こんにちは！MizukusaNewbie的熱帯魚図鑑。
今回ご紹介するのは水草水槽ではお馴染みの人気種、インパイクティスケリーです。
青紫のグラデーションと濃紺のライン、オレンジ色に染まったヒレとが織りなす妖艶な雰囲気が魅力の美しい熱帯魚です。
インパイクティスケリーの基本データ
| 名称 | インパイクティスケリー |
| 別名 | ロイヤルテトラ |
| 学名 | inpaichthys kerri |
| 生息地 | ブラジル・コロンビア |
| 大きさ | 約5㎝ |
| 適性水温 | 20～25℃前後 |
| 適性水質 | 弱酸性～中性 |
| 見た目の美しさ | |
| 育てやすさ | |
| 群泳のしやすさ | |
| 購入のしやすさ | |
| おすすめ度 |
インパイクティスケリーについて
カラシンを代表する水草水槽の定番人気種
インパイクティスケリーはブラジルやコロンビアに生息するカラシン目の熱帯魚です。
水草水槽ではおなじみの定番の人気種です。
平成天皇が皇太子の時代にブラジルを訪問された際、このインパイクティスケリーの寄贈を受け日本にもたらされました。
それ以来国内でもブリードされるようになり定着していった経緯から、ロイヤルテトラという別名でも知られます。
体長は５ｃｍほどで、同じくカラシン目のネオンテトラなどと比べると肉厚で大きく見える印象です。
紺のラインに青紫からピンクなど様々なグラデーションを見せる
飼育していくうちにどんどんと味わい深く美しい色合いに変化していく熱帯魚です。
体側に濃紺のラインを持ちます。
最初は体色が淡い青や紫色ですが、飼い込むと鮮やかな青紫のグラデーションを見せ始めます。
さらにはピンク色のような色も出るなど、とても優雅で妖艶な美しさです。
背ビレなどがオレンジ色や黄色を呈しますが、それがより一層美しさを際立たせます。
オスの方が全体的に青紫の色味が強く出ますので見分けることが出来るでしょう。
とても丈夫で飼育しやすいが、どちらかというと低水温を好む
カラシンの仲間らしくとても丈夫な種類で飼育し易い熱帯魚です。
基本的な水槽環境を整えてあげれば特に飼育に関しては問題ありません。
インパイクティスケリーはどちらかというと低水温を好みます。
２３～２４℃くらいが適していますので、それこそ同程度の水温を好む陰性水草中心のレイアウトにぴったりといえるでしょう。
ミクロソリウムやボルビティスなどの美しい緑色との相性も抜群です。
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気性が若干荒く、同種間でよく追いかけっこをする元気モノ
縄張り意識が強く、気性は多少激しい部類に入ります。
同種間でもよく元気に追いかけっこをする姿を見せます。
水槽内に動きがあった方が良い場合は気になりませんが、ゆったりと鑑賞したい場合には若干注意が必要です。
多種にもちょっかいをしかけますので、インパイクティスケリーよりも小さな種類を同時に飼う場合にも気をつけましょう。
水草や流木などの隠れ家を作ってあげることである程度回避することが出来ます。
群泳させるとさらに魅力が引き立つ
ある程度の数を飼育して群泳させるとより美しく鑑賞することが出来ます。
出来ましたら１０匹以上を泳がせるのがおすすめです。
追いかけっこも数を多めにして水槽内のスペースを埋めることで、ある程度は回避することが可能です。
インパイクティスケリーは比較的体高が高く、実際の体長よりも大きく見えます。
３０ｃｍキューブ水槽などの小型水槽でももちろん飼育可能ですが、６０ｃｍ以上の水槽の方がゆったりと鑑賞出来るでしょう。
ブリード個体が多い為手に入れやすく、比較的安価である
水草水槽の定番人気種の為手に入れるのは容易です。
ブリードされた個体が多い為、店舗でもネットでも在庫してあることが多いです。
また比較的安価で購入することが出来ます。
低価格でこれだけの美しい熱帯魚を手に入れることが出来るのはありがたい点ですし、インパイクティスケリーがおすすめな点の一つでもあります。
派生種のスーパーブルー・インパイクティスケリー
インパイクティスケリーの改良品種で、青色が体の全面を覆うのが特徴です。
通常のインパイクティスケリー同様とても美しくおすすめです。
オスは鮮やかな青色をしていますがメスは少し黒っぽくなり、シックな印象がして素敵です。
背びれのオレンジも目立ちやすく、まさに美魚と呼ぶにふさわしい熱帯魚です。
飼育方法や注意点に関してはインパイクティスケリーと同じです。
飼育環境の一例
陰性水草中心の流木レイアウトです。
パッと見ではそこまで派手な熱帯魚ではないかもしれませんが、洗練されて落ち着いた印象を水景に与えてくれます。
モスやミクロソリウム、ボルビティス・ヒュディロッティなどの陰性水草の緑と相性がよく、適正水温も同じ為とてもおすすめです。
単一種飼育でも、グラミーやラミレジィなどと組み合わせても面白いでしょう。
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インパイクティスケリーの基本的な育て方
適性水温や水質について
既出のように２３～２４℃の低めの水温を好みます。
水質に関しては弱酸性から中性までが適していますが、丈夫な種類ですのでその範囲の内であればそこまで気にすることはありません。
群泳させるために多めの匹数で飼育する場合は水が汚れやすくなります。
バクテリアの定着が弱い立ち上げ間もない時はもちろん、水換えを怠らずにアンモニアなどの有害物質が蓄積しないように心がけたいところです。
適宜試薬などを使って測定するようにしましょう。
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餌について
インパイクティスケリーはエサ食いがとても良い熱帯魚です。
中層から高層を中心に泳ぐので高浮上性の餌を与えるとよいでしょう。
餌は水を汚したり栄養過多になる原因の一つですので、なるべく残らないようにしたいところです。
そういった観点からも高浮上性の餌は施餌量を管理しやすく好都合です。
２分程度で食べきれる量を１日２、３回与えるのが１つの目安と言われていますが、あくまでも参考にしながら少ない量から与え始めることをおすすめします。
この餌は浮上性に優れ、且つ粒がとても細かいので稚魚から成魚までおすすめです。
繁殖について
インパイクティスケリーは繁殖を十分に狙えます。
成熟したオスとメスがいれば稚魚がいつの間にか泳いでいることも。
しっかり目に餌を与え、弱酸性の２３～２４℃の環境を整えます。
ばら撒き型の産卵形態ですので、水槽内はモス類の多い環境が好ましいでしょう。
稚魚を見つけたら隔離して育成します。
病気について
インパイクティスケリーは丈夫な熱帯魚なので病気になるリスクは低いといえます。
とはいっても白点病や白カビ病などのよくある病気には気をつけましょう。
一度病気になってしまうと治癒するためにはたいへんな労力と時間がかかります。
病気にならないように細心の注意を払って予防に努めることが大切です。
具体的な原因としては餌の与え過ぎ、ストレス（水質環境の悪化・魚数の過多・愛称の悪い他種との混泳など）、水温の急激な変化、導入時の水合わせの失敗などが挙げられます。
とくに環境の変化時に体調を崩しやすくなりますので、水合わせはしっかりと行いましょう。
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最後に
インパイクティスケリーはまさに”飼い込む”ということを楽しめる熱帯魚です。
青紫やピンクの美しい体色は水草の緑とのコントラストによってよりその美しさを増します。
丈夫で飼育もかんたん、手に入れやすくて安価な点などから初心者の方にも特におすすめです。
是非この味わい深いインパイクティスケリーを水景に取りいれてみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました！
