こんにちは!MizukusaNewbieです。
水草水槽を1つの水景として完成させるにはどうしても時間がかかるものです。
ただし早く完成させたい!すぐにでも眺めて楽しみたい!と思うのが人の常です。
今回は”30㎝キューブ水槽を使ってとにかく簡単で楽ちんな水草水槽を作る”の別バージョン、”とにかく短時間で見栄えのする水草水槽を作る”をお届けします。
とにかく早く見栄えのする水景を作るには
やはり30㎝キューブ水槽がベスト

キューバパールグラスを使った山岳レイアウト
水槽が小さければ小さいほど完成が早くなるのは間違いありません。
ただし、見栄えという面ではある程度の大きさが欲しいのも事実。
そこでおすすめなのはやはり30㎝キューブ水槽です。
奥行きも高さも確保できるこの水槽であれば間違いなく見栄えのする水景を作ることが出来ます。
器材もより選択肢が増えますし、水量が多いので熱帯魚もある程度の数を飼育することが可能です。
というわけで今回も30㎝キューブ水槽が舞台となります・
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単一植栽による草原レイアウトがおすすめ

ショートヘアーグラスの草原レイアウト
レイアウトの種類によっても完成の早さが違ってきます。
もっとも手っ取り早いのは単一の水草を植栽したレイアウトです。
同じ水草のみであれば成長の差が発生せず、遅い水草が育つのを待つ必要がなくなります。
という訳で前景草のみを使用するのがベターです。
さらに言えば岩組みの山岳レイアウトよりも草原レイアウトをおすすめします。

立ち上げ時の山岳レイアウト
山岳レイアウトは高さを出すために何層にも石やソイルを積み上げます。
やはりどうしても途中で崩れてしまう可能性があります。
一方の草原レイアウトはなだらかな傾斜と必要最低限の石でかっこよく決めることが出来ます。
後者を選択するのが”早く”の為には重要です。
成長が早く丈夫な水草を選択する

エキノドルス・テネルス
水草自体の成長の早さも重要な要素です。
前景草にはそれこそ早めの水草が沢山ありますが、その中でも1、2を争うのがエキノドルス・テネルスです。
エキノドルスの仲間はランナーを出しながらどんどんと増えていくのが特徴です。
レイアウトによってはその特徴が邪魔になってしまうこともありますが、”早く”を求める場合は非常に有用です。

水面まで伸びたエキノドルス・アングスティフォリア
テネルスはそんなエキノドルスの中でも丈が短い前景草としてよく用いられる種類です。
さらにはとにかく丈夫な水草なので失敗することが少ないのも好材料。
雑草感とした線の細い草姿はワイルドで、”見栄え”という点からも文句なしです。
レイアウト開始
必要最低限の器材を用意する

エキノドルス・テネルスとグロッソスティグマの混裁
水槽に加えてLED照明やろ過フィルター、ヒーターや冷却ファンなどの必要最低限の器材を揃えます。
さらには”早く”を達成するためにCO2は添加したほうが良いでしょう。
エキノドルス・テネルスは必ずしも添加がマストな水草ではありませんが、成長スピードを考えた時にあるかないかではどうしても差が出てしまいます。

光合成をして気泡を上げるキューバパールグラス
同じく成長を促すために夜間エアレーションで酸素を供給してあげたいことからエアーポンプも欲しいところです。
ちなみにLED照明はとても重要な要素です。
水草の成長に特化した専用のものを用意しましょう。
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傾斜を付けてソイルを盛る

傾斜は大胆に付ける
今回は早く成長させることが重要な目的ですので栄養系であるカミハタの黒ソイルを使用します。
このソイルは適度な栄養としっかりとした粒の固さで初めての方にも使いやすいソイルです。
もちろん富栄養化させないようにセット初期のこまめな水換えは必要になります。
もし心配であれば吸着系のソイルを使用されても問題ありません。
カミハタの黒ソイルは粒の大きさがノーマルタイプのみです。

パウダータイプを上に敷いたレイアウト
細い水草や前景草を植栽する場合は表面に他社のパウダータイプを敷く必要も出てきます。
今回植栽するトロピカのエキノドルス・テネルスはしっかりとした葉と茎を持っていますのでノーマルタイプのみで大丈夫です。
因みに粒が小さいほどソイル崩れは起きやすくなります。
傾斜を付けたい場合はノーマルタイプをベースにした方が上手く行きます。
今回は向かって右側が高くなるようにソイルを盛ります。

