いつかは大型水槽を夢見る水草初心者のブログ – Mizukusa Newbie Diary https://mizukusanewbie.com いつかは大型水槽を夢見る水草初心者のブログ Tue, 20 Feb 2024 05:57:42 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.4.3 https://mizukusanewbie.com/wp-content/uploads/2020/12/cropped-09e206f5750b6541346a7f1bf563bbe7-1-1-32x32.png いつかは大型水槽を夢見る水草初心者のブログ – Mizukusa Newbie Diary https://mizukusanewbie.com 32 32 【定番人気】ラクラクラクパワーフィルターで”楽”さと”ろ過能力”の両方を手に入れる【ろ材搭載可能】 https://mizukusanewbie.com/gex-powerfilter-revue/ Sun, 18 Feb 2024 11:54:41 +0000 https://mizukusanewbie.com/?p=6835 Copyright © 2024 Mizukusa Newbie Diary All Rights Reserved.

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こんにちは!MizukusaNewbieです。

今回はGEXから発売されています水槽用ろ過フィルター、簡単ラクラクパワーフィルターをレビューしたいと思います。

外掛け式フィルターの定番中の定番で常に上位の人気を誇るこの商品。

一体どのあたりが人気の秘密なのかご紹介していきたいと思います。

小型水槽に使える濾過フィルターの種類

水中モーター使用の小型水槽用外部式ろ過フィルター

小型水槽に使用できそうな濾過フィルターの代表例としては以下の種類があります。

  • 外部式フィルター
  • 外掛け式フィルター
  • 上部式フィルター
  • 投げ込み式フィルター

水草水槽用フィルターの中で最もオーソドックスなのは外部式フィルターです。

濾過能力が高く、本体を含めモーター等が水槽上、横、水槽内にありませんので見た目的にも良いです。

ただし値段が高めな点と30cm水槽以下の小型水槽には水流の強さなどからあまり適していないという点がデメリットになります。

小型水槽用の水流の弱い外部式フィルターもありますが、水中モーターを使用する製品が多く結局水槽内をスッキリさせるという外部式のメリットを享受できません。

投げ込み式フィルターのGEX・ロカボーイ

外掛け式フィルターは水槽の縁に引っ掛けるタイプのフィルターです。

安価でメンテナンスも楽、モーター部は水中で目立つもののフィルター自体は水槽背面になり比較的に目立たないというメリットの反面、濾過能力は低いという欠点があります。

物理濾過能力が高く、加えてメンテナンスも楽なのは上部式フィルターになりますが、オールガラス水槽などのフチなし水槽には使用できないなどの制約もあり、また水槽上にいかにもって感じで鎮座する姿は見た目的にもいまいちかなと思います。

投げ込み式フィルターは水中に入れたフィルターにエアーポンプを接続して空気の力で水を循環させる濾過方式になります。

酸素の供給も同時に出来るなどのメリットもありますが、フィルターが目立って水草水槽にはやはり不向きでしょう。

GEXの外掛け式フィルターは2種類

スリムフィルターシリーズ

スリムフィルターSとSSN

先ずはスリムフィルターシリーズです。

その名の通り本体が奥行きのないスリム設計の為、水槽への設置がとてもスマートです。

基本的にはろ材の搭載は想定されておらず、カートリッジ式のマットがその役割を担います。

ただし無理やりろ材を入れ込むことも出来ます。

水槽内水中モーター使用で音は静か、流量の調節も可能です。

サイズ展開はSSN・S・M・Lの4種類です。

スリムフィルター
【小型水槽におすすめ】GEXスリムフィルターをレビューします【外掛けフィルター】

今回はGEXより発売されています外掛け式フィルター、スリムフィルターS及びSSNをレビューします。

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簡単ラクラクパワーフィルターシリーズ

パワーフィルターシリーズのサイズ展開は3種類。

”S”は幅20~40cm(水容量25リットル以下)の水槽対応。

ホントに小さな小型水槽からギリギリ30cmキューブ水槽までが適応します。

”M”は幅30~45cm(水容量35リットル以下)に対応しますので45cm水槽まででしょうか。

一番大きな”L”は幅40~60cm(水容量60リットル以下)ということで一般的な水槽の大きさ、60cm規格水槽をカバーすることが出来るようです。

ちなみに実勢販売価格はスリムフィルターとパワーフィルターの同サイズ間においてはほぼ差が無いようです。

パワーフィルターの外観やスペック等

スリムフィルターと比べて存在感はある

スリムフィルターLとパワーフィルターLを並べる

スリムフィルターはそれこそその薄さが最大の売りですので、実際に水槽に掛けても奥行き等で困ることは少ないでしょう。

一方のパワーフィルターといえば、奥行きも含めてそれなりの存在感があります。

これはモーターをフィルター内に格納する構造からも仕方のないことです。

スペースや見た目の問題から本体の薄さを求めるのであればスリムフィルターを、とにかくろ過能力を求める場合にはパワーフィルターを選択するといったように両者で棲み分けがなされています。

