こんにちは!MizukusaNewbieです。
言うまでもなく水草の育成にとても重要な照明器具。
現在もっとも普及しているのはLED照明です。
各メーカーからそれぞれ特徴を持った多数の商品が発売されているわけですが、アクアリストから”おにぎり”の愛称で呼ばれている”アクロ・トライアングルシリーズ”はその中でも性能とコストパフォーマンスに優れたとても人気の商品です。
今回はそのアクロ・トライアングルシリーズの”GROW(グロウ)”と”BRIGHT(ブライト)”について実際に使用してみた感想や使用感についてレビューしたいと思います。
CONTENTS
アクロ・トライアングルシリーズについて
サイズは5種類を展開
一般的な水草水槽並びに海水魚用としては30cmから120cmの5種類の商品展開となっています。
その外にコスパ重視の"OVAL"、薄型デザインの"RECTANGLE"もあります。
"アクロ"は総合ペット商品販売大手charmさんの専売ブランドです。
LED照明をはじめ水槽本体からCO2関連器具、その他これあったらいいなという小物まで、低価格高品質でたくさん揃えられています。
ショップサイトを見ているだけでもとっても楽しいですよ!
水草水槽用には”BRIGHT”とGROW”の2種類
トライアングルシリーズには明るさ重視の"BRIGHT"、水草育成に特化した”GROW”という2種類が用意されています。
値段は"GROW"の方が若干高めです。
どちらを選択するかは目的や好みの問題になってきますが、どちらを使用しても問題なく水草を育てることが出来ています。
例えば30cm水槽用で比較をしてみます。
”BRIGHT” |
”GROW" | |
消費電力 | 14.5W | 9.8W |
チップ個数 | 白11個 計11個 | 白7 赤2 緑1 青1 計11個 |
色温度 | 7300K | 7200K |
平均演色性 | Ra81 | Ra93 |
全光束 | 1950ルーメン | 1000ルーメン |
消費電力は”BRIGHT”の方が大きいですね。
後述しますが、光の明るさの量=ルーメンが"GROW"に対して約2倍なので消費電力もそれなりに大きくなります。
電気代は1kWあたり単価が27円、一日の点灯時間が平均的な8時間として計算すると1か月あたり約97円ということになります。
同じく”GROW"は同条件で約66円です。
チップ個数とは本体に内蔵されているLEDチップの数です。
”BRIGHT”の方は白色のみで11個。
一方で"GROW"の方は白7赤2緑1青1の計11個が内蔵されています。
光の波長について
"GROW”に関しては通常の白色チップに加えて、赤色チップを2個搭載することによって赤の波長を稼いでいます。
また青、緑をそれぞれ一個づつ搭載することによりバランスよく水草の育成しやすい波長を出しています。
では白色チップのみではそれらの波長が出ないのかといえばそういう訳でもなく、”GROW"に比べれば弱いですが”BRIGHT”でもしっかりと赤青緑ともに出ていますのでご心配なく。
色温度について
色温度とは、太陽光や自然光、人工的な照明などの光源が発する光の色を表すための尺度のこと。
自然光などの朝日や夕日の色温度はおよそ2000K、太陽光は 5000~6000K、電球色の蛍光ランプが約2800K、昼白色の蛍光ランプが約5000K、昼光色が約6500Kだそう。
それぞれ”BRIGHT”が7300K,”GROW"が7200Kと数字上は特に大差ありませんね。
演色性について
演色性とは照明で物体を照らすときに、自然光が当たったときの色をどの程度再現しているかを示す指標。
この値が100に近いほど自然の光、つまり太陽光に近い光を再現していろということになります。
こちらに関しては”GROW"のほうがRa93ということで圧倒的に太陽光に近い数値が出ています。
ただこちらに関してはご自身の好みやレイアウト的にどちらが合うのかといったことも関係してきますので単純に比較できません。
ルーメンについて
ルーメンとは、すべての方向に放射される「光の明るさの量」を表す単位で、数値が大きいほど明るくなる。
水草を育てる上で特に大事なのがこのルーメン、光束量です。
