隙間を埋めたり土留めに使ったりと使用頻度が高いです。
便利なレイアウト用セットもありますが、それとは別に少し多めに数を用意しておいた方良いでしょう。
おすすめのレイアウト用の石3選
溶岩石
レイアウト用の石の中で最も使い勝手の良いといえるのが溶岩石。
文字通り溶岩が固まって出来ている石です。
主に黒っぽいものが多く、赤みを帯びているものもあります。
多孔質であることも特徴の一つでバクテリアの良い棲み処にもなります。
よってろ過の設備を持たないビオトープにも最適です。
比較的重さが軽いのも使い易い点です。
水質に与える影響が比較的少なく水草との相性もばっちり。
各種陰性水草の活着用素材としても有用。
他の石と比べて安価ですし、アクアリウムショップをはじめ園芸店などでも手に入れることが出来ます。
流木との相性も良いですし、草原風レイアウトなどでの単独使用も問題ありません。
以上の理由からはじめての方にももってこいのおすすめが溶岩石です。
風山石
風山石は険しい山岳の岩肌を思わせるゴツゴツとした質感が魅力。
山岳レイアウトや草原風レイアウトでの単独での使用にも適します。
落ち着いた色調の中に、スジなどの模様や少し変わった色が入っているものがあったりと、その水景に合った個体を選ぶのも楽しいです。
流木との相性も抜群。
モス類やミクロソリウムなどの陰性水草の雰囲気ともよくマッチします。
それらを活着させるのにも使えますし、とにかくオールマイティなおすすめの素材です。
この石を揃えておけば次なるレイアウトの展開の幅も広がるでしょう。
あまり水質に影響を与えないのも嬉しいポイントです。
深岳石
こちらはさらにゴツゴツとした表情が特徴の石です。
それこそ山岳レイアウトなどの厳しい雰囲気を出したい時には最適でしょう。
全体的に白っぽい色が特徴で、光の当たり方で黒っぽい陰影が出たりとてもクールな印象になります。
色味的にもキューバパールグラスやニューラージパールグラスなどとの相性は抜群。
硬度を上げやすい傾向がありますので、そう言った意味でも固い水を好むパールグラス系を使ったレイアウトにおすすめです。
逆に流木レイアウトにはあまり向かないかもしれません。
どうしても石灰岩的な明るい色調と表情が流木の渋い感じとマッチしません。
汎用性という点では前者たちに少し劣るかもしれませんが、個性的という面ではとても魅力的な石です。
最後に
石を上手く使えるか使えないかで水草水槽の出来栄えは大きく違ってきます。
それこそ石さえ上手く使いこなせればレイアウトの可能性は無限大です。
水槽の中で実際に石を組み合わせながら、次はどんな水景にしようか考えるだけでも楽しいですよ。
是非ご参考にしてみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました!