こんにちは!MizukusaNewbieです。
夏の水槽の冷却手段として最も安心なのは水槽用クーラーを使用することです。
魚類用クーラーメーカーのゼンスイより発売されています中型水槽向けの人気商品”zc‐100α”については以前ご紹介をしました。
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ゼンスイzc-100αが想像以上に優秀だった件【おすすめ水槽用クーラー】
抜群の冷却能力と安心のアフターフォロー。夏場の水草水槽の心強い味方、ゼンスイzc‐100αをレビューします。
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今回は同じくゼンスイより発売されています小型水槽用のペルチェ式クーラー”TEGARUⅡ”を購入してみましたので、その能力や使用方法について果たして文字通り”手軽”なのかどうかを含めてレビューしていきたいと思います。
CONTENTS
TEGARUⅡの特徴やスペックなど
冷却方式はペルチェ式を採用
水槽用クーラーの冷却方式にはチラー式とペルチェ式とがあります。
チラー式は一般的な冷蔵庫と同じ仕組みと思ってください。
つまり作動時には結構大きめな”ブーン”という作動音がします。
その代わりに冷却能力は高めです。
一方のペルチェ式は簡易冷蔵庫と同じ仕組みです。
音は静かですがその代わり冷却能力は低めになります。
前述のzc‐100αはチラー式、一方のTEGARUⅡはペルチェ式を採用しています。
そもそも小型水槽用のクーラーですので水量のことを考えてペルチェ式が採用されたということでしょう。
35リットルまでの水槽に対応
35リットルまでの水量で考えるならば一般的には以下のサイズの水槽が考えられます。
水槽の種類 | サイズ | 水量 |
25cmキューブ水槽 | W250×D250×H250mm | 15リットル |
30cm規格水槽 | W300×D180×H240mm | 12リットル |
30cmキューブ水槽 | W300×D300×H300mm | 25リットル |
45cm規格水槽 | W450×D270×H300m | 35リットル |
TEGARUⅡに水を循環させるには水中ポンプか外部式フィルターを使用することになりますが、水草水槽では後者の場合が多いと思います。
したがって30cm規格水槽までならばGEXのメガパワー2045など、30cmキューブ水槽以上ならエーハイムの2211や2213などが外部式フィルターの候補になります。
冷却のみならず加温もすることが出来る
”TEGARUⅡ”1台で冷却と加温の両方をすることが可能です。
これこそ最大のメリットといってもいいでしょう。
そもそも水槽用ヒーターはその色や形、大きさからどうしても水景を崩してしまう邪魔な存在であり、特に水槽サイズが小さければ小さいほどその存在感が増してしまいます。
掃除の際も邪魔になりますし出来るなら付けたくないものの筆頭ですが、水草や生体のことを考えると設置しないわけにもいきません。
このTEGARUⅡさえあれば、水槽上の冷却ファンもヒーターも要らず水槽周りも水槽内のどちらもスッキリとさせることが出来ます。
なんといっても見た目が大切な水草水槽ですからとてもありがたい製品です。
ただし周囲の温度からプラス9℃~12℃が加温限界の目安となっていますので 、すごく寒い地域にお住まいで極端に室温が低くなる場合においては注意が必要です。
本体はまさに”TEGARU”な手のひらサイズ
この製品のポイントは手のひらサイズのコンパクトさにあります。
確かに幅11センチの本体はご覧のように手のひらにすっぽりと収まっています。
そして約1kgの重量でとても軽いです。
比較として中型水槽用クーラーの”zc‐100α”と並べてみますとこのような差になります。
小型水槽用ですので水槽台もそのぶん狭くなりますし、スペースの面ではどれだけでも小さいのは有難いことです。
あとはその冷却と加温の能力が果たして”小さくない”かが重要です。
見やすい表示窓とシンプルな操作方法
本体カラーはホワイトのみの展開。
表示窓のブルーの液晶文字は設定温度が見やすいです。
基本的には温度を設定するだけのシンプルな操作のみ。
アップかダウンのどちらかのボタンをを3秒間押し続けると表示が点滅して設定モードとなりますので、お好みの温度に合わせたら指を話します。
5秒経つと点滅が消えて設定完了です。
その他実際の水温との調節ができる補正機能も備えます。
実際に接続をしてみます
今回は45cm水槽のエーハイム2213で使用
水量が対応ぎりぎりの35リットルである45cm水槽にて使用してみます。
といっても実際には35リットルある訳ではありません。
低床や素材、または水位の具合等で実際にはもう少し水量は少なくなります。
ろ過フィルターはエーハイムの2213で、こちらは45cm水槽に対応したものです。
