こんにちは!MizukusaNewbieです。
今回のレイアウト制作記は45㎝水槽を使った古い大木を中心とした色鮮やかな水景です。
育成環境データ
水槽 | 45㎝規格水槽 |
照明 | Chihiros・WRGB2・Proで8時間 |
CO2 | 約1秒に1.5滴 |
ろ過フィルター | エーハイムクラシック・2213 |
ソイル | コトブキ・エナジーソイル ノーマル/パウダー |
固形肥料 | ADA・ボトムプラス |
液体肥料 | ADA・グリーンブライティ・ニュートラルK |
ADA・グリーンブライティ・ミネラル | |
ADA・グリーンブライティ・アイアン | |
GH | 3 |
PH | 6.5~7 |
水温 | 26℃ |
使用する機材等
水槽はアクロ・スーパークリア
使用する水槽はアクロのスーパークリアです。
高品質の水槽関連用品を安価に揃えているアクロですが、水槽に関しては通常版とスーパークリアの2種類があります。
後者の方が圧倒的に透明度が高く、水景完成後の美しさは段違いです。
無理のない使い方をすれば少なくとも5年は保ちますので、ここはスーパークリアがおすすめです。
照明はchihiros wrgb2 pro 30
chihirosはアプリを使用した水槽用LED照明の代表格です。
タイマー機能はもちろん、光の強さや色合いまで細かく管理することができます。
RGB球を使用していますので水草の育ちから熱帯魚の鮮やかな見え方まで文句なし。
PROに関しはホワイト球を追加することでさらに自然な見え方になります。
光束量3260lmと、30㎝水槽用とはいえ60㎝水槽をもカバー出来る高出力。
45㎝水槽で使用するにあたりスタンドを用いて使用します。
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外部式フィルターは鉄板のエーハイム2213

左が2211、右が2213
45㎝であればワンサイズ下の2211でも十分に対応可能ですが、やはり濾過能力を考えて2213を使用します。
1番のネックは水流の強さになりますが、そこは出水パイプを変更するなどして対応すれば問題はありません。
スピンタイプの出水口はまさにこのような場面で効果を発揮します。
ポピータイプとよばれる出水口と併せて使い分けると良いでしょう。
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レイアウト開始
今回の主役は古い大木風ブラックホーン
ちょうど途中で折れてしまった古い大木のような形の流木をメインに据えます。
幹及び根の部分に苔を活着させて朽ちた感じを、上部にはハイグロフィラ・ピンナティフィダを活着させて新しい生命の息吹を表現したいと思います。
レイアウト全体に美しい色彩の有茎草を多く植栽し、明るい印象にすることで古木との対比を狙います。
ソイルを盛っていきます
有茎草の多いレイアウトということでコトブキのエナジーソイルを使用します。
このソイルは栄養系ソイルの中でも特に養分が高く、しっかり水草を育てることが出来ます。
ただし、立ち上げ直後はしっかりと水換えをしないとコケがよく出るソイルでもあります。
前面は前景草を植える為に4㎝ほどに、後面は倍ほどの高さになるよう傾斜をつけて盛ります。
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流木にはプレミアムモスとハイグロフィラピンナティフィダ
朽ちている感じを出すにはプレミアムモスの質感がぴったりです。
45㎝という小型水槽のサイズからしてもプレミアムモスの細かさとあまり大きくならない草姿が有用です。
上部にはハイグロフィラピンナティフィダを活着させます。
同種は有茎草でありながら活着する性質もある珍しい水草です。
活着させる場合は巻き用とよばれる、水中で成長する際に活着する為に伸びた茎を使います。
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風山石を流木の足元にかませる
流木の足元には風山石を敷きます。
レイアウト素材としての石の役割と、流木の高さを調節する為でもあります。
木の根が石の間から生えている様子を表現する為に挟みこむように。
また、前景草で足元が埋もれてしまわないようにと流木の上部が水面ギリギリになるよう、大小の風山石を下部にかませています。
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前景草はグロッソスティグマ
前景にはグロッソスティグマを植栽します。
説明不要の前景草を代表する人気種。
美しいグリーンの葉が鮮やかな絨毯を作ります。
45㎝水槽には少し葉が大きいかもしれませんが、瑞々しい葉の質感やグリーンの発色が古木との対比を生んでくれるでしょう。
中景にクリプトコリネ・ベケッチーとクリプトコリネ・パルバァ
クリプトコリネはサトイモ科の植物です。
地面すれすれから葉を展開し、中景や後景草の足元を隠すのに最適です。
密生した葉は水草水槽においてこの上ない自然感を出すことが出来ますし、柔らかい葉が底面で揺れる姿は爽やかです。
ベケッチーは茶色の葉を持つ小型のクリプトコリネです。
小型水槽でも重宝するサイズ感と丈夫で育成しやすい種類です。
パルヴァはクリプトコリネの中でも最小の種類で前景草のように使うことも出来ます。
ワンポイントで植栽しています。
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同じく中景にミリオフィラム・ガイアナドワーフ
さらにその後ろをカバーする為にミリオフィラムのガイアナドワーフを植栽します。
こちらはミリオフィラムらしい繊細な細葉を持った水草ですが、大きくならない特徴から小型水槽にぴったりです。
トリミングにも強く、成長もそこまで早くない点からもまさに最適。
