こんにちは!MizukusaNewbieです。
水草水槽をはじめ、アクアリウム全般で重要なのが水温です。
今回は水槽で使用する様々なタイプのおすすめ水温計をご紹介します。
アクアリウムにおける水温の重要性
水草を育てるには23℃~26℃が適温

例えば水草を育てる時に、水温が何℃であるかは大変重要な要素です。
一般的に水草がよく育つ温度は26℃であると言われます。
ただしこれはグリーンロタラやパールグラス等のいわゆる陽性水草の適温になります。
これがモス類やミクロソリウム、ボルビティス・ヒュディロッティなどの陰性水草になると23℃前後が適温となります。
さらに詳しく
陽性水草とは、光量・CO2・カリウムや微量元素などの栄養分を多く必要とする水草のことです。
一方で陰性水草は、光量をさほど必要とせず、CO2や栄養素も要求量の少ない水草の仲間です。
前者はソイルなどに根を張って育つものが多く成長が早め、後者は流木や石に活着して育つものが多く成長がゆっくりなものが多くなります。

では陽性水草と陰性水草が混在している場合はどうしたらよいのでしょうか。
基本的には植栽量の多い方に合わせれば良いでしょう。
もちろん陽性水草であっても23℃前後で育たないことはありませんし、陰性水草でも26℃以上でも十分にキレイに育成可能です。
あくまでもそれぞれにベストな水温と心得ておけば問題ありません。
陰性水草は高水温下で発病するシダ病に気を付けたい

陰性水草には高水温下で起こるシダ病という特有の病気があります。
葉が透明な茶色になりやがて枯れていくというものですが、この病気の厄介なところが触れた箇所から他の水草にも次々に伝染していってしまうことです。
一度発症してしまったら触れたところはもちろん、怪しいと思われるところもしっかりと除去してしまった方が良いでしょう。

その方が最終的にダメージを最小限に抑えることが出来ます。
このシダ病の発症要件が28℃以上の高水温と言われています。
特に夏場は水温が上がりやすく、水温計でしっかりと確認することが大切になります。
熱帯魚は20~28℃が適温の種類が多い

熱帯魚はおよそ20~28℃前後の水温が適しています。
中にはアカヒレのように10℃くらいでも大丈夫な種類もいますし、エビ類も比較的低くなっても育成可能です。
ただし活性が上がって餌食いも良く、元気に泳いでくれるのは上記の水温ですし、この範囲内であっても低めであると白点病をはじめとした病気になる可能性が高まります。
ちなみにこの白点病の原因となるウオノセンカイチュウは26℃以上では活発には動かなくなります。
このように熱帯魚の体調管理の面からも水温には常に気を配りところです。
冬場などの水温の下がりやすい季節はヒーターなどを使用してしっかりと適温をキープすることに努めましょう。
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水温に関するその他Tips

メダカを室内で飼育される方もいらっしゃるでしょう。
メダカはそれこそ0~40℃までの広範囲で生存が可能ですが、もし繁殖を狙うのであれば23℃~28℃の水温が最も適していると言われています。
これは水槽で繁殖が可能な種類の熱帯魚にもおおよそ当てはまります。
アクアリウムではいかにバクテリアを育てるかがとても重要です。

生体が出すアンモニアをはじめとする有害な成分を無害なものに変え、水を透き通るようにピカピカにするには、フィルター内のろ過材や底床などに棲むバクテリアの力を借りなければならないからです。
このバクテリアが最も活発に活動するのは水温26℃前後です。
このように考えると26℃というのは一つの重要な水温の指標になります。
水槽用ヒーターで温度固定式の製品の設定温度が26℃であることからもこの事がよくわかります。
水槽用水温計の種類
液体温度計

水温計の代表的なものがこのガラス管を使用した温度計です。
毛細管の中に入っているアルコールなどの液体が温度によって膨張・収縮する性質を利用したもので、体温計をはじめとしてよく用いられるものです。
安価で高精度というメリットがあります。
一方で扱いに気を付けないと折れてしまう可能性もあります。
水槽にひっかけるタイプ、吸盤で固定するタイプ、マグネットで挟み込むタイプなどがあります。
貼るタイプの液晶水温計

一番手軽な水温計が水槽に貼るタイプです。
薄い紙で出来た水温計で、剝離紙を剥がしてガラス面に貼り付けます。
かんたんで気軽に使用することが出来ます。
ただし精度は他の水温計に比べるとどうしても劣る傾向にあります。
あくまでそこまで細かい水温を計る必要が無い時に目安にするくらいで使用するのが良いでしょう。
安価ですが、繰り返し使用することが出来ない点はデメリットです。
デジタル式水温計

精度という面では最も正確な水温計がデジタル式です。
水温センサーを使用し、小数点以下まで正確に計測出来るのが特徴。
センサーが本体に内蔵されているコードレス式と、水温センサーを水槽内に設置するタイプがあります。
細かくてしっかりとした水温管理をしたいのであればデジタル式がおすすめです。
ちなみにキッチンで使用する水温計も応用することが出来ます。
その他の方式に比べて機械式は価格が高い傾向にあります。
おすすめの水槽用水温計
ニッソー 水温計 M

今回は60cm水槽にて各種製品を比較してみます。
ニッソーのこちらの水温計は液体式のシンプルな製品です。
吸盤はキャップ式で水温計と分離させることも出来ます。
交換用キャップも用意してありますので劣化したり紛失したときも安心です。

