こんにちは!MizukusaNewbieです。
今回はGEXから発売されています水槽用ろ過フィルター、簡単ラクラクパワーフィルターをレビューしたいと思います。
外掛け式フィルターの定番中の定番で常に上位の人気を誇るこの商品。
一体どのあたりが人気の秘密なのかご紹介していきたいと思います。
小型水槽に使える濾過フィルターの種類
小型水槽に使用できそうな濾過フィルターの代表例としては以下の種類があります。
- 外部式フィルター
- 外掛け式フィルター
- 上部式フィルター
- 投げ込み式フィルター
水草水槽用フィルターの中で最もオーソドックスなのは外部式フィルターです。
濾過能力が高く、本体を含めモーター等が水槽上、横、水槽内にありませんので見た目的にも良いです。
ただし値段が高めな点と30cm水槽以下の小型水槽には水流の強さなどからあまり適していないという点がデメリットになります。
小型水槽用の水流の弱い外部式フィルターもありますが、水中モーターを使用する製品が多く結局水槽内をスッキリさせるという外部式のメリットを享受できません。
外掛け式フィルターは水槽の縁に引っ掛けるタイプのフィルターです。
安価でメンテナンスも楽、モーター部は水中で目立つもののフィルター自体は水槽背面になり比較的に目立たないというメリットの反面、濾過能力は低いという欠点があります。
物理濾過能力が高く、加えてメンテナンスも楽なのは上部式フィルターになりますが、オールガラス水槽などのフチなし水槽には使用できないなどの制約もあり、また水槽上にいかにもって感じで鎮座する姿は見た目的にもいまいちかなと思います。
投げ込み式フィルターは水中に入れたフィルターにエアーポンプを接続して空気の力で水を循環させる濾過方式になります。
酸素の供給も同時に出来るなどのメリットもありますが、フィルターが目立って水草水槽にはやはり不向きでしょう。
GEXの外掛け式フィルターは2種類
スリムフィルターシリーズ
先ずはスリムフィルターシリーズです。
その名の通り本体が奥行きのないスリム設計の為、水槽への設置がとてもスマートです。
基本的にはろ材の搭載は想定されておらず、カートリッジ式のマットがその役割を担います。
ただし無理やりろ材を入れ込むことも出来ます。
水槽内水中モーター使用で音は静か、流量の調節も可能です。
サイズ展開はSSN・S・M・Lの4種類です。
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【小型水槽におすすめ】GEXスリムフィルターをレビューします【外掛けフィルター】
今回はGEXより発売されています外掛け式フィルター、スリムフィルターS及びSSNをレビューします。
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簡単ラクラクパワーフィルターシリーズ
パワーフィルターシリーズのサイズ展開は3種類。
”S”は幅20~40cm(水容量25リットル以下)の水槽対応。
ホントに小さな小型水槽からギリギリ30cmキューブ水槽までが適応します。
”M”は幅30~45cm(水容量35リットル以下)に対応しますので45cm水槽まででしょうか。
一番大きな”L”は幅40~60cm(水容量60リットル以下)ということで一般的な水槽の大きさ、60cm規格水槽をカバーすることが出来るようです。
ちなみに実勢販売価格はスリムフィルターとパワーフィルターの同サイズ間においてはほぼ差が無いようです。
パワーフィルターの外観やスペック等
スリムフィルターと比べて存在感はある
スリムフィルターはそれこそその薄さが最大の売りですので、実際に水槽に掛けても奥行き等で困ることは少ないでしょう。
一方のパワーフィルターといえば、奥行きも含めてそれなりの存在感があります。
これはモーターをフィルター内に格納する構造からも仕方のないことです。
スペースや見た目の問題から本体の薄さを求めるのであればスリムフィルターを、とにかくろ過能力を求める場合にはパワーフィルターを選択するといったように両者で棲み分けがなされています。
デフォルトではカートリッジを2種類搭載
パワーフィルターL・Mには専用カートリッジを挿し込むスリットが2つあり、2種類のカートリッジを使用することが可能です。
デフォルトでは活性炭パワーマットとスポンジカセットが同封されています。
活性炭パワーマットはの特徴は、
物理・生物・吸着 トリプルろ過。活性炭+ウールマット。
【トリプルろ過システム】
1.ウールマットで水中のゴミを取り除く物理ろ過。
2.マットに繁殖したろ過バクテリアが、食べ残しやフン等を分解する生物ろ過。
3.活性炭がニゴリや悪臭の元を吸着する吸着ろ過。
出典:GEX公式サイトより
とのこと。
一方のスポンジカセットといえば、
簡単ラクラクフィルターシリーズ用スポンジカセット。
マット内で繁殖したろ過バクテリアが、飼育水をきれいに保ちます!