小さくても気泡を沢山付ける姿はとても美しいです。
後景には5種の有茎草
ロタラマクランドラグリーン
ロタラマクランドラグリーンは柔らかで優しい葉を持つ陽性水草です。
グリーンをベースに環境によって黄色や赤味を帯び、繁茂するととても見応えがあります。
葉が大きくならないので小型水槽にもピッタリ。
水面に向かって伸びる性質が強いので後景草として重宝します。
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ニードルリーフ・ルドウィジア
ニードルリーフルドウィジアはその名の通り針のような細葉を持つ水草。
赤に近い色と相まってレイアウトのアクセントになる中景から後景向きの種類です。
トリミングにも強く、成長があまり早くないので水槽サイズを選ばず活躍してくれるでしょう。
セイロン・ロタラ
セイロンロタラは黄色味を帯びた葉が美しいロタラの一種です。
茎が細く繊細で見た目が軽やかです。
成長がとても早く丈夫で育てやすいのに加え、トリミングに非常に強く、中景草としての使い勝手が抜群です。
ロタラ s p.HRA
ロタラs p.HRAは真っ赤になる水草の代表格です。
トリミングを繰り返しながら丘のような固まりを作ることが出来ます。
高光量下、CO2のしっかりとした添加と鉄分を与えることで鮮やかな赤色をひき出すことが出来ます。
またそのような環境では匍匐するように成長することから中景草としても使えます。
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エキノドルス・アングスティフォリウス
エキノドルス・アングスティフォリウスは細長い葉を持つ水草です。
線状の水草があることによってグッと自然感が増しますので、ところどころに植栽しています。
水面まで到達するとテープ状の水草のようにも使えます。
ランナーで盛んに増殖しますが、都度切ってしまえばレイアウトの邪魔になることはありません。
ミクロソリウムナローリーフミニを古木の脇に
ミクロソリウムナローリーフミニは成長しても10〜15㎝程の葉の長さから、小型水槽にピッタリの陰性水草です。
ミクロソリウムの鮮やかなライトグリーンは水景を明るくより自然な姿に昇華してくれます。
陽性水草中心であっても、何かしら陰性水草を混ぜることで水景がグッと引き締まりますのでおススメです。
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レイアウトの経過
植栽時
陽性水草が中心ですので水温は26℃に設定しています。
CO2は1秒に1.5滴から始めます。
照明時間はこちらも陽性水草に合わせて標準的な8時間です。
wrgb2 proは100%の出力ですが、高めの位置に設置して水草の育ち具合やコケの様子を見て調節します。
赤くなる水草のロタラsp.Hraや前景草のグロッソスティグマは特に高光量を必要としますが、ミクロソリウムやモスは逆に高光量を嫌いますので注意が必要です。
ただし今回使用したプレミアムモスはモス類の中にあっても比較的強い光に強いので安心です。
立ち上げから2週間経過
エナジーソイルを使用しているおかげか、10日間もすればマクランドラグリーンが水面に到達するほどに成長しました。
水上葉で植えたガイアナドワーフやロタラsp.HRAも水中葉を展開していることから、2週間ほどでトリミングと差し戻しをしました。
グロッソスティグマも匍匐し始め順調です。
立ち上げから1カ月経過
1カ月もすれば環境も十分に落ち着きますので熱帯魚を投入します。
今回はネオンドワーフレインボーをメインにしました。
同種はレインボーフィッシュの一種で、ブルーやグリーンに輝く体表と赤色を帯びた各ヒレがとても美しい熱帯魚です。
大きさもMAXで6㎝ほどと、45cm水槽のメインにはちょうど良い大きさです。
その他にミクロラスボラsp.HANABIとラスボラ・アクセルロディブルーを投入しています。
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立ち上げから1カ月半経過
この間、諸用で2週間ほど世話をすることが出来ない日がありました。
その後グロッソスティグマとロタラSp.HRAが調子を崩してしまいました。
それぞれトリミングや差し戻し、追加で新苗を植栽するなどして様子を見ることにします。
このような時に非常に役に立つのが自動給餌器です。
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立ち上げから2カ月半経過
一度調子を崩したグロッソスティグマやHRAも順調に復活して来ました。
クリプトコリネも大きくなって中景のアクセントと土留めの役割をしっかりこなしてくれています。
所々に黒髭ゴケが目立つようになってきました。
物理的に除去したり、水換えの頻度を上げて減らしていきます。
立ち上げから4ヶ月経過
細部に関してはまだもう少しとしても、水景としてある程度の完成形をみました。
だいたいは当初イメージした通りになったと思います。
これからもう少し時間をかけてグロッソスティグマを絨毯にしたり等、細かい部分を仕上げていきます。
現時点でCO2は1秒に1滴、照明は8時間の照射です。
最後に
朽ちていく古い大木と、それらを囲む新たな生命の息吹を感じられるレイアウトを目指しました。
だいたいイメージした通りの構図・色彩、それに伴う水草の選択、植栽が出来たと思います。
今後、水草を緑系一色に変更して、より森の中に近いイメージを表現しても面白いかなとも思います。
小型水槽という限られたスペースではありますが、色々と想像し工夫することで可能性は無限大になります。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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