こんにちは!MizukusaNewbieです。
今回は30cmキューブ水槽を使ったショートヘアーグラスの草原レイアウト制作日記です。
単一の水草と数個の石だけで作るシンプルですが飽きのこない清々しいレイアウトです。
それでは早速始めていきましょう!
CONTENTS
使用する器材等
アクロ・スーパークリア30cmキューブ水槽
今回使用する水槽はアクロ・スーパークリア、30cmキューブ水槽です。
大手ペットショップ、チャームの専売ブランドであるアクロが販売しています水槽には通常版とスーパークリアとがあります。
通常版でも十分に綺麗なのですが、やはりスーパークリアは透明度が段違いです。
比較をすると一目瞭然。
美しさが命の水草水槽ですのでここは是非とも後者を選択したいところです。
LEDはアクロトライアングル・ビビッド
同じくアクロより販売されています水草水槽用LED照明のトライアングルシリーズより、今回はビビッドを選択します。
グロウ・ブライトといった同じみのラインアップに新たに加わったのがこのビビッド。
水草育成能力はそのままに、水草や熱帯魚の色をさらに美しく魅せてくれる照明です。
先発の両者に比べて確かに赤い水草などはさらに赤く映ります。
コストパフォーマンスに優れたおすすめのLED照明です。
濾過フィルターはエーハイム2213
30cmキューブ水槽にはエーハイムの2211が候補の1つになりますがエーハイムの2213を選択することも可能です。
本来2213に関しては本来45cm以上の水槽が対応サイズになっていますが、出水パイプをスピンタイプに変更することで30cmキューブ水槽でも使用可能です。
ろ過能力としては2213のほうが高いのは間違いなく、今回もこちらを使用していきます。
ろ材には同じくエーハイムのサブストラットとエーハイムメックを使用します。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
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30cmキューブ水槽でエーハイム2213を使ってみる【小型水槽でも大丈夫?】
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レイアウト開始
ソイルを盛っていきます
今回使用するのはJUNのマスターソイルネクストHGパウダーです。
ソイルとは水草育成用に黒土を粒状に固めたもの。
定番なのは同じくJUNのプラチナソイルですが、こちらはいわゆる吸着系と呼ばれる栄養素が少なく不要な養分を吸い取ってくれるタイプ。
今回は根からの養分を多く必要とする前景草のみのレイアウトということで、栄養系ソイルと呼ばれる養分を多く含んだ前者を選択しています。
基本的にソイルを盛るときには前を低く、後ろに向かって高くしながら奥行き感と見やすさを確保します。
最前部は植栽のし易さや根張りのことを考えて4cmほどの高さで良いでしょう。
草原レイアウトなので極端な高低差は必要ありませんが、それでもある程度差をハッキリさせたほうが完成時の見栄えは良くなります。
ちなみに、上にさらに粒の細かいマスターソイルネクストHGスーパーパウダーを重ねています。
こうすることによって、浮力やエビのつまつまなどの要因からソイルから抜けてしまいやすい前景草を抜けにくくすることが可能です。
岩を配置する
今回はより自然な印象を与えるために風山石を使用します。
岩山のようなゴツゴツとした質感を持ち、山岳レイアウトはもちろん、草原レイアウトや流木レイアウトなどあらゆる場面で重宝する岩です。
水質への影響が比較的少ないのも高ポイント。
硬度をあまり気にしないショートヘアーグラスとはいえ、高すぎる硬度は黒髭ゴケの原因になります。
特にこの水草はコケの影響を受けやすいのでそういった意味でも最適な岩です。
あまり岩が目立ってしまっては草原のイメージからかけ離れてしまうので、いわゆる三尊石の構図を使用してシンプルな配置を心掛けます。
この構図は、メインになる一番大きな親石とそれを補う2つの小さめの石、計3つをバランスよく配置する手法で、日本庭園などでもよく見られる基本的なものです。
左上が親石、右下の2つが副石です。
その他の2つの石は捨石として奥行き感を出す為に置いています。
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植栽します
ショートヘアーグラスは水上葉を購入しました。
水上葉の方が真っ直ぐで太くしっかりしているので植栽がしやすいです。
束で売られていることが多いので、水で根っこの部分を洗いながら小分けしていきます。
本数が少なすぎると抜けやすくなってしまいますので、ある程度の本数で分けるようにします。
この辺は実際に植栽してみて調節すればよいでしょう。
2cm~3cmの間隔で植えていきます。
そこまで成長が早いわけでは無いので、あらかじめ多めに用意してしっかりと植栽したほうが最終的に早くキレイな草原にすることが出来ます。
水を注水する際は特に細心の注意を払い、抜けてしまわないようにしましょう。
ショートヘアグラスについての詳細はこちら。
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レイアウトの経過
植栽直後
