【水草図鑑】ロタラ・ロトンディフォリアｓｐ．福建省は真っすぐに成長する素直な水草【後景草】

こんにちは！MizukusaNewbie水草図鑑。

今回は小型水槽から大型水槽まで後景草として活躍してくれるロタラ・ロトンディフォリアｓｐ．福建省です。

真っ直ぐ素直な水草界の優等生です。

育成環境データ

ロタラロトンディフォリア福建省について

後景草に最適な水草

ミソハギ科キカシグサ属の水草、ロタラ・ロトンディフォリアの一種です。

ｓｐ．福建省の特徴は、真っ直ぐに水面に向かって成長していくという点です。

高光量下ですと匍匐したり、腰を曲げたりする水草が多い中でこのような特徴は後景草に用いるのにぴったり。

葉自体は通常のロトンディフォリアよりも細めで小さく、中型水槽以上はもちろん小型水槽の後景草としても活躍してくれます。

丈夫でCO2なしでも育成化

ロタラロトンディフォリア系はとても丈夫な水草です。

もちろん弱酸性の低硬度の水質がベストですが、中性から弱アルカリ、多少高度のある状況でも育成することが可能です。

また、必ずしもCO2の添加が必要ない点も見逃せません。

もちろん添加環境下のほうが美しくなることは間違いありません。

それらの特徴から初心者の方でも使いやすい水草といえます。

トリミングに強く茂みを作りやすい

成長がかなり早く、特に高光量下の後景に使用する場面の多いロトンディフォリア福建省はトリミングする機会も増えるでしょう。

トリミングにとても強く、丘のような茂みを作りやすいのが特徴でもあります。

またどうしても水草自体に高さが出て重なり合ってくると根元に光が当たらなくなります。

そんな状況下でも下葉が極端に落ちたり茎がいじけたりすることが無く、丈夫な水草であることを感じます。

福建省は様々な色を楽しめる

環境によって黄色からピンクっぽい色まで変化を楽しめるのも特徴です。

ただしそれにはCO2の十分な添加、鉄分をはじめとした肥料分の充実がかかせません。

やはり60㎝水槽であれば1秒に2〜3滴、根からの栄誉補給に加えて液肥をしっかりと添加する必要があります。

光量については前述のとおり後景に使うことを加味すれば通常の8時間程で十分でしょう。

植栽からの時間経過とその様子

植栽時

60㎝水槽の敷き分けレイアウト右側後景に使用します。

ソイルは栄養系のコトブキ・エナジーソイル。

照明はADA・アクアスカイRGBで8時間。

陽性水草中心のレイアウトということで水温は26℃に設定しています。

CO2は1秒に2滴です。

ADAのグリーンブライティを施肥します。

水上葉を植栽しました。

植栽から１週間経過

水上葉から水中葉に展開すると同時に黄色からピンクっぽく色付いています。

成長はやはりとても早いと感じます。

この状況で脇芽も確認出来ます。

脇芽は完全な水中葉、色は黄色を呈しています。

植栽から２週間経過

その他の水草と同様に水面まで到達しましたので1度目のトリミングを行いました。

コトブキ・エナジーソイルは数ある栄養系ソイルの中でも高栄養でやはり水草がよく育ちます。

どんどんと水中葉を展開すると同時に脇芽も出ています。

現時点でとくに差し戻しをして本数を増やす必要は無さそうです。

植栽から１ヶ月経過

繁茂しているという状態まで来ました。

葉は黄色味のかかったグリーンといった感じです。

この時点で2度目のトリミングをしました。

最終的な仕上がりが丘になるように斜めにハサミを入れています。

植栽から２カ月経過

水面に近くなりピンクっぽい色になってきました。

ここで仕上がりの状態に近づけるようにさらにトリミングをします。

丘の完成まであと少しというところです。

ここまでとくに調子を崩すこともなく順調です。

植栽から３ヶ月経過

レイアウト的には十分に成長した状態になりました。

黄色からピンクかかった色味でとても優しげに感じられます。

グリーンロタラほどの混みかたではないですが、十分に丘のように茂みを作っています。

後景のまさにそこにいて欲しい場所で真っ直ぐに成長してくれました。

最後に

ロタラロトンディフォリア福建省はレイアウトの後景に用いるのにぴったりの水草です。

色が環境によって変化するのも楽しいですし、細めの葉に気泡をたくさんつけた姿はとても美しいです。

真っ直ぐに成長する素直さで、初心者の方からベテランさんまで重宝すること間違いなしです。

最後までご覧いただきありがとうございました！