デフォルトではカートリッジを2種類搭載

パワーフィルターMにカートリッジを2種類挿入した状態

パワーフィルターL・Mには専用カートリッジを挿し込むスリットが2つあり、2種類のカートリッジを使用することが可能です。

デフォルトでは活性炭パワーマットとスポンジカセットが同封されています。

活性炭パワーマットはの特徴は、

物理・生物・吸着 トリプルろ過。活性炭+ウールマット。

【トリプルろ過システム】

1.ウールマットで水中のゴミを取り除く物理ろ過。

2.マットに繁殖したろ過バクテリアが、食べ残しやフン等を分解する生物ろ過。

3.活性炭がニゴリや悪臭の元を吸着する吸着ろ過。

出典:GEX公式サイトより

とのこと。

一方のスポンジカセットといえば、

簡単ラクラクフィルターシリーズ用スポンジカセット。

マット内で繁殖したろ過バクテリアが、飼育水をきれいに保ちます!

スポンジマットが強力に粗ゴミを取り除き、活性炭繊維マットが黄バミを吸着して透明な水を作ります。

出典:GEX公式サイトより

だそうです。

シリーズでバクテリアパワーマットという製品もあります。

ろ過バクテリアが繁殖。バクテリアパワーでもっと水キレイ。

高吸着活性炭+バクテリア繁殖ろ過材+ウールマット。

物理・生物・吸着のトリプルろ過の特殊ろ過材に、ゼオライトを配合して、さらに水キレイ。

ゼオライトが持つ吸着パワーで魚に有害なアンモニアを吸着。

多孔質構造のため、ろ過バクテリアがしっかりと繁殖し、フンや残餌から出る、魚に有害な物質を分解します。

ニゴリ・黄ばみ・悪臭の元を取り除く、高吸着活性炭を使用。

水質浄化に優れた効果を発揮します。

出典:GEX公式サイトより

お好みで組み合わせを変えることが出来るので、ご自分の水槽環境にあったものを使用すると良いでしょう。

カートリッジ式のメリットは手を濡らしたり汚したりせずに交換が出来ること。

デメリットは交換が前提なのでランニングコストがかかることです。

それぞれ交換の目安は1~2ヵ月となっていますが、これも使用環境によってはもっと早くに汚れてしまうこともあります。

ちなみにパワーフィルターSはカートリッジ1枚のみの仕様です。

ろ材を追加することが出来る

パワーフィルターLにバイオリング1袋を入れる

ラクラクパワーフィルターの売りの一つは、ろ材を追加することが出来ることです。

ろ材が多いほどバクテリアの棲み処が増えて、さらなる水の浄化に繋がります。

ただし、カートリッジを2枚使用している場合はそこまでのスペースはありません。

ネットに小分けしてある別売りのGEXバイオリングを使用したい場合、M・Ⅼ共にカートリッジは1枚の使用でないとちょっと厳しいです。

クリーンバイオ リング-Nやクリーンバイオ-Nであれば、カートリッジを2枚とも使用したとしてもMで1袋、Lでは2袋ほど投入出来ます。

パワーフィルターMにクリーンバイオーNを1袋投入

いっそのことカートリッジを使用せずろ材のみを入れても良いでしょう。

その他のろ材の場合は市販のネットに入れれば、本体・ろ材のお掃除共にとても簡単に行えます。

ポンプは本体内に収納で水槽内がスッキリ

容器下部のモーター本体とインペラー

ポンプは本体内にある為、水槽内はストレーナーと吸水口だけになります。

水槽内にポンプがあるスリムフィルターと比較すると幾分かスッキリとしますが吸水口のスポンジはそれなりに存在感があります。

とは言えパワーフィルターを水草水槽に使用する方もあまりいないでしょうから十分に許容範囲です。

パワーフィルターは始動時に呼び水が必要となります。

本体ケース内にある程度の量を給水すれば良いだけなのであまり煩わしさは感じません。

調節ツマミ付きで流量自在

流量の幅はかなり広く調整可能

スリムフィルター同様に流量ツマミで水の量を調節することが出来ます。

これによってあまり強い水流を好まないグッピーやベタなどの熱帯魚を飼育することも可能です。

逆に最大限に水をろ過したい場合はMAXにすることによってかなり強めの流量になります。

ルーパーが可変しますので、これで水の向きを調整することでも水槽内の水の流れをある程度コントロール出来ます。

エアーレーションをすることが出来る

しっかりとエアレーションが出来ます

パワーフィルターMとLでは付属の部品を使用することによって水中に酸素を供給するエアレーションが出来ます。

