こんにちは!MizukusaNewbie的水草図鑑。
今回ご紹介するのは水草水槽の入門種に最適なハイグロフィラ・ポリスペルマ。
育成環境にあまり左右されず、この水草が育たない場合は他のどの水草も育たないと言われるほど丈夫な水草。
もちろん如何にもTHE・水草といった美しい草姿も魅力的です。
CONTENTS
育成環境の一例
水槽 | アクロ・スーパークリア 45cm規格水槽 |
照明 | Chihiros・WRGB2・SLIM45 |
CO2 | 約3秒に2滴 |
ろ過フィルター | エーハイム・2213 |
低床 | JUN・プラチナソイル・パウダー |
低床 | GEX・水洗い不要天然砂 リバーブレンド |
固形肥料 | テトラ・イニシャルスティック |
液肥 | ADA・グリーンブライティーシリーズ |
GH | 3 |
PH | 6.5~7 |
水温 | 24℃ |
ハイグロフィラ・ポリスペルマについて
スターティングプラントや入門種にも最適な万能水草

ハイグロフィラ・ポリスペルマの水上葉
ハイグロフィラ・ポリスペルマはキツネノマゴ科の植物で東南アジアに広く分布しています。
水草水槽には良く使用される種です。
その特徴は何と言っても成長が抜群に早く、あらゆる環境下で育ちやすいことにあります。
それ故にスターティングプラントとしても重宝します。
もっと詳しく
ハイグロフィラ・ポリスペルマが育たたなければ他の水草は育たないといわれる程ですので水草水槽を始めたばかりの方にもおすすめです。
基本的には美しいライトなグリーンの葉を持ちますが、高光量下では淡いオレンジ色に染まります。
通常の水草育成用LEDを使用した場合は色付くことが多いです。
成長が早く比較的大きな草丈になるので後景に向いた種類です。
コケの被害にも遭いにくくとにかく育てやすい水草といえます。
定番の人気種のため流通が多く、購入するのにも困りません。
ハイグロフィラ・ポリスペルマの育て方
低床を選ばないのもハイグロフィラ・ポリスペルマが万能型である理由です。
有茎草ですので基本的にはソイルを使用しますが、砂でも十分に育成が可能。
水温の適応範囲も広めで、これらの理由からボトルアクアリウムなどでも活躍するでしょう。
さらにはCO2が必ずしも必要ではないことも入門種として最適な理由です。
もちろん水草全般に言えるように添加をした方が美しく育てられることに違いはありません。
添加量は60cm水槽で1秒に1滴から2滴ほどで十分でしょう。
その他の有茎草と同様に根からの栄養吸収が大切です。
適宜固形肥料を追肥し、適切な液体肥料の添加を心掛けます。
水質は低硬度の弱酸性が最も適していますが、硬度が上がってしまった水槽や、わずかなアルカリ寄りの環境下でも育ってくれますのでビギナーにも心強いです。
水上葉の方が導入時は簡単
水中葉への移行がとてもスムーズなので、水上葉を植栽したほうが慣れないうちは簡単です。
水上葉のほうが若干安価ですし、茎が固いので低床への植栽がしやすいです。
水中葉は草姿も大きくて茎も葉も柔らかくなりますので少し難しく感じるかもしれません。
前述のように丈夫で成長が早いので、すぐに問題なく水中葉を展開してくれます。
水中葉から水上葉への移行も簡単ですので、トリミングしたハイグロフィラ・ポリスペルマを屋外でストックしたり、ビオトープで使用することも出来ます。
そういう面でもとても使い勝手のよい水草です。
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トリミングについて
成長が早く丈夫な水草である反面、トリミングにはあまり強くない印象です。
その辺は同様に代表的な入門種であるロタラグリーンとの大きな違いでしょう。
それまでぐんぐんと伸びていたのがトリミングした途端に成長が緩やかになります。
逆にいうとそれまでが少し育ち過ぎに感じた成長スピードが、トリミングによって適度になったとも言えます。
その特徴を活かせば小型水槽の後景としても十分に活躍させることが出来るでしょう。
増やしたい場合は差し戻しをメインに、枝分かれを上手く使いながらボリュームを出します。
葉長がありますので重ならないように少しゆったり目に植えます。
下の葉にも光をしっかりと当ててあげる感じです。
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植栽からの時間経過とその様子
植栽時
今回は水上葉を用い、45cm規格水槽の後景として植栽しています。
ソイル内に埋まる部分の葉はなるべく取るようにします。
葉があると植栽しづらいのと、葉が腐って低床内を汚す原因になるからです。
画像のように葉を少しだけ残してそれをストッパーのように使うと、浮力などでソイルから抜けてしまうのを防ぐことが出来ます。
植栽から1週間
1週間もすれば水中葉も展開し、水面に届くくらいに成長しました。
スターティングプラントの代表格である通り抜群の成長スピードです。
光量も十分な為か上部は薄いオレンジ色を呈しています。
光合成によって葉にいっぱいの気泡を付ける姿は美しいです。
植栽から4週間後
トリミングと差し戻しをしながらボリュームを出しています。
となり同士で葉がなるべく重ならないように気を付けます。
コケの影響で照明の点灯を一定期間絞ったために若干元気がないですが、そこは丈夫な水草。
この後通常の照射時間に戻すと再び元気に成長し始めました。
植栽から3か月
だいたい狙ったようなハイグロフィラ・ポリスペルマの1つの固まりが出来ています。
大きなゆったりとした草姿が水景に落ち着いた感じを与えてくれます。
柔らかな葉が水流にたなびく様子も見ていて優しさを感じます。
根元は下葉が落ちてスカスカになりやすいので流木や石などの素材、もしくは中景草やシダなどの陰性水草で隠してあげると良いでしょう。
最後に
ハイグロフィラ・ポリスペルマはその丈夫さと早い成長スピード、CO2の添加が必ずしも必要でない点などから初心者の入門用水草にぴったりです。
もちろんとても美しい水草ですので様々な水景で活躍してくれるでしょう。
大型水槽でも小型水槽でも、ボトルアクアリウムでもビオトープでも。
是非一度は育てていただきたいおすすめの水草です。