レイアウトにもよりますが、トリミングの際は右側が高い方がハサミを入れやすくおすすめです。
多かれ少なかれソイルは低部に流れてしまいますし、意外と傾斜を付けたつもりでもいざ完成するとあまり視覚的に感じられないことが多いものです。
大胆に低いところと高いところの差を出すように盛っていきましょう。
前景草を植える場合、最前面は3~4㎝ほどにすると見栄えが良く根張りもしっかりとさせることが出来ます。
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三尊石の構図で石を配置する

草原レイアウトをさらに見栄えのある水景にする為に石を塩梅よく配置します。
三尊石構図という日本庭園などでも用いられる技法を用います。
メインとなる一番大きな親石、その親石を補う少し小さい副石、バランスを取る為に置く添石の三つからなる構図です。
たった三つの石でも上手く配置すればとても見応えのあるレイアウトを作ることが出来ます。
本来はさらに周りに細かな石を配置してより自然感を出していきます。
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流木との相性も抜群
使用する石は風山石です。
風山石は険しい山岳の岩肌を思わせるゴツゴツとした質感が魅力。
山岳レイアウトや草原風レイアウトでの単独での使用にも適しています。
落ち着いた色調の中にスジ模様や少し変わった色が入っているものがあったりと自然感たっぷり。
もちろん流木との相性も抜群でオールマイティーなレイアウトストーンです。
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植栽する

エキノドルス・テネルスsp.グリーン
今回はエキノドルス・テネルスの中でも丈が短い”グリーン”を選択しています。
といっても成長すると前景草としては結構な高さが出てきますのでレイアウトによっては注意が必要です。
使用するのはトロピカ社の組織培養水草シリーズである”1-2-GROW!”です。
組織培養水草とは培地にゼリーや液体を使用して育成されたもので、無農薬・無害虫といった安心して使えるメリットがあります。

また半分水中葉のような状態であることから、植栽後の完全水中葉への移行・成長がスムーズであることも魅力です。
ランナーとよばれる茎で繋がっていますので、一つ一つの株になるようにハサミで切り離していきます。
茎の部分はキレイに取ってしまったほうが植栽もしやすく、腐って低床を汚しません。

本来であれば前景草は2~3㎝ほどの間隔で植栽していくと仕上がりが早くなります。
ただし今回は1カップぶんでどれだけ早く仕上がるのかも実験したいことから、あるだけの株をなるべく均等に植栽することとします。
水草はソイルに対して斜めに挿すようにすると抜けにくくなります。
その他の設定など
照明とCO2は一般的な8時間

赤・緑・青のチップを備えるトライアングル・グロウ
アクロトライアングル・グロウを水草の育成ではごく一般的な8時間に設定します。
水草が良く育つと定評のあるこのLED照明では十分な時間です。
エキノドルス・テネルスはグロッソスティグマなどに比べてそこまでの高光量を必要としませんのでさらにちょうど良いと言えます。
点灯時間に併せてCO2を約2秒に1滴の量で添加します。
水槽サイズと前景草のみということを考えると少し添加量は多いかもしれませんが、とにかく早く完成させるためにこの量にしています。
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夜間エアレーションは必須

夜間エアレーションとは照明を点灯していない時間及びCO2の添加がされていない時間にエアーポンプなどで酸素を供給することです。
水草は光合成をして栄養を蓄えたあとに酸素を使って成長するためエアレーションは非常に重要です。
また、水をキレイにろ過してくれる好気性バクテリアにとっても酸素が何よりのごちそうです。
さらには水面に発生する油膜を弾き飛ばしてくれるなど、水草水槽にはマストといえるのが夜間エアレーションです。
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フィルターはGEXのサイレントフロースリム

ろ過フィルターはGEXのサイレントフロースリムを使用します。
25リットル以下の水槽用ということで30㎝キューブ水槽に適合します。
本体を水中に沈めて使用しますので必然的に音は静か、フィルターはカートリッジタイプで楽に交換することが出来ます。

エーハイム・サブストラットプロを追加する
本来であればろ過能力の高い外部式フィルターもしくは外掛けフィルターを使用したいところですが、”早い”には”手っ取り早い”という意味も込めていますので本製品を選択しました。
その代わり、空いたスペースに出来る限りのろ材を追加して能力アップを狙います。
エーハイムのサブストラットプロはろ材としてとても優秀且つサイズが小さいので外掛けフィルターなどに追加する時も重宝します。
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ヒーター&保温材で水温対策もバッチリ

