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【水草図鑑】高さのある抽水植物の選び方でビオトープをさらにおしゃれに!

2024年5月18日

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【水草図鑑】高さのある抽水植物の選び方でビオトープをさらにおしゃれに!

2024年5月18日

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こんにちは!MizukusaNewbieです。

ビオトープをおしゃれに作りたいなら、前・中・後に分けて高さを考えながらバランスよく植栽することが大切です。

今回は最も高さのある部分である後景や、そのつなぎである中景に配置するのにおすすめの抽水植物たちをご紹介します。

抽水植物とは

水中から葉を出すエンコウソウ

ビオトープに使う水生植物には主に以下の種類があります。

  • 浮漂植物・・・水底の土に根を張らずに浮遊葉または茎状葉で水面に浮かんでいるもの。
  • 沈水植物・・・植物体の全体または大部分が水中に沈んでいるもの。
  • 浮葉植物・・・水底の土に根を張り、浮葉と水中葉で水面に浮かんでいるもの。
  • 抽水植物・・・水底の土に根を張り、茎や葉の一部または大部分を空中に伸びているもの。

有名なもので言えば、ホテイアオイは浮漂植物、マツモは沈水植物、スイレンは浮葉植物、オモダカは抽水植物になります。

もしビオトープに陸地の部分をつくるなら、湿性植物を選ぶ手もあります。

湿った場所に自生していて必ずしも水に浸かっていなくても大丈夫な植物です。

基本的に背丈の出る植物は抽水と湿性植物です。

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ビオトープに植える植物の選び方の基本

前景、中景、後景の概念を大切に

前景の定番といえばスイレン

一番手前にくる前景には背の低い植物を植えます。

先ほどの例でいえば浮葉植物のスイレンや浮漂植物のホテイアオイなどです。

前面を低くすることで奥行き感を出しましょう。

中景には中くらいの背丈の植物、後景には最も背の高くなる植物を配置するようにします。

美しいオモダカの花

先ほどの例ならば抽水植物のオモダカは中景から後景に。

さらに高さを出すのであれば同じく抽水植物であるミズトクサなどを植えます。

前景、中景、後景の概念を大切にしながら奥行き感と鑑賞のし易さを確保してオシャレなビオトープを作りましょう。

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後景にはあまり重たくならない線状の植物がおすすめ

湿性植物ですがシダ類は独特のアクセントに

植物には様々な草姿があります。

例えば丸いもの、ギザギザのもの、細い線のようなものなど。

ビオトープの後景には全体の印象があまり重たくならない線状の植物を選ぶのがよいでしょう。

細めの植物が風でさわさわと揺れる姿は何とも軽やかで涼し気な印象を与えてくれます。

おすすめの抽水植物たち

「ミズトクサ」は程よい高さと細かい線の細さが魅力

育成データの一例

育成容器 睡蓮鉢
日照 直射日光を半日程度
底土 花ごごろ・水生植物の土
肥料 カミハタ  スイレン・水生植物用スティック肥料 
水換え 雨水他
植栽時期 3月後半

ミズトクサについて

もし睡蓮鉢などの小さな容器でビオトープを作るなら高さ・細さのいずれの点でも大変使い勝手の良い抽水植物です。

高さで30~50cmほど、細さは3~5mmほどです。

薄めの美しい緑色で、トクサの仲間らしくフシが見られます。

そよそよと風に揺られる姿は清涼感たっぷり。

育成はとても簡単で、あまり深くならないように水に浸して植えてあげればどんどんと芽を出します。

肥料分はそこまで要求しませんので、一般的な水生植物の肥料を適量与えてあげれば十分。

寒さにも強いので水を切らさないようにすれば越冬可能です。

細い地下茎でどんどんと増えますので株分けなども容易、初心者の方にもおすすめの水生植物です。

「オモダカ」は清楚な白い花が可愛らしい

育成データの一例

育成容器 睡蓮鉢
日照 直射日光を半日程度
底土 花ごごろ・水生植物の土
肥料 カミハタ  スイレン・水生植物用スティック肥料 
水換え 雨水他
植栽時期 3月後半

オモダカについて

とにかく丈夫で繁殖力の高いのがオモダカです。

そういう意味ではビオトープにもってこいの抽水植物でしょう。

日本に自生する種類からそうでないものまでありますが、上記の通り繁殖力が強い為に思わぬところで増えてしまう可能性があります。

決してそこら辺に捨てないように気をつけましょう。

葉は線状とはいえませんが、それなりに細い為水景に重さを感じさせることはないと思います。

開花期の7~9月頃には白くて丸い可愛らしい花を咲かせます。

スイレンのほかに水上で花を楽しみたい方にもピッタリです。

越冬も難なくこなします。

「ミニシペラス」は傘上の葉が存在感たっぷり

育成データの一例

育成容器 睡蓮鉢
日照 直射日光を半日程度
底土 花ごころ・水生植物の土
肥料 カミハタ  スイレン・水生植物用スティック肥料 
水換え 雨水他
植栽時期 4月中旬