スポンジマットが強力に粗ゴミを取り除き、活性炭繊維マットが黄バミを吸着して透明な水を作ります。
出典:GEX公式サイトより
だそうです。
シリーズでバクテリアパワーマットという製品もあります。
ろ過バクテリアが繁殖。バクテリアパワーでもっと水キレイ。
高吸着活性炭+バクテリア繁殖ろ過材+ウールマット。
物理・生物・吸着のトリプルろ過の特殊ろ過材に、ゼオライトを配合して、さらに水キレイ。
ゼオライトが持つ吸着パワーで魚に有害なアンモニアを吸着。
多孔質構造のため、ろ過バクテリアがしっかりと繁殖し、フンや残餌から出る、魚に有害な物質を分解します。
ニゴリ・黄ばみ・悪臭の元を取り除く、高吸着活性炭を使用。
水質浄化に優れた効果を発揮します。
出典:GEX公式サイトより
お好みで組み合わせを変えることが出来るので、ご自分の水槽環境にあったものを使用すると良いでしょう。
カートリッジ式のメリットは手を濡らしたり汚したりせずに交換が出来ること。
デメリットは交換が前提なのでランニングコストがかかることです。
それぞれ交換の目安は1~2ヵ月となっていますが、これも使用環境によってはもっと早くに汚れてしまうこともあります。
ちなみにパワーフィルターSはカートリッジ1枚のみの仕様です。
ろ材を追加することが出来る
ラクラクパワーフィルターの売りの一つは、ろ材を追加することが出来ることです。
ろ材が多いほどバクテリアの棲み処が増えて、さらなる水の浄化に繋がります。
ただし、カートリッジを2枚使用している場合はそこまでのスペースはありません。
ネットに小分けしてある別売りのGEXバイオリングを使用したい場合、M・Ⅼ共にカートリッジは1枚の使用でないとちょっと厳しいです。
クリーンバイオ リング-Nやクリーンバイオ-Nであれば、カートリッジを2枚とも使用したとしてもMで1袋、Lでは2袋ほど投入出来ます。
いっそのことカートリッジを使用せずろ材のみを入れても良いでしょう。
その他のろ材の場合は市販のネットに入れれば、本体・ろ材のお掃除共にとても簡単に行えます。
ポンプは本体内に収納で水槽内がスッキリ
ポンプは本体内にある為、水槽内はストレーナーと吸水口だけになります。
水槽内にポンプがあるスリムフィルターと比較すると幾分かスッキリとしますが吸水口のスポンジはそれなりに存在感があります。
とは言えパワーフィルターを水草水槽に使用する方もあまりいないでしょうから十分に許容範囲です。
パワーフィルターは始動時に呼び水が必要となります。
本体ケース内にある程度の量を給水すれば良いだけなのであまり煩わしさは感じません。
調節ツマミ付きで流量自在
スリムフィルター同様に流量ツマミで水の量を調節することが出来ます。
これによってあまり強い水流を好まないグッピーやベタなどの熱帯魚を飼育することも可能です。
逆に最大限に水をろ過したい場合はMAXにすることによってかなり強めの流量になります。
ルーパーが可変しますので、これで水の向きを調整することでも水槽内の水の流れをある程度コントロール出来ます。
エアーレーションをすることが出来る
パワーフィルターMとLでは付属の部品を使用することによって水中に酸素を供給するエアレーションが出来ます。
熱帯魚などの生体への供給はもちろん、水を浄化してくれるバクテリアの活性化にとっても酸素は非常に重要です。
通常エアレーションにはエアーポンプを用いるのが一般的ですが、それ無しで行えるのは嬉しいポイント。
