こんにちは!MizukusaNewbieです。
水温を一定に保つことは水草水槽を管理する上でとても重要なことです。
特に夏場の高温には注意が必要です。
例えばミクロソリウムなどに起こりやすい病気、”シダ病”などは高い水温が原因の一つとされています。
水槽に用いられる冷却方法については過去の記事に詳しく書いています。
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テトラ25℃クールファンCFT-30で水槽を冷やせ!【夏の暑さ対策】
真夏になると心配なのが水槽内の水温の上昇。今回は小型水槽向け冷却ファン、テトラ25℃クールファンCFT-30をレビューします。
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今回は夏場の水槽の冷却手段として最適だと思われる水槽用クーラー、その中でも特に評価の高いゼンスイzc‐100αをレビューします。
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ゼンスイzc‐100αについて
こちらの商品は魚類用クーラーメーカーであるゼンスイから発売されている商品です。
他メーカーからも水槽用クーラーが発売されている中、ゼンスイはアフターフォローの充実度が高いことで有名です。
割と高額な商品だけにそういった点はうれしいですね。
このzc-100αは60センチ水槽に最適な機種になります。
zc‐100α の冷却方式はチラー式
水槽用クーラーの冷却方法にはチラー式とペルチェ式があります。
それぞれの要点をまとめると以下のようになります。
チラー式
- 冷却能力はペルチェ式より高い
- 稼働音がそれなりにする
- 排熱がある
- 値段が高い
ペルチェ式
- 冷却能力はチラー式に劣る
- 稼働音は静か
- 排熱はほぼしない
- 値段が安め
チラー式は普通の冷蔵庫と同じ仕様だと思ってください。
ですので冷却時には冷蔵庫同様に”ウィーン”というモーターの動作音がします。
設定温度に達すると動作は止まります。
この繰り返しです。
一方でペルチェ式はこのような小さい簡易冷蔵庫と同じ仕様です。
急激に冷やすことは出来ませんしキンキンにもなりませんが、音はほぼ無音で熱も持ちません。
水槽の高温対策としてもチラー式の方が強力であることは言うまでもありません。
zc‐100α の見た目とサイズ感
こちらは60センチ水槽の横に設置した様子です。
特別高級感がある訳ではありませんがかといってチープな感じでもなく、それなりに違和感なく収まっています。
重量は10kgとそこまで重くないので移動も楽々です。
奥行きはだいたい60センチ水槽台と同じくらいです。
オープンタイプの水槽台でしたら中に入れることも可能ですが、窮屈になるので敢えて外に出しています。
こちらの表示窓で温度や作動状態を確認することが出来ます。
表示部の視認性はとても良いです。
zc‐100αの接続方法
外部フィルターの出水側ホースをIN側に接続します。
その際ダブルタップを挟んだ方がメンテナンス時に楽になります。
IN側はこちら。
接続の仕方はごくごく普通でかんたんに接続できます。
ダブルタップを挟んで長さを調整します。
ホースの長さはどれだけでも短いほうが流量が落ちないのでおすすめですが、あまり短すぎると移動やメンテナンス時の取り回しに苦労することになります。
最適な長さは使用しながら調整すると良いでしょう。
OUT側を出水パイプに繋ぎます。
こちらもダブルタップを挟んで最終的にはこのようになります。
側面にヒーター用コンセントがありますので、冬場や中途半端な時期には繋いでおいた方が安心です。
このzc‐100α自体にはヒーター機能はありませんが、こちらに水槽用ヒーターを繋いでおけば設定温度より水温が下がった時に通電してくれます。
もしzc‐100αを冬場も使用するのであればサーモスタット付きの水槽用ヒーターじゃなくても大丈夫ということになります。
zc‐100αの使い方
コンセントにプラグを差し込めば運転開始。
電源ボタンはありません。
ですのでこのような通電をオンオフ出来る電源タップを使われると便利ですよ。
これがあれば水換えの際に外部式フィルターを停めたい時や、それに伴って水槽用クーラーやヒーターを停めたい時にいちいちコンセントを抜かずに済みます。
希望の温度に設定するには表示窓の下にある水温設定ボタンのUP側を長押しします。
点滅したらOK、上下ボタンで設定しましょう。
0.1℃単位で設定できるのでとても便利です。
ボタンを離してしばらくすると勝手に設定完了してくれます。
基本的にはこの設定しか使わないと思いますが、実際の水温との誤差を調整する機能もあります。
zc‐100αの使用感など
作動音はさほど気にならない
設定温度より0.5℃水温が上がるとクーラーが作動する仕組みになっています。
逆に0.5℃下がるとヒーターに通電します。
作動音はまさに冷蔵庫のそれです。
私は寝室のベッドに近い場所にて使用していますが、今のところこの音で起きたことはありません。
確かにそれなりの音ではありますが、5分から10分もあれば設定温度に戻って停止しますので許容範囲です。
しばらくすると水温が上がりまた作動しては止まる、これの繰り返しです。
私的にはむしろ長時間連続作動し続ける水槽用冷却ファンの方がどちらかと言えば煩わしく感じます。
肝心の冷却機能は正確で安心
一番重要な冷却機能の正確さ。
これに関しては非常に優秀だと感じます。
水槽用温度計、料理用温度測定器の指す値ともにだいたい設定温度と同じです。
どれだけ室温が高くてもこの温度まで速やかに冷却してくれるのでとても安心。
また、設定温度の幅が広いのも魅力。
水草水槽では18℃から30℃くらいまでしか設定することはないでしょうが、その他に何か有用な使い方をする可能性も秘めています。
アラート機能付きでさらに安心
連続稼働時間が2時間を超えるとオーバータイムランプが点灯して知らせてくれます。
長時間の連続運転は機械的に大きな負荷がかかるそうです。
とはいえ水草水槽での通常の使い方で2時間を超えてくるというのはちょっと想像しにくいです。
さらに連続使用日数が2週間になるとクリーニングランプでフィルターのお掃除を促してくれます。
ちなみに電源を一回でもオフにしてしまうと日数がリセットされてしまうので私はなかなかこのランプの点灯を目にすることはありません。
とにもかくにも機械ものですので長持ちさせるためにも細めな掃除を心掛けたいところです。
メンテも楽々、有料でオーバーホールもあり
基本的には前部にあるフィルターを掃除するのがメインのメンテナンスになります。
フィルターを引っ張って外し掃除機などでキレイにしましょう。
そして中にある冷却パイプ部分ですが、こちらは水道につないで水を流すだけと説明書にはあります。
私はたまに流量が落ちてきたなというタイミングで屋外の水道のホースにつないでしばらく水を送り込んでやります。
そうすると茶色い汚れがドロドロと出てきますのでしばらく流し続け、再びフィルターと接続すれば元の流量に戻ります。
ただしこの方法では完璧に汚れを除去することは出来ないようで、どうしてもの時は送料プラス¥7,800でメーカーがオーバーホールをしてくれるそうです。
オーバーホールについて詳しくはこちら。
これだけの内容なら数年に1回はお願いしたいところですね。
最後に
ゼンスイzc‐100αは夏場のとても頼もしい相棒になりました。
確かに水槽用冷却ファンなどに比べるとかなり高価であることは間違いありません。
ただしそれに見合う抜群の冷却機能があります。
なによりどのような状況下であっても水槽を正確に適温に保つことが出来るという安心感は水槽用冷却ファンの比ではありません。
もちろん冷却ファンでも夏を乗り越えることは出来ます。
ですがその一歩先の冷却手段を手に入れてみませんか?
ゼンスイzc‐100α、とてもおすすめです。
最後までご覧いただきありがとうございました!