ミニシペラスについて

他の植物には無い傘上の葉がアクセントになって、存在感を出すにはもってこいの抽水植物です。

風に揺られてそよぐ姿はまさに傘の様でとても涼しげ。

成長も早く、育成も容易です。

抽水状態でも根元が水面に出ている状態でもが育成が可能。

”ミニ”ですので成長しても60cmほどと、大きなビオトープから小さなビオトープまで活躍してくれるでしょう。

弱点は寒さに弱いこと。

凍結するような地域では屋内にて越冬させる必要があります。

「シラサギカヤツリ」は比較的長い期間花が楽しめます

育成データの一例

育成容器 睡蓮鉢
日照 直射日光を半日程度
底土 花ごころ・水生植物の土
肥料 カミハタ  スイレン・水生植物用スティック肥料 
水換え 雨水他
植栽時期 3月後半

シラサギカヤツリについて

まるで白い鷺(サギ)が飛んでいるような白い花を咲かせるシラサギカヤツリ。

この花に見える部分は実際には苞(ほう)と呼ばれるもので厳密には花ではありません。

そのおかげなのか長い期間この白い苞を楽しむことが出来、スイレン等と並びビオトープに用いるのに非常にありがたい抽水植物です。

背の高さも環境によるでしょうが30cmから50cm程度と中景にちょうど良く、成長も早く繁殖力も高いので初めての方でも安心です。

寒さに弱く、寒冷地の私の地域では屋外での越冬は出来ません。

中景から後景のポイントにとても重宝します。

「ヒメホタルイ」は程よい高さと繊細な葉の細さが魅力

育成データの一例

育成容器 睡蓮鉢
日照 直射日光を半日程度
底土 花ごころ・水生植物の土
肥料 カミハタ  スイレン・水生植物用スティック肥料 
水換え 雨水他
植栽時期 3月後半

ヒメホタルイについて

約20cm程の高さで繊細な線状の茎を持つ植物です。

日本全土に分布しているだけあってとても丈夫で越冬も全く問題ありません。

抽水でも陸生でもどちらでも育成が可能です。

ヒメホタルイの魅力はその程よい高さと細さです。

前景と後景のつなぎにこれほど便利な植物はありません。

まとまって生えるので根元を隠したい時やボリュームを出したい時にも。

小さいながらも穂を付けたりしますので、自然感を出すという意味でもビオトープ向けといえるでしょう。

少しだけ背の高い「コウホネ」でスイレンと差別化を図る

育成データの一例

育成容器 睡蓮鉢
日照 直射日光を半日程度
底土 花ごころ・水生植物の土
肥料 カミハタ  スイレン・水生植物用スティック肥料 
水換え 雨水他
植栽時期 3月後半

コウホネについて

根茎が骨のように見えることから名づけられた河骨(コウホネ)。

浮葉植物のスイレンに近い生育の仕方をしますが、相違点は葉や花が水面より上に出ることです。

という訳で他の抽水植物のようにビオトープの中景に用いることが出来ます。

葉は濃いめの緑色で艶があります。

沈水葉という水底に這うような葉や浮葉も同時に出します。

花は小ぶりな黄色い花で可愛らしいです。

スイレンと同じく地中で問題なく越冬させることが出来ます。

「ミズユキノシタ」は独特の色と質感で中景の良いアクセントに

育成データの一例

育成容器 睡蓮鉢
日照 直射日光を半日程度
底土 赤玉土
肥料 カミハタ  スイレン・水生植物用スティック肥料 
水換え 雨水他
植栽時期 3月後半

ミズユキノシタについて

他の抽水植物とは少し趣が違いますが、中景の良いアクセントになる植物です。

ルドウィジア・オバリスという名前で水草水槽でも馴染み深いです。

水中葉でもco2を添加することでピンクがかったキレイな色になりますが、屋外で育成しても赤っぽい色合いを楽しむことが出来ます。

ピンクがかった水中葉

葉が艶々しているので独特の質感をビオトープに与えてくれるでしょう。

密度が高く成長しますので、少し密生感を造りたい場合や後景草の根元が寂しいときにも重宝します。

抽水でも湿った陸地でもどちらでも育成可能です。

寒冷地でも越冬してくれていますので寒さには強い種類といえます。

最後に

おしゃれなビオトープを造るうえで前景・中景・後景のバランスを考えることはとても大切です。

今回ご紹介した抽水植物たちは比較的育成が容易でとても使い勝手の良いものばかりなので是非取り入れてみてください。

皆様の素敵なビオトープ造りのお役に立てれば幸いです。

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