数字やメモリ自体は大きめで、背景部分の20~25℃と30~35℃が黄色、水草や熱帯魚には適温の25~30℃までが水色で色分けしてあります。
液体は赤ですが、はっきりと太く見える角度が少し狭いのが難点でしょうか。
概して見やすいシンプルな水温計です。
水作 マグテンプ Mサイズ

吸盤ではなくマグネットで固定するタイプの液体式水温計。
吸盤ですと劣化や、水槽ガラス面のコケなどの汚れでどうしても外れてしまうことがあります。
マグネット式ならそういった心配はなく安心です。
磁力もそれなりに強く、水流が当たるような所でも平気で使用していて不安に感じることはありません。

表示部は本当にシンプルな温度計そのものです。
文字もメモリも大きくて読みやすく、液体の赤も視認性が良いです。
水温の色分け等も何もされていませんが、逆にかえって一番見やすい液体式水温計かもしれません。
テトラ デジタル水温計 ブラック BD−1

こちらは機械式のデジタル水温計です。
機械式のメリットはなんといっても計測の正確さと、表示部が液晶の為に視認性がよいことでしょう。
電池が必要なこと、価格がその他の方式の水温計と比べて若干高くなることがデメリットです。
水温センサーがあるタイプは本体から伸びているセンサー部を吸盤で水槽内に取り付ける必要があります。

本体部は付属のマジックテープで水槽などと固定して使用します。
コードがあるぶん水槽周りがごちゃつくのは気になるところですが、それを補って余りある正確性が本製品の魅力です。
表示部の視認性もよく、すぐに数値が確認出来るのはとても便利です。
GEX コードレスデジタル水温計 ワイド

こちらは機械式の水温計で且つコードレスタイプになります。
本体裏にセンサーがついており、付属のマジックテープで水槽に固定して使用します。
水温センサーが無い為に水槽周りをすっきりとさせることが出来ます。
表示部も大きくて見やすく、やはりすぐに数値を確認出来るのは便利です。

ただし水温センサータイプと比べて若干の数値の誤差は発生します。
センサーが水槽内か外かではどうしても誤差が出るのは仕方ないことではあろうと思います。
誤差といっても0.5以内にはおおよそ収まっていますので、そこまで細かく厳密に計測しなければならない状況以外では特段問題ないでしょう。
手軽に機械式水温計を使いたい場合にはおすすめの製品です。
ADA・NAサーモメーターJ

ADAより発売されている液体水温計です。
こちらはアルファベットのJのような形をしており、水槽の縁にぶら下げて使用します。
手を濡らすこともなく、吸盤が外れて水没することもないので掃除の際や場所を変えたい時などに便利です。
本体に付着したコケなどの清掃もし易くて重宝しています。

何よりもADAらしいシンプルな美しさが水槽周りの景観を邪魔しません。
いわゆる普通の温度計で、見やすさに関しては可もなく不可もなくといったところです。
特約店かフリマアプリなどでしか手に入れられないのが難点かもしれません。
ニッソー 液晶水温計 AQ−23

貼るタイプの液晶水温計です。
何と言っても手軽に使えるのが一番のメリットです。
手を濡らすこともなく、水没の心配もなく、電池の交換等も必要ありません。
ただし何度も貼り直しが出来ませんので使い捨てにはなってしまいます。

肝心の性能は以外としっかりと計測してくれるなという印象です。
機械式の水温計の示す水温から大きく逸脱することなく安心して使用できます。
大まかに水温をしりたいのであればこれで十分かもしれません。
本体が黒いので温度表示の視認性も良く、悪目立ちもしません。
セラ シールタイプ 水温計

同じくシールタイプの液晶水温計です。
こちらの製品は温度が1℃刻みなのでより細かく計測することが出来ます。
アナログ水温計のデザインで遊び心があって可愛らしいです。
視認性も良く、正確性もこのタイプであっては必要十分に感じます。

ちなみに紙製ですので濡れには強くありません。
また、折れたりすると正確に使用出来なくなりますので注意が必要です。
貼るタイプは比較的安価ですので何個か予備に持っておいても良いかもしれません。
タニタ スティック温度計

何げに私が最も使用する水温計がキッチン用の水温計です。
先ずデジタル式で精度が非常に高いこと、水槽内の温度を測りたい時から水合わせの際までオールマイティーに使えることが理由です。
特に水合わせの際にはとても便利です。
水道水は真夏と真冬では水温が全く違ってきます。

水槽内の水温になるべく近い新水を用意することが、水草や生体・バクテリア等に負担をかけない水換えの方法です。
真夏であれば水道水をそのまま使用出来ることもありますし、逆に真冬ならお湯を足すなどして調整しなければなりません。
このキッチン用水温計があれば手軽にどこでも水温を計ることが出来ますので、一本ご用意されることをおススメします。
最後に

水温は水草・生体共に非常に重要な要素です。
特に真夏や真冬など環境の変わりやすい時期や水合わせの際など、しっかりと水温を管理して両者に負担をなるべくかけないよう心掛けたいところです。
自分の目的や用途にあった水温計を選んで安全で快適なアクリウムライフをお過ごしください。
最後までご覧いただきありがとうございました!