TEGARUⅡの対応最大流量は1分間に8.5リットルまでですので、そういった意味でも2213がぎりぎりといったところです。
吸水口から吐出口までの距離が伸びたり、間に抵抗になるようなものを挟めば当然フィルターの流量は低下します。
TEGARUⅡを使うことでそこら辺の影響がどの程度なのかも確認してみます。
接続には追加でダブルタップがひとつ必要になる
使用するフィルターの機種に限らず水槽にはエーハイムの”ダブルタップ”を使用していらっしゃると思います。
ホースを抜き挿しすることなく、ほぼワンタッチで水路を遮断することが出来ます。
吐出口やホースの洗浄、フィルターのメンテナンス等々、このダブルタップがあるか無いかではその作業効率が格段に違ってきます。
当然このTEGARUⅡを接続する場合も同様です。
水槽用クーラーはろ過フィルターの後に取り付けますので、その間に1つダブルタップが必要です。
ちなみにTEGARUⅡは内径8mmのホース対応です。
エーハイム2213など内径12mmのホースに接続する場合は同封の異径ジョイントを使用します。
ただしジョイントだけでは少し心許ない気もしますのでホースクリップを用意したほうが安心かもしれません。
気付いた時には水浸しという状況は避けなければなりません。
ちなみに本体との接続用にはこのようなクリップが用意されています。
基本的にダブルタップさえ用意すれば接続自体は特に難しいことはないでしょう。
TEGARUⅡを稼働させてみます
夏場の冷却能力は如何ほどか
デフォルトの水温は25℃に設定されています。
エーハイム2213を稼働させてから電源をいれます。
水漏れがないかチェックすることを忘れないようにしましょう。
現在の水温が表示され、冷却するためにファンが動き始めました。
正直に言うと思っていたより作動音は大きいです。
水槽用冷却ファンと同じ位でしょうか。
冷却ファンのキーンという高めの音に対して、こちらはフォーンという低めの音です。
寝室での使用に関しては躊躇してしまうかもしれません。
現在の室温は約30℃で設定水温は26℃。
この室温ですとキープするのにやっとという感じです。
これは水量の多い45cm水槽での使用であることを考えれば仕方ないかもしれません。
ちなみにチラー式であるzc-100αはやはり冷却能力が高く、あっという間に設定温度に到達します。
この点はどうしても冷却方法の差、そもそもの本体の大きさ等が顕著に出てしまうところです。
設定水温に到達後はその水温をキープするのに稼動したり停止したりを繰り返しますが、高温下であればこれは仕方ないでしょう。
30分以上の連続運転になるような使用は推奨されていませんので、冷却ファンとの併用も考慮しなければならないかもしれません。
概して真夏の単独使用時においては、水温を下げるというよりキープするといった表現が適当です。
水流の低下はあるのか
エーハイム2213使用において、水流に関しては若干の影響があるように見受けられます。
やはり内径12mmのホースに8mmのホースを接続していることが関係していると思われます。
ただし、もともと水流が強すぎると感じていたので少しだけ弱まって結果オーライといった感じです。
真冬や寒冷地では水槽用ヒーターを使用したほうが良さそう
前述の様にこのTEGARUⅡの最大の魅力は冷却・加温の両方が一台で出来てしまうことです。
それでは加温時の実力は如何にということですが、正直クーラー時ほどの実力は見込めないというのが実際でしょうか。
その機構ゆえに水を温めるのは苦手なようで、私が住んでいる寒冷地では水温がなかなか上がりません。
温暖な地域にお住まいの方や、常にある程度お部屋が暖かくキープされている環境であれば十分に役に立ちそうです。
ただし、万が一ということもありますので水槽用ヒーターはやはり用意しておいた方が無難でしょう。
加温能力が格段に違いますのでとにかく安心です。
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最後に
今回TEGARUⅡを購入して接続してみた感想は...
- 本体は軽くてコンパクト。場所を取らずに設置する場所を選ばない。
- 見た目も可愛らしく、表示窓は見やすい。
- 操作はシンプルで迷うことは無い。
- 温度補正など必要最低限の機能は付いている。
- 冷却能力に関しては本体サイズや冷却方法なりといったところだが、真夏でもしっかり設定水温はキープしてくれる。
- 音は想像していたよりも大きい。
- 冷却加温両方出来るということでスペース的にも設置する効果は高い。
- 環境によっては水槽用ヒーターは必要になる。
といったところです。
正直値段もそれなりにしますので導入には慎重だったのですが、もっと早く購入しておけばと後悔するくらい対効果という面では非常に優秀な製品です。
ゼンスイの”TEGARUⅡ”を使えばさらにワンランク上の水景と快適さを手に入れることが出来ること間違いなし。
最後までご覧いただきありがとうございました。