レイアウト制作記 水草水槽

レイアウトの悩みはこれで解決!水草水槽における構図の基本を解説します【凹型凸型三角構図】

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レイアウトの悩みはこれで解決!水草水槽における構図の基本を解説します【凹型凸型三角構図】

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こんにちは!MizukusaNewbieです。

水草水槽に挑戦して美しい水草や熱帯魚を楽しんでみたいけれど、レイアウトとか何だか難しそう。

今回はそんな方の為に、どのようにして水草水槽のレイアウトを考えれば良いのか、構図の基本や手法について詳しく解説していきます。

水草水槽のレイアウトについて

基本は凹型・凸型・三角構図の3レイアウト

三角構図を使った山岳レイアウト

水草水槽における基本のレイアウトは凹型・凸型・三角構図の3つです。

それぞれその文字が表すような構図を流木や石、水草を用いながらレイアウトしていきます。

例えばネットなどで作例を検索しても大概はこのどれかの構図を用いているはずです。

例外を挙げるのであれば、1種類の水草を植栽した草原風レイアウトなどでは上記に当てはまらないことがあります。

ただしそういった場合は石などの素材を上手く配置することで美しい構図を保っています。

基本はこの構図を使って、応用的に工夫を凝らしながら様々な水草レイアウトが造られています。

水槽の形や大きさによってもレイアウトに方向性が決まる

一般的な長方形の45㎝規格水槽

一般的な水槽は横に長い長方形をしています。

この規格水槽とよばれる形では凹型・凸型・三角構図のどれでもたいていレイアウトすることが出来ます。

一方、規格水槽と並んで人気なのがキューブ水槽とよばれる3辺が同じ長さの正方形をした水槽です。

この水槽は比較的省スペースでそれなりの水量を稼ぐことが出来ることから、水草水槽や熱帯魚飼育でよく使用されます。

30cmキューブ水槽はレイアウトしやすくおすすめ

ただし規格水槽ほどのレイアウトに対する許容性は無いかもしれません。

特に凹型構図では横辺が短いが為に少し窮屈な印象のレイアウトになってしまいます。

もちろん水槽そのものの大きさによっても違ってきますが、よく用いられる60cm規格水槽や30cmキューブ水槽では適す適さないが発生するでしょう。

ただし使用する流木や石などの素材の大きさや形である程度はカバーすることは出来ます。

30cmキューブ水槽について
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どのレイアウトでも奥に向かって傾斜を出すと上手く行く

