こんにちは!Mizukusa Newbie です。
前回は水草水槽の管理方法①~水換え編前編~と題しまして、私が水槽立ち上げから1か月半の間水換えを全く行わなかった理由やその結果についてお話しました。
しかし私自身やはり水換えは必要であるという結論に至りましたのでその理由を今回の後編でご説明したいと思います。
-
関連記事水草水槽の管理方法について①~水換え編前編~
今回は私の水草水槽の管理方法、特に水換えにテーマをしぼってお話いたします。
続きを見る
CONTENTS
水換えが必要であるという結論に至った理由
その理由は黒髭ゴケです
1か月半を経過したあたりから水草水槽の大敵、黒髭ゴケが発生し始めたからです。
もちろんこの水槽にも1か月半の間にコケは存在していました。
しかしどれもガラス面につく緑色のコケやヒーターにまとわりつくアオミドロのような茶色いコケで、スクレーパーや激落ちくんでこすり落としたり、ピンセットで絡み取れば済むような比較的処理の楽なものばかりでした。
ただ今回はあの黒髭ゴケです。
私も事前情報として黒髭ゴケの厄介さについては理解しており、こいつが出たらいよいよ勝負時だと心づもりはしていました。
なぜ黒髭ゴケは厄介なのか
数多あるコケのなかで最も悪名高いコケ、それが黒髭ゴケです。
その理由は以下のような点です。
- ヤマトヌマエビやミナミヌマエビなどの生体では除去できない
- 水草についた場合大抵その部分を除去することになる
- 石や流木についた場合取り出して処理をするなど大掛かりになる
- 見た目が非常に悪い
とにかく他のコケと比べて圧倒的に処理が大変そうです。
と言いましても私のメイン水槽に発生した黒髭ゴケは写真にも写るかどうかの小さいものですし、中景に生えた糸くず上のコケは白い色をしていて果たして同じ種類・系統かはわかりませんがミナミヌマエビが食べてくれないところを見るとやはり色違いの同類同系なのでしょう。
黒髭ゴケの発生原因
これは他のコケと同様結局は水の汚れだそうです。
特にリン酸過多によるところが大きく、丁度私の水槽で発生した1ヵ月から2か月くらいの時期に初期の水替え不足の水槽で多くみられるとのこと。
ぐうの音もでない...。
ちなみにリン酸過多になるのはエサのやり過ぎや、生体が出す排泄物などが原因だそう。
この水槽は稚魚しかいないですし、飼育数も少なめですので一番の原因はきっと餌だと思います。
そういえば早く大きくなるように夏場のビオトープのように回数を多く餌やりをしていましたよ。
それで水換えもしなかったわけですから出るべくして出たということでしょうか。
前述しましたが今の黒髭ゴケは写真に写るかどうかの小ささと量ですが、これがやがて黒髭危機一髪となる前に早速対処開始です。
先ずはエサの回数と生体の数を減らしました
メダカ可愛さのあまり1日に2.3回あげていたエサは1日1回に。
ちなみに、量に関してはもともとそんなに与えていませんでしたので同じとします。
2、3分もしくは5分以内で食べきれる量などとよく言われますがそんなにも与えていませんでしたので。
水槽内にはバクテリアなどほかにも食べるものはありますし、そもそも冬場の繁殖は狙っていませんのでエサ欲しさによってくるメダカたちを我慢して見て見ぬふりします。
そして稚魚とはいえ少ないに越したことはないだろうと三色錦透明鱗メダカ2匹をサブ水槽①号に引っ越しさせ、幹之メダカのみ11匹とミナミヌマエビが多数というラインナップに。
サブ水槽①号はミナミヌマエビしかおらず余裕がありましたし、メダカも入れたいなと思っていましたので迷わず決行。
というわけで水換えスタートです
頻度は5日に1回、量は3分の1ずつ
おそらく黒髭ゴケが発生したということは水の状態がかなり悪いと思われるので、いわゆる目安の1週間に3分の1では足りないでしょう。
私が参考にしている動画サイトによればこういう時は10日で水が全て入れ替わるくらいがちょうど良いとありました。
ということは3日に1回で3分の1もしくは5日に1回で2分の1といった具合だと思いますが、3日に1回は頻度的に苦しそうだし、1度に2分の1は稚魚的に刺激が強そうかなとも思います。
というわけでその間をとって5日に1回、3分の1の水換えをすることに決めました。
さらに併せて物理的除去を実施
1度発生した黒髭ゴケは物理的に除去するのが一番であるとのことですから、出来る範囲で除去作業を行いました。
流木に関しては、硬めのブラシでゴシゴシとこすりました。流木の表面が少し削れてしまいましたが多少のことは致し方がありません。