熱帯魚などの生体への供給はもちろん、水を浄化してくれるバクテリアの活性化にとっても酸素は非常に重要です。

通常エアレーションにはエアーポンプを用いるのが一般的ですが、それ無しで行えるのは嬉しいポイント。

空気量を調整するツマミ

単純に器材点数が減ることと、水槽内に拡散筒やチューブなどを設置する手間も省けます。

蓋をすればエアレーション時の困りごと、水跳ねも防ぐことが出来ます。

シリコンチューブ先端のツマミを調節することで、空気の量を調整します。

使い勝手やサイズ等を比較してみます

使用しているのは45cm規格水槽

ストック水槽にしている45cm規格水槽に使用しています。

もともとこの水槽では外部式フィルターのエーハイム2213を使用していましたが、近々この2213を違う水槽に使いたいこと。

水槽内の見た目にこだわる必要が無いストック水槽ならば、外部式フィルターでなくても良いこと。

それならばメンテナンスが楽な外掛け式フィルターで、濾過能力もある程度確保できるものがよかったこと。

そのような理由からパワーフィルターLを選んでいます。

サイズ感を比較してみる

左がパワーフィルターMで右がL

45cm規格水槽にはMあるいはLサイズが適応しています。

本体容器もカートリッジもLサイズがひと回り大きくなりますが、スペース等に制約が無いのであればLサイズを選択したほうがろ過の面でも安心でしょう。

実際に並べて設置してもそこまでの差は感じません。

スリムフィルターと比較するとやはり奥行きはあります。

ただしスリムフィルターは奥行きの代わりに横幅が長くなりますので注意が必要です。

音は共鳴音さえしなければ静か

青い部分が可変ルーパー

容器内に水中モーターを搭載しているのでモーター音は静かです。

ルーパーの角度や水量を変えることで水を叩く音も気にならないレベルまで落とせます。

あとは振動による共鳴音が出る場合があります。

本体容器下部の角度を調整するツマミで音の鳴らない角度を探ったり、蓋の閉め具合いなどである程度は軽減することが出来ます。

さらにはエアレーションを使用する場合もやはり音が気になるかもしれません。

ろ過能力は必要十分

バイオリングを搭載したパワーフィルターL

カートリッジ使用時でも、ろ材のみの使用の場合でも小型の熱帯魚15匹程、ヤマトヌマエビ10匹ほどを問題なく飼育することが出来ています。

ろ材のみの使用環境に於いて、ミクロソリウムやウィローモスがそれなりに育っています。

水草の育成に関してはその他の要因も関わってきますので一概には言えませんが、比較的キレイな水を好むそれらの陰性水草が育っていることからも、まずまずのろ過能力を確保出来ているといってよいのではないでしょうか。

お掃除は簡単

インペラーの汚れは流量の低下につながります

カートリッジを使用している場合は定期的な交換でキレイな状態を保つことが出来ますし、ろ材を使用している場合でも外掛け式なら簡単に取り出して掃除することが出来ます。

全体を掃除したい場合でも部品点数が少ないのでメンテナンスはあまり煩わしくありません。

スポンジは揉み洗い、ストレーナーはパイプ用の洗浄ブラシ、容器内部はメラミンスポンジで、モーターのインペラー部は歯ブラシなどを使用して掃除します。

最後に

外掛け式フィルターの中でも定番の人気を誇るラクラクパワーフィルター。

実際に使用してみても、ろ過能力・メンテンナンス性・価格等において不満を感じるところが特にありません。

手軽にアクアリウムを始めてみたい方にも入門機としてピッタリだと思いますし、拡張性がありますので中級者以上の方でも十分に活用できるフィルターだと思います。

是非ご参考にしてみてください。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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【水草図鑑】ショートヘアーグラスは草原レイアウトからワンポイントまで使える万能選手!【前景草】 https://mizukusanewbie.com/shorthairgrass-picturebook/ Fri, 09 Feb 2024 14:00:30 +0000 https://mizukusanewbie.com/?p=6861 Copyright © 2024 Mizukusa Newbie Diary All Rights Reserved.