この水槽を立ち上げる時点が冬ということもあり水槽用ヒーターを設置しています。
逆に夏場にはクーラーや冷却ファンを用いて水温の上昇を抑制します。
水温はなるべく適温かつ一定に保つのが水草にとっても熱帯魚等の生体にとっても重要です。
エキノドルス・テネルスのような陽性水草の仲間は26℃が最も適していますのでそのように設定します。
さらに今回は水槽用の保温材を使用しています。

電気代の節約の為にヒーターをなるべく稼働させないようにする目的です。
水槽底面下にも同じく保温材を敷きました。
真冬の水草水槽の盲点として底床の温度低下が挙げられます。
水が温まってもソイル内が冷えていると特に根が大事な前景草の調子が上がらないことも。
保温材を上手く利用することで”とにかく早く”完成させることを目指します。
立ち上げからの時間経過
立ち上げから1週間経過

1週間では水景に劇的な変化は特に見られません。
栄養系のソイルを使用しますので富栄養素化を防止する為に、そして水草の成長のスイッチを入れるために1日もしくは2日に1回の水換えを実施しています。

よく見ると環境に順応出来なかった葉は溶けています。
その一方で新しい葉が顔を出し始めています。
立ち上げから3週間経過

3週間もすると葉もグングンと伸びて全体的にボリュームが出てきます。
2週間も経つころにはランナーを出し始めますのでさらに株数も増えています。

ランナーは画像のように株を作りながらまたさらに伸びていきます。
これの繰り返しで前景草が絨毯のように繁茂していくのです。
立ち上げから5週間経過

完全に絨毯になった訳ではありませんが、パッと見てこれなら水草水槽だと言えるくらいの水景になりました。
ここまでおよそ1カ月とちょっと。
見栄えのことを考えてフィルターを外部式フィルターに変更。

熱帯魚は赤一色ではっきりと目立ちやすいファイヤーテトラにしました。
ファイヤーテトラは大きくなっても3㎝程ととても小さく、30㎝キューブなどの小型水槽でもまとまった数を飼育することが出来ます。
よく群泳をしてくれますので小さくても見応えは十分。
丈夫で育てやすく初めての方にもおすすめの熱帯魚です。
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さらに見栄えをさせる為に
おすすめはライトスクリーン

そのままでも美しい水草水槽ですが、ライトスクリーンを設置してあげるとさらに見栄えがします。
ライトスクリーンは水槽背面に設置するLEDを用いた照明器具です。
何も付けずに使えば自然な印象に。

グラデーションシートを貼り付けたり、もともとグラデ―ジョンになっているライトスクリーンを使えばまるで草むらのような景色にもなります。
特に今回のような草原レイアウトや山岳レイアウトにはもってこいです。
そのような中を美しい熱帯魚たちが泳ぐ姿はとても清々しくてついつい時間が経つのを忘れてしまいます。
バックスクリーンを貼るだけでも手軽に見栄えアップ

ライトスクリーンまでとはいかなくとも、水槽用のバックスクリーンを貼るだけでも見栄えがアップします。
手軽にイメージチェンジをしたい時にはおすすめです。
後ろが見えなくなるので器具や配線を隠したい場合にも有用です。
ミスト風のバックスクリーンならごく自然な様子に。

黒いバックスクリーンなら一風変わってクールな印象になります。
黒ですと水草や熱帯魚がはっきりと見える、生体が落ち着くなどの効果もあります。
私のおすすめは透過性のあるスモークの黒です。
真っ黒のものと比べてわざとらしくなく自然と鑑賞することが出来ます。
最後に

立ち上げから1カ月ちょっとでもこれだけ美しい水草水槽を楽しむことが出来ます。
単一植栽の草原風レイアウトであれば、構図をしっかり決めることが出来れば何も難しいことはありません。
今回植栽したエキノドルス・テネルスは成長が早くて丈夫なので時短水槽には特におすすめです。
ここからまた時間が経過していけばより繁茂して、まさに絨毯と呼べる見応えのある水景に変化していってくれます。
そんな様子を日々楽しむことが出来るのも水草水槽の魅力の一つです。
皆さんも是非”とにかく短時間で見栄えのする水草水槽”を作ってみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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