グロッソスティグマはまだトリミングには早いと思いましたが、わりと厚みが出ているところはトリミング。
まだ生え方がまばらなところは付着したところだけ除去しました。
白い髭ゴケがついたブリクサショートリーフは可能な限りハサミを入れましたが、あまり切り過ぎるとパッツンとなって不格好なので少し残して様子見です。
果たしてその効果はいかに
現時点でこの水換えを5回ほど行いました。
結果から言えば黒髭ゴケはほぼ見えなくなりました。
というよりかは物理的に除去した状態から再発生していないといった方が適切かなと思います。
ですから取り忘れであろうグロッソスティグマにちらほら見られる程度です。
しかし白髭ゴケのほうは相変わらずブリクサショートリーフに付着しています。
しかも若干増えているような気も。
とにかくもう少し様子を見てみますが黒髭ゴケと比べ見た目はそこまででもないですし、出来たらブリクサ自体を抜くというのは避けたいです。
水換えを実施したらその他にも良いことが沢山
黒髭ゴケの除去を目的に開始した水換えですが、本来の目的以外にも沢山のメリットがあることに気付きました。
生体の元気がよくなる
メイン水槽を立ち上げてから水換えまでの1か月半、メダカもミナミヌマエビも飛び出し事故以外で落ちることはありませんでした。
そればかりかミナミヌマエビは抱卵しているくらいなので生体的にも良い状態なのではと思っていました。
ところがはじめて水換えをしたその瞬間からそれは全くの誤りであったことに気付きました。
先ずメダカが底面付近を泳ぐようになりました。
もともとメダカは水面付近を泳ぐ魚です。ですので底面を泳がないのはただただ習性の問題だと思っていました。
ところが一転して底面を気持ちよさそうに泳いでいるではありませんか。
汚れた水は底に溜まると言いますがいかにメダカが泳ぎたくない状態の水だったのかがわかりました。
ミナミヌマエビはキュッキュッと機敏に泳ぐようになりました。
それまではなんだかふら~っと移動するといった感じしかしませんでしたが、やはりこれもそういうものだと思っていました。
エビはどちらかと言えば底面中心ですから特に影響を受けていたことでしょう。
気付くのが遅くなってごめんね。
水草の状態も良くなる
水草の成長にスイッチが入った気がします。
それまでも特に枯れたり溶けたりすることなく、それなりに順調に育ってくれているものだと思っていたのでこれにはびっくり。
特にラージパールグラスの成長が著しく中景に収める為にトリミングの回数が増えそうで、もちろん嬉しいですが複雑でもあります。
気泡もさらに良く出るようになって見てて気持ちいいですし、ルドウィジアスーパーレッドの発色もきれいになりました。
ホントいいことだらけです。
コケが付きにくくなった
ガラス面につく緑色のコケはある程度仕方ないものであることは学習済みでしたので、こんなものかなと思いながら結構な頻度でこすり落としていました。
ところが水換えを始めてから段違いで付着率が減り、スクレーパーの出番も減りました。
そもそも少しでもガラスが緑になっているとせっかくの水草やメダカの美しさまで半減してしまいます。
また、バックヤード(オーバーフローパイプやヒーターの入っている真ん中のスペース)内のヒーターに付着し定期的にピンセットで絡め取っていたアオミドロの茶色版のようなコケがいつの間にか消滅していました。
これもうれしい効果です。
水が透明になり、ディフーザーの気泡が細やかに
これは気持ちの問題かもしれませんが水の透明度が上がった気がします。
たとえ気持ちの問題だとしてもそれも水換えの効果ですよね。
そしてなんと水換え後はディフーザーから発生する気泡が細かくなっているではありませんか。
これは自信あります。
気泡が細かいということはCO2が水に早く溶けるということなので水草にとっては更なる相乗効果を生んでいるといえるでしょう。
なんといっても見た目がいいです。
まとめ
結果的には水換えをすることによって本来の目的でもある黒髭ゴケの除去・予防にも一定の成果が出ましたし、それ以上に本当に良いことだらけでした。
あとはブリクサについた白髭ゴケがどうなるかですが引き続き様子を見ながら、場合によっては回数の変更、換水量の増加も視野に入れながら対応して行こうと思います。果たしてその後どうなったかはまたレポートさせていただきたいと思います。
水換えは確かに面倒くさいかもしれません。
ですが水換え後の美しい水槽を観たらそんな苦労も何てことありません。
水換えを怠るものアクアリストにあらず
とどこかで聞いたような気がしますがその言葉を胸に初心者なりに精進してまいります。
ご覧いただきありがとうございました!