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こんにちは!MizukusaNewbie的水草図鑑。

今回は前景草の定番中の定番、ショートヘアーグラスです。

まさしく短い髪のような、繊細で柔らかな美しい葉を持つ水草。

一面に広げればまるで草原のような水景に。

ワンポイントで使えばグッと自然観を引き出す名脇役にもなるとても使い勝手の良い水草です。

育成環境データ

水槽 30cmキューブ水槽
照明 アクロ・トライアングル・ブライトで8時間
CO2 約1.5秒に1滴
ろ過フィルター エーハイムクラシック・2213
ソイル JUN・マスターソイルネクストHGパウダー
JUN・マスターソイルネクストHGスーパーパウダー
 固形肥料 ADA・ボトムプラス
  液体肥料  ADA・グリーンブライティ・ニュートラルK
  ADA・グリーンブライティ・ミネラル
  ADA・グリーンブライティ・アイアン
  ADA・グリーンブライティ・ニトロ
GH 4~5
PH 7 
水温 26℃

植栽からの時間経過とその様子

植栽時

シンプルな石組の草原風レイアウトを作成

他の前景草同様に根からの栄養吸収率が高い水草ですので、今回は栄養系ソイルであるJUNのマスターソイルを使用。

粒の細かいパウダータイプが下、さらに細かいスーパーパウダーが上になる様に半々の割合で敷いています。

上部にスーパーパウダーを使うことによって前景草のような細かい水草は植えやすく、さらに植栽直後の抜けを極力減らすことが出来ます。

購入時の水上葉の束

今回は植栽のし易い水上葉を選択。

水中葉に比べて水上葉の方が若干安価に購入することが出来ます。

その際は少し余るかなと思うくらいの量をおススメします。

あまり成長の早い部類ではない為、最初の植栽量が少ないと水景の完成に時間がかかってしまうからです。

ある程度の量で1束になっていますので、これをさらに小分けにしていきます。

割くようにして小分けする

小分けにする際は、なるべく多めに纏めることをおすすめします。

本数が少ないと浮力やエビのツマツマで抜けてしまう確率が高くなりますし、水景の完成も多く纏めた場合の方が早く感じます。

霧吹きなどを使ったりして表面までひたひたになるように水を入れます。

あまり水を入れすぎると浮力で水草が浮いてきてしまいますし、逆に水が足りなくてもソイルが絡まって植栽し辛いです。

上手く水量を調節しながら植栽していきましょう。

浮力で浮いて来ないよう深くまでしっかりと植えます

ソイルに対して葉を斜めに植えると留まり易く、ピンセットも抜けやすくなります。

だいたい2~3cm間隔で植栽していきます。

ガラス前面からは少し間隔を空けたほうが後々キレイに仕上がります。

一通りの植栽が終了。

この水上葉が少しずつ水中葉に入れ替わりながら成長していきます。

植栽から2週間経過

古い水上葉が茶色く枯れてきました。

代わりにカールした柔らかい水中葉が少しずつ顔を出し始めます。

枯れた葉はなるべく早めに取り除いた方が水質悪化やコケの付着を防ぐことが出来ます。

ガラス前面にも、ランナー状に伸びた根から新しい水中葉が芽を出しているのが確認出来ます。

このように水草の成長を見守るのも水草水槽の楽しみの一つです。

植栽から1か月経過

水上葉と水中葉がかなり入れ替わりました。

密度もすいぶんと高くなり、かなり草原に近くなってきています。

取りきれなかった古い水上葉に白いコケが付いているのが確認出来ます。

こういった場合は少しヤマトヌマエビを追加してコケを除去してもらいます。

地下のランナーもだいぶんと増えてきました。

因みに今回は年間の中でも最も寒い時期に育成をしています。