単純に器材点数が減ることと、水槽内に拡散筒やチューブなどを設置する手間も省けます。
蓋をすればエアレーション時の困りごと、水跳ねも防ぐことが出来ます。
シリコンチューブ先端のツマミを調節することで、空気の量を調整します。
使い勝手やサイズ等を比較してみます
使用しているのは45cm規格水槽
ストック水槽にしている45cm規格水槽に使用しています。
もともとこの水槽では外部式フィルターのエーハイム2213を使用していましたが、近々この2213を違う水槽に使いたいこと。
水槽内の見た目にこだわる必要が無いストック水槽ならば、外部式フィルターでなくても良いこと。
それならばメンテナンスが楽な外掛け式フィルターで、濾過能力もある程度確保できるものがよかったこと。
そのような理由からパワーフィルターLを選んでいます。
サイズ感を比較してみる
45cm規格水槽にはMあるいはLサイズが適応しています。
本体容器もカートリッジもLサイズがひと回り大きくなりますが、スペース等に制約が無いのであればLサイズを選択したほうがろ過の面でも安心でしょう。
実際に並べて設置してもそこまでの差は感じません。
スリムフィルターと比較するとやはり奥行きはあります。
ただしスリムフィルターは奥行きの代わりに横幅が長くなりますので注意が必要です。
音は共鳴音さえしなければ静か
容器内に水中モーターを搭載しているのでモーター音は静かです。
ルーパーの角度や水量を変えることで水を叩く音も気にならないレベルまで落とせます。
あとは振動による共鳴音が出る場合があります。
本体容器下部の角度を調整するツマミで音の鳴らない角度を探ったり、蓋の閉め具合いなどである程度は軽減することが出来ます。
さらにはエアレーションを使用する場合もやはり音が気になるかもしれません。
ろ過能力は必要十分
カートリッジ使用時でも、ろ材のみの使用の場合でも小型の熱帯魚15匹程、ヤマトヌマエビ10匹ほどを問題なく飼育することが出来ています。
ろ材のみの使用環境に於いて、ミクロソリウムやウィローモスがそれなりに育っています。
水草の育成に関してはその他の要因も関わってきますので一概には言えませんが、比較的キレイな水を好むそれらの陰性水草が育っていることからも、まずまずのろ過能力を確保出来ているといってよいのではないでしょうか。
お掃除は簡単
カートリッジを使用している場合は定期的な交換でキレイな状態を保つことが出来ますし、ろ材を使用している場合でも外掛け式なら簡単に取り出して掃除することが出来ます。
全体を掃除したい場合でも部品点数が少ないのでメンテナンスはあまり煩わしくありません。
スポンジは揉み洗い、ストレーナーはパイプ用の洗浄ブラシ、容器内部はメラミンスポンジで、モーターのインペラー部は歯ブラシなどを使用して掃除します。
最後に
外掛け式フィルターの中でも定番の人気を誇るラクラクパワーフィルター。
実際に使用してみても、ろ過能力・メンテンナンス性・価格等において不満を感じるところが特にありません。
手軽にアクアリウムを始めてみたい方にも入門機としてピッタリだと思いますし、拡張性がありますので中級者以上の方でも十分に活用できるフィルターだと思います。
是非ご参考にしてみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました!