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【水草図鑑】フィランサス・フルイタンスは水槽でもビオトープでもかんたんに赤く染まる貴重な水草【浮遊植物】

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【水草図鑑】フィランサス・フルイタンスは水槽でもビオトープでもかんたんに赤く染まる貴重な水草【浮遊植物】

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こんにちは!Mizukusa Newbie的水草図鑑。

今回ご紹介するのは浮葉水草の中にあって赤く染まる珍しく貴重な種類であるフィランサス・フルイタンスです。

フィランサス・フルイタンスについて

浮遊水草の一種

根を持ちながらも、低床に活着することなく水面に浮いている植物を浮遊植物といいます。

代表的な種類といえばホテイアオイやアマゾンフロッグピッドが有名です。

それぞれビオトープにはお馴染みの水草です。

浮遊植物の最大のメリットはただ浮かばせるだけで良いという点です。

また抜群の栄養吸収能力を持ち、水質の浄化に寄与します。

浮遊植物自体が日除けになり、太陽光による過剰な水温上昇を抑止してくれます。

その根っこはメダカの産卵床としても特に優秀です。

人工的な産卵床よりも良く卵を産みつけてくれるのでメダカ飼育のお供としても重宝します。

増え方はランナーを出しながら株分かれして増殖していきます。

真夏の好条件下ではどんどんと増えてあっという間に一面を覆うほどです。

浮遊水草
浮かべるだけの水生植物で手軽にビオトープとメダカ飼育を楽しもう【浮遊&沈水植物】

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赤く染まる貴重な浮遊水草

本種の最大の特徴はなんと言っても色が綺麗に赤く染まるという点です。

といってもその他赤系水草のように鉄分を多く与えるなどの特別な要素は必要ありません。

基本的には高光量下であればしっかりと赤くする事ができます。

ビオトープであれば言わずもがな、水草水槽であっても専用のLED照明を使用すれば特段問題ありません。

その特徴を活かしてビオトープではとても貴重な赤系水草として水景のワンポイントに。

水草水槽では浮遊植物を使用する場面は少ないかもしれませんが、少し趣向を変えたい場合などにうってつけです。

1〜2c mほどの立体感のある丸い葉はとても可愛らしいです。

寒さにはあまり強くありませんので、夏はビオトープで冬場は水草水槽といった用い方が良いかもしれません。

ただし、屋外から屋内に持ち込む際は虫の卵等の混入に気を付けます。

上見だけでなく横見も美しい

浮遊水草はぷかぷかと水辺に浮かんでいる姿を上から見て楽しむのが基本です。

ところがフィランサス・フルイタンスは横から見ても大変美しい水草です。

それは葉だけでなくその根も赤く染まるというのが理由です。

根自体もあまり長くならないので水草水槽でも煩わしく邪魔になることはないでしょう。

あまり高い光量を与えたくない陰性水草が多い水槽などではちょうど良い日除にもなります。

前述のように栄養吸収能力が高い浮遊水草の一種ですので、水質ろ過の補助としても期待できます。

その特徴でもある増殖スピードの速さは水草水槽には十分過ぎるほどです。

成長の経過

屋内水槽に浮かべてすぐの状態

葉が5~10枚ほどのフィランサス・フルイタンスを7株、60cm水槽に浮かべました。

今回はすでに赤くなっているものですが、まだ赤く色づいていないものでも一般的な水草育成用LED照明であればすぐに色が変わります。

最初はぐるぐると水面を動きますが、成長したり数が増える過程で流木であったりパイプなどの器材に引っかかります。

レイアウトに用いる際には陰性水草の上に固まるようにすると良いでしょう。

屋内水槽に浮かべてから4週間

この間に60cm水槽の半分ほどを覆うくらいの数になりました。

この水槽ではADAのソーラーRGBを使用し7時間ほど照射しています。

真っ赤に染まった姿は緑の水草たちとの相性は抜群です。

状態が良いととにかくどんどんと増殖していきますので不必要な部分は取り去ることになりますが、日本には自生していない南米原産の植物ですので川や池などに放流するのは避けましょう。

ちょっとレイアウトに変化が欲しいなという時に最適です。

睡蓮鉢に浮かべてすぐの状態

屋外にて小さめの睡蓮鉢に飼育水ごとメダカを入れ、2株浮かべました。

日中はゆうに30℃を超える真夏の環境下です。

水換えは特にせず、自然の雨による足し水です。

肥料も入れておらず、強いて言えばメダカの排泄物とメダカ用の餌が養分になるくらいでしょうか。

もちろんCO2の添加も無く鉄分を施肥するわけでもない中でどの程度赤くなるのでしょうか。

睡蓮鉢に浮かべてから4週間

水槽に比べるとわずかではありますが増殖しています。

やはり室内での安定した環境と比べると、温度、日照時間などの外的要因に直接左右される屋外では成長にも差が出てしまうのは仕方ありません。

そんな中でも特筆すべきはしっかりと赤く色が出ているところです。

前述のように緑系の植物が多いビオトープにおいては、この赤色がとても良いアクセントになってくれます。

産卵床としても機能するフィランサス・フルイタンスはビオトープにイチ押しの浮遊植物です。

最後に

水草水槽でもビオトープでも活躍してくれる、赤色に染まる少し珍しい浮遊植物のフィランサス・フルイタンス。

育成はただ浮かべておくだけでごくごく簡単。

浮遊植物らしく栄養吸収に優れ、屋内屋外ともに水質浄化も期待できます。

人気種で流通も多く、手に入れることは容易です。

何よりも、使い方ひとつでいつもの水景に貴重な変化をもたらしてくれる有難い水草です。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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