水温はヒーターを使用して26℃付近に保てていますが、ソイル内はおそらく温度がそこまで上がっていない状態です。

そういった理由もあるのでしょう、低床に根を張る水草は暖かい季節の方が若干成長が早い感じを受けます。

植栽から2か月半経過

前面に付いていた白いコケも落ち着き葉の密度もさらに高くなりました。

そろそろ草原といっても良い頃合いでしょうか。

背景にライトスクリーンを使用してみました。

まるで空の様な背景を作ることが出来るライトスクリーンは特に草原風レイアウトと相性が良いのでおススメです。

ショートヘアーグラスについて

主役にも脇役にもなれる万能選手

ショートヘアーグラスを一面に使うことによって、水中にまるで草原のような水景を創ることが出来ます。

長さ3cmほどの細くカールした繊細な葉は美しいグリーンが爽やかな印象で、その中を悠々と熱帯魚が泳ぐ姿は非常に見応えがあります。

また、その他の前景草と交ぜたりワンポイントで植えればより自然な感じに。

少し背丈の低い中景草のような使い方も出来ます。

背の高い通常のヘアーグラスと同時に使ってメリハリを出すのもおススメ。

人気種だけあって流通量も多く、価格も比較的安価です。

最初に多めに植栽するのがポイント

前景草の中では成長がそこまで早くない部類に入ります。

後述しますが、それ故にコケの被害にも遭いやすい水草です。

水景の完成までの時間も踏まえて最初に多めに植えておくのがポイントです。

数本を纏めて植栽することになりますが、この際も多めに束にした方が抜けにくく、芝生が完成するまでの時間も早いと感じます。

それらを加味して、最初の段階で少し余るかなと思うくらいに用意しておくのがベターです。

光量とCo2はしっかりと与える

あまりにも強い光量はコケの原因にもなりますが、それでも他の前景草同様にしっかりとした光の照射が必要です。

光量が少ないと独特のカールが出ず、真っ直ぐとした草姿になる傾向にあります。

一般的な水草育成用LED照明を、これまた一般的な8時間程度点灯すれば十分に芝生になってくれます。

おススメLED
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Co2の添加もきれいに育てる為には不可欠。

成長の促進も併せてこれまた一般的な量を照明と同時に添加するようにしましょう。

この30cmキューブ水槽では3秒に2滴ほどの量にしていますが、Co2チェッカーなどを使用しながら適切な添加量に調整します。

Co2チェッカー
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肥料は低床からの補給が大切

栄養系ソイルの1例

前景草はやはり根からの栄養吸収が肝心です。

とくにショートヘアーグラスは底床内にランナーを伸ばし、そこから葉が立ち上がってきます。

ソイルの栄養分が切れる頃から底床内に固形肥料を追肥していきます。

ですが過度な追肥は禁物です。

液体肥料と違い、固形肥料は一度埋設すると取り出すのが難しく、多めに施肥すると栄養過多に陥りやすくなります。

元気に水草を育てたい気持ちはよく分かりますが、ごく少量でもちゃんと育ちますので量には十分に気を付けましょう。

水質の適応範囲が広い

硬度の上がりやすい深岳石のレイアウトに植える

水草全般にいえる軟水の弱酸性の水が最も育てやすいことには間違いありませんが、それなりの硬度やペーハーでも育つ丈夫な水草です。

よって高硬度になりがちな岩を多用したレイアウトにも持ってこい。

時間が経ってソイルが劣化してしまい、若干アルカリ側にふれてしまったような環境でも安心です。

ショートヘアーグラス自体はとてもシンプルな草姿ですが、多種多様な素材と合わせることでグッと魅力が増しますし、それを長期維持することが出来るということはとても嬉しいポイントです。

コケの被害には遭いやすい

前景草の中では成長スピードがそこまで早くない為にコケの被害には遭いやすいです。

コケ取り生体のヤマトヌマエビは少し多めに投入しておきましょう。

先ず水上葉から水中葉に移行する際に、古い水上葉にコケが付きます。

そういった場合、その水上葉は早めにトリミングします。

コケ取りに大活躍のヤマトヌマエビ

生え揃った後にコケが付いてしまった場合は、水換え、消灯、肥料を減らすなどの定番の処置をします。

あまりにもひどくなってしまった場合はいっそのこと全部トリミングしてしまった方が早いかもしれません。

芝生と同じでちゃんとまた生えてきますし、こうすることでさらに密度も濃くなっていきます。

コケの退治方法はこちら。

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流通も多く、水上葉としてストックしておくことも出来る

屋外で水上葉化したショートヘアーグラス

前景草の中でも人気の定番種の為に流通量が多く、店頭・ネットどちらでも容易に手にすることが出来ます。

また比較的安価ですので前述のように少し多めに購入したほうが早く芝生になりますし、失敗も減るでしょう。

和名をチシママツバイといい、日本にも生息する植物です。

非常に丈夫な種類ですので、水中葉から水上葉への移行も難なくこなします。

もしもの時やいつか使用するときのことを考えて、外で水上葉化させてストックしておくことが出来て便利です。

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最後に

熱帯魚との相性も抜群

前景草の中でも上位の人気を誇るショートヘアーグラス。

柔らかく繊細な細葉はとても爽やかな印象を水景に与えます。

丈夫なので育成も簡単で、葉のサイズ的にも小型水槽から大型水槽まで違和感なく使えて便利。

是非レイアウトに取り入れて素敵な水景を創ってみてください。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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【水草図鑑】モスを制するものは水草水槽を制す!おすすめの種類から育成方法まで解説します【陰性水草】 https://mizukusanewbie.com/moss-picturebook/ Fri, 24 Nov 2023 09:36:00 +0000 https://mizukusanewbie.com/?p=5908 Copyright © 2024 Mizukusa Newbie Diary All Rights Reserved.

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こんにちは!MizukusaNewbie的水草図鑑。

水草水槽、強いてはネイチャーアクアリウムの魅力といえば、水槽という限られた空間の中に凝縮された圧倒的な自然にあります。

その自然感を表現する素材として実に効果的なのがモス=苔類です。

あるいは流木に、あるいは岩に活着させることであなたの水景をワンランクもツーランクもグレードアップさせてくれるでしょう。

今回はそんなモス類の中でも特にメジャーな種類と育成方法等をご紹介します。

モスの育て方

光について

これほモス全般に言えることですが、あまり強い光を好みません。

あまりにも光が強い環境では茶色く焼けてしまったり、生育不良を起こします。

かと言ってまったく光が必要でない訳でもなく、やはり同様に上手に育ちません。

水槽の下部、すなわち光から最も遠くにある位置や、少し他の水草などの陰になるような場所に活着させると良いでしょう。

栄養について

光と同様、あまり豊富な栄養も好みません。

むしろ貧栄養素下でゆっくりじっくりと育てたいところです。

液体肥料に関しては他に有茎草を植えている場合であれば基本そちらに合わせればよいですが、モスやシダ類などの陰性水草のみのレイアウトの場合はごくごく少量を与えましょう。

私は規定量の3分の1程度を何日かおきに施肥します。

水草水槽の場合、肥料は少ないよりも多いほうが弊害が多いと感じます。

もし生育不良を疑う場合は光量やCO2の有無、水質などを見直しましょう。

CO2について

有茎草と違って成長が遅いモス類はそこまでCo2の要求量が多い訳ではありません。

添加のない環境でも育成する事は可能です。

例えばボトルアクアリウムなどがその好例です。

ただし、やはり添加したほうがより綺麗に育成出来ることは間違いありません。

陰性水草のみのレイアウトの場合、添加量は60センチ水槽であれば1秒に1滴で十分です。

水質など

他の水草同様、基本的には弱酸性の低硬度の水質を好みます。

特に高度が高い場合、育成不良に加えてコケの被害にも遭いやすいです。

茶色っぽいコケがつくと生育不良を起こします。

水温については他の陰性水草同様、低水温のほうが元気に育つ印象です。

具体的には23℃から24℃くらいがちょうどいいでしょう。

充分な濾過と適度な水流

陰性水草は育成が簡単であると言われることがありますが私自身は全く逆な印象を持っています。

成長の早い有茎草が多少条件が悪くてもある程度育つのに対して、モス類をはじめミクロソリウムなどの陰性水草は条件が悪いと機嫌を損なってしまうことが多いです。

その中でも特に水の綺麗さと水流が大切です。

すなわちバクテリアが定着したしっかりとした濾過環境作りと、水の淀んだところを無くす適度な水流作りです。

これらは現在の水槽の対応サイズよりも少し大きめの濾過フィルターを使用することで解決することが出来ます。

こちらの記事では吐出口の違いによる水流について紹介しています。

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コケについて

コケが付着して元気のないウォーターフェザー

モスは成長速度が遅い為、コケの被害に遭いやすいです。

珪藻類や髭ゴケ、アオミドロ等々あらゆるコケが容赦なく付着します。

予防のためにはとにかく肥料を添加しすぎないこと、前述したようにきれいな水を作ることが出来る濾過環境の構築、エサの与え過ぎに気を付けることが重要です。

そしてコケ取り生体であるヤマトヌマエビやオトシンクルスなどを多