栄養系ソイルを使用しましたので水換えは落ち着くまで出来るだけ毎日行います。
栄養の要求量が高くない前景草ですので、富栄養によるコケの防止。
そしてバクテリアが定着してろ過サイクルが構築されるまでの水質の安定の確保が目的です。
水質を検査しながら一週間ほどしてヤマトヌマエビを投入しました。
前述のようにコケの被害に遭いやすいショートヘアーグラスですので少しずつ数を増やして最終的には多めのヤマトを入れます。
この時点では液肥は添加していません。
照明の添加時間は一般的な8時間です。
Co2は3秒に2滴程の量を添加しています。
植栽から2週間後
水上葉が茶色くなり枯れてきました。
水上葉は必ず枯れますので心配はありません。
これと入れ替わるようにして細い繊細な水中葉が生えてきます。
枯れた水上葉が浮いたりしている場合はこまめに取り除く様にしましょう。
古い葉は余分な窒素分を出すなど水質悪化の原因となります。
植栽から1ヵ月後
水上葉が一通り枯れ、ほぼほぼ水中葉と入れ替わりました。
同時にランナーとよばれる茎がソイル内に伸びて、そこから葉を増やし始めます。
この頃には水質も安定していますのでいよいよ熱帯魚を投入します。
今回チョイスするのはグリーンネオンテトラです。
グリーンネオンテトラはその他のテトラ同様にとても丈夫で飼いやすい熱帯魚です。
さらに最大で3センチほどと少し小さめですので小型水槽でもある程度の数を飼育することが出来ます。
とても見応えのある群泳を楽しめますよ。
植栽から2ヵ月後
ほぼほぼ全体にショートヘアーグラスが生えそろいました。
草原の完成まであと一息といって良いでしょう。
ここらでソイルに含まれる栄養分も無くなっているはずなので、固形肥料を低床に追肥します。
使用するのは固形肥料の定番、テトラのイニシャルスティックです。
固いスティック状なので低床に挿し込みやすく使い易い肥料です。
カリウムが主な栄養素で、根の健全な発育を助けます。
後はミネラルや鉄分を極々微量液肥にて与えています。
白い糸状コケがところどころに付着しています。
成長過程でコケの被害には少なからず遭うと思っておいたほうが良いでしょう。
コケの退治方法はこちらの記事をご参考ください。
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完成
ショートヘアーグラスが隙間なくびっしりと生えそろい、まさしく草原と呼べる状態になりました。
美しい緑の草原を気持ちよさそうにグリーンネオンテトラが泳ぎます。
単一植栽、最低限の素材の使用ですので非常にシンプルなレイアウトですが、それ故にそれぞれの美しさが一層際立ちます。
ライトスクリーンを使ってあげるとさらに草原感が増しますのでおススメです。
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草原風レイアウトについて
シンプルがゆえの美しさと奥深ささ
何と言ってもまさに草原のような涼し気な見た目は美しいの一言です。
シンプルがゆえに飽きが来ず、長い間維持出来るのも魅力。
岩の配置が肝になりますので、形や色が気に入った素材を選びながらじっくりと配置を考えましょう。
配置の良い勉強にもなりますし、この時間が楽しみの一つでもあります。
例え配置に失敗してもリカバーしやすいのも嬉しいポイントです。
熱帯魚は単一種でまとめるのがおすすめ
基本的にはどんな熱帯魚を選んでもマッチしますが、単一の種類にまとめてあげた方がスッキリと綺麗にまとまると思います。
群泳している熱帯魚はまるで草原の上を飛ぶ鳥のような錯覚を覚えます。
今回はグリーンネオンテトラを選択していますが、爽やかな青色とよく群泳する習性からとてもおすすめです。
その他の群泳しやすい熱帯魚はこちらの記事で紹介しています。
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メンテナンスが楽
草原風や山岳風レイアウトを含め、前景草のみのレイアウトのメリットは何と言ってもメンテナンスがしやすいことです。
例えばガラス内面は器材のほかに邪魔するものが少ないので、スクレーパーやメラミンスポンジで常にキレイに保つことが出来ます。
流木や後景草を沢山使ったレイアウトですとどうしても手の届かないところが出てきます。
生体の管理がしやすいのもメリット。
隠れるところがないので熱帯魚やエビなどを掬うのも簡単です。
栄養管理には気を遣う
デメリットは栄養管理が難しいところでしょうか。
基本的に前景草が多くなりますので富栄養になりやすく、コケの被害に遭いやすいです。
根からの栄養吸収が中心になりますので固形肥料を使用することになりますが、とにかく少量から始めるのがポイント。
固形肥料は一度埋めると回収することが難しく、富栄養の原因になります。
液肥に関しても他に有茎草を植えていないのであれば極々微量を添加するにとどめましょう。
最後に
草原風レイアウトはいつまでも観ていられる飽きの来ないレイアウトです。
必要なものを最小限に抑えることが出来るので初めての水草水槽にも最適です。
ただし、栄養をしっかりと吸収してくれる有茎草が無いぶん富栄養素化には十分気を付けなければなりません。
栄養管理をしながらしっかりと水換えをしてコケを抑えることが草原風レイアウトをキレイに完成・維持していくことのコツです。
最後までご覧いただきありがとうございました!