30cm水槽で本格的にロタラ等の陽性水草や前景草を使った水草水槽にするにはおよそ700ルーメン必要とされています。
”GROW"が1000ルーメン、”BRIGHT”に至っては1950ルーメンとそれぞれ育成には十分な光束量があることがわかります。
それぞれの外観、同封物など
LEDチップ以外は両者とも同じ
”BRIGHT”、”GROW"ともに外観、同封物等はすべて共通です。
とてもシンプルな外箱の中には本体、水槽に置いて使用する時用の脚、そして吊り下げ使用の為のワイヤーが同封されています。
まさしく”おにぎり”な形と、シルバーの質感が機械っぽくて私は好きです。
チップの種類が違うだけで裏面も一緒。
脚を付けて水槽に設置するとこんな感じ。
利便性とお洒落感が上がる専用吊り下げ用スタンドもあり
ちなみにアクロ・トライアングルには専用の吊り下げ用スタンドがあります。
こちらの商品を使用する場合は付属のワイヤーを本体に架けて、
こんな感じで水槽に設置します。
このライトスタンドを使用するメリットは、水面までの高さを自由に調節することが出来るという点と水槽内のちょっとした作業の時にいちいちLEDを下ろさなくても良いという点です。
そして見た目も少しクールです。
さらにはトラアングルシリーズをこちらのスタンドに2台掛けにする専用ブランケットもあります。
このように並べて使用すればかなりの高光量を必要とする水草でも育成可能になります。
もちろんデフォルトの脚を使っての2台でも良いのですが、高さの調節で光量を加減することが出来るということもあり、スタンドを使用したほうがコケ対策としても良いでしょう。
実際に水草水槽に設置して比較してみます
30cmキューブ水槽を使用しての比較です。
先ずはBRIGHTから。
ご覧のようにとても明るいです。
若干黄色味がかかったような光に感じます。
ちなみに固定スタンドを使用して設置していますが、手前から奥まで満遍なく光が行き届いています。
そしてこちらが”GROW"。
伝わりますでしょうか?
すみません、伝わりませんよね...
正直画像ではそこまでの差が無いように見えますが実際にはこちらの方がさらに黄色味を帯びています。
写真の腕を上げて陽性水草メインの30cmキューブ水槽が完成したらもう一度撮り直したいと思います。
”GROW"と”BRIGHT”で水草の成長に違いはあるか
これに関しては同環境で両方並べてよーいドンをしてみないとはっきりとは分かりませんが、私自身としては”GROW”より”BRIGHT”の方が若干成長速度が早いという印象を持っています。
やはり水草の育成に大切な光束量が2倍近くの差があるということに関係しているかもしれません。
あくまで私自身の印象ですし、かといって”GROW”が成長が遅いという訳でもなくもちろんしっかりと育成することが出来ています。
赤い水草の色の出方は若干”GROW”に軍配が上がりそうです。
こちらも同じように”BRIGHT”ではけして赤くならないわけでは無く、その差は大きくは感じれられません。
CO2や栄養状態にも依りますので単純には言い切れませんがどちらもしっかりと赤くしてくれています。
たとえば前景草にグロッソスティグマなどの特に光量が必要な水草を植える場合は"BRIGHT"を、逆に光量がそこまで必要でない陰性水草中心であったり赤系の水草が多い場合は"GROW"をといった具合に選択しても良いかもしれません。
また、どちらを選ぶかは色の好みも大きく左右することになろうかと思います。
最後に
ここまでアクロ・トライアングル”GROW"と”BRIGHT"の比較をして来ましたが、両者ともにしっかりと水草を育成することが出来る素晴らしいLED照明であると言えます。
なんといっても出色なのはそのコストパフォーマンスの高さです。
あとはその独特の”おにぎり”のような風貌が気に入るのか、また実際に設置した際の水槽内の色味が気にいるのかという点になるでしょう。
写真ではなかなか判断しにくいところもあると思いますが、少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
とにかくおススメの水草水槽用LED照明です。
最後までご覧いただきありがとうございました。