どのレイアウトを用いたとしても、水槽後面に向かって高くなるように傾斜を出すと奥行き感が出ます。

例えば全面にソイルを用いた場合は、前側の前景草を植栽する箇所はおよそ4cmほどの厚さが良いでしょう。

その高さから2倍もしくは3、4倍と高さを出すように後ろに向かってソイルを盛っていきます。

フラットに盛ってしまっては平面的に見えるレイアウトもこのようにすることでグッと奥行きが出ます。

また後景に植栽する水草はより深く根張りをする種類が多くなりますので、その観点からも後ろのソイルが厚いことは理にかなっています。

もし全面を化粧砂にする場合でも、この奥行きを考えて素材や水草を選ぶことはレイアウトの成功を左右する重要な要素になりますので覚えておいた方が良いでしょう。

水槽前面の空間を確保することも大切

水槽前方の空間を確保することも重要です。

あまりにも前方にせり出したレイアウトは圧迫感や窮屈さを感じさせます。

レイアウト初期の水草がそこまで成長していない時はよくても、水草が十分に育ったときに前のガラス面に当たってしまうなんてことがあります。

そうならないよう熱帯魚が前面を悠々と泳ぐことが出来るくらいの空間を確保することがゆったりと鑑賞することに繋がります。

また空間は大切なガラス面の掃除のしやすさにも関わってきます。

逆に後方やサイドはガラスに接触するのは致し方ありません。

逆にガラス面を使って素材を固定したりすることも往々にしてありますので上手に水槽を利用してレイアウトしていきましょう。

凹型構図について

水草水槽の醍醐味を味わうことが出来る王道のレイアウト

最も水草水槽の醍醐味を味わえるのがこの凹型レイアウトかもしれません。

水槽の両サイドに水草や流木・石などを配置することで豪華で勇壮な水景を楽しむことが出来ます。

ただしある程度のスペースを残すことは重要です。

あまりにも空間が無いのは見ていて窮屈な印象になりますし、熱帯魚の泳ぐも場所も無くなってしまっては可哀そうです。

水槽前面と凹の窪みの部分にはしっかりとゆとりを持たせことを心掛けます。

また、左右対称にしてしまうのはレイアウトととしては面白みに欠けます。

重心を左右のどちらかに偏らせたり、左右で最高部の高さを変えるなどして変化を加えてあげるとより面白い水景になります。

もちろん植栽する色使いで左右の違いを出すのも良い手でしょう。

流木や石の大きさ・太さを変えたりするなど、素材の重量配分を変えるのも面白いです。

このように工夫や変化を付けられる要素が多くあるのも凹型ならではのメリットです。

規格水槽などの横に長いタイプの水槽がレイアウトしやすいでしょう。

大きさにもよりますがキューブ水槽では余程上手く決めないとメリハリの無いレイアウトになってしまう可能性があります。

凸型構図について

シンプルがゆえに空間の使い方や植栽の妙が生きるレイアウト

凸型レイアウトは簡単そうに見えて実は最もレイアウトが難しいかもしれません。

文字通り水槽中心部に重心を置いた構図になります。

水槽に広い空間が出来るレイアウトですので対照的に素材や水草の量・大きさの選定が重要です。

あまりにも中心部が小さいと空間ばかりが目立ってダイナミックさに欠けてしまいますし、逆に中心部が大きすぎてもせっかくの空間を活かすことができません。

変形凸型レイアウト

ちょうど良いバランスを見つけるまで水槽とにらめっこすることになりますが、何気にこの時間が水草水槽の楽しい時間でもあります。

それこそ流木や石の角度のつけ方ひとつで大きく印象も違ってきます。

凸部の高いところはしっかりと高さを出してあげるとメリハリがついて面白いレイアウトになります。

それこそオープンアクアリウムにして水上葉を展開させても面白いでしょう。

水槽の形をそこまで選ばないのは凸型水槽のメリットの一つです。

横に長い規格水槽の場合は少し重心を左右どちらかに移すと構図として安定します。

三角構図について

水槽サイズや形を選ばない万能でレイアウトのしやすい構図

三つの構図の中で最も汎用性のある構図が三角構図です。

あらゆる水槽の形・サイズでバランスよくレイアウトすることが出来るでしょう。

特に横幅が短く、凹型や凸型が比較的難しいキューブ水槽におすすめの構図です。

もちろん高いところは高く、低いところは低くなるようにメリハリを付けることが上手くいくコツです。

ちなみにレイアウトの際は右側左側のどちらかが頂点になります。

もちろん使用する流木や石などの形によって決めるのが一番良いのですが、どちらでも大丈夫そうな場合は利き手側に頂点を持ってくるのがおすすめです。

というのもトリミング時に傾斜を付ける際、利き手側が高い方がハサミを入れやすいからです。

逆の場合は利き手と反対側の手を使ったり裏側からハサミを入れたりすることもあり意外と不便に感じることがあります。

石組レイアウトについて

日本庭園の石組の手法である三尊石構図が基本

例えばショートヘアーグラスを全面に使った草原風レイアウトがあります。

もちろん丘のようにするために傾斜や高低差をつけますが、それだけではとても単調な水景になってしまいます。

そこで石を要所に配置してさらに見応えのあるレイアウトを造ります。

この際日本庭園でも用いられる手法、三尊石の構図を使います。

3つの役石、すなわち一番大きくて中心になる親石とそれらの脇に小さめの石である副石と添石を配置する手法です。

この3つの石をベースに、水槽サイズやレイアウトに応じて石を足していきます。

石組レイアウトのみならず、この三尊石の考え方は他のレイアウトでも活かすことができますので是非覚えておきたいところです。

参考記事:設置する場所や目的に応じても水槽サイズは決まる

設置する場所はかなり重要な要素

水槽を置く場所はとても重要です。

基本的にはダイニングルームや寝室、玄関先などが候補に挙がるでしょう。

やはり鑑賞するのにベストな場所はよく目に入るところです。

ただしよくよく考えてから設置することをおすすめします。

例えば寝室に設置したとします。

一番リラックスしたい場所に癒しの水槽がある生活は確かに素敵です。

ただし水槽には必ずろ過環境が必要になります。

そこでろ過フィルターなどを用いる訳ですが、その多くはモーターを使用しますのでどうしても作動音が発生します。

またエアーポンプを使用して酸素を送ることもあるでしょう。

同じようにモーター音もすれば、ブクブクという泡の音もします。

起きているときは特に気にならない音でも、就寝中にはそれらが雑音になる可能性があります。

大きい水槽になればなるほど必要な器具も大きくなり、比例してモーター音や水の音も大きくなります。

例えば2階の部屋に水槽を置いたとします。

何らかの原因で水が溢れたりこぼれてしまった時は階下に水が漏れてしまう可能性があります。

気軽にどこでも置けるボトルアクアリウム

賃貸住宅などの場合は特に気を付ける必要があるでしょう。

また2階に洗面台などの水回りの設備が無い場合。

水換えの際には重いバケツを持って階段を往復する必要が出てきます。

水槽サイズが大きくなればその分回数も増えますのでやはりサイズはよくよく考えなければなりません。

おすすめは60cm規格水槽か30cmキューブ水槽

いわゆる一番オーソドックスな水槽サイズが60cm規格水槽です。

横が60cm、高さが36cm、奥行きが30cmという寸法はおおよその部屋やスペースにフィットする大きさ。

たいていのレイアウトもこのサイズであれば可能でしょう。

水量は約60リットルで、水槽本体や水槽台を併せると100㎏近い重量です。

メジャーサイズということでろ過フィルターやLEDなどの照明器具、ヒーターやクーラーなどの周辺機器に至るまで商品展開が豊富です。

初めての水槽から本格的なレイアウトにまで対応する万能の大きさです。

 

30cmキューブ水槽は個人的に最もおすすめの水槽です。

30cm角のサイズは小さいながらも決して存在感がない訳ではありません。

凹型以外であればレイアウトもばっちり。

約20リットルの水量はそれなりの数の熱帯魚も飼育することが出来ますのでメインタンクとしても十分に活躍してくれます。

その他必要な器具に係わるコストも抑えることが出来ますし、とりあえずの方はもちろん慣れてきた方でも工夫次第で素敵な水景を造ることが出来る便利な水槽です。

最後に

水草水槽をレイアウトする際には先ずはこの基本の構図をベースにします。

慣れて来たら少し自分の色を出したり工夫をしながらオリジナリティ溢れる水景を作りましょう。

どのような素材を使うのか、どんな水草を植えるのか、熱帯魚は何を選択するのか。

レイアウトと併せてそんなことを考えるのも至福の時間です。

思った通りの水景を作ることが出来た時の喜びを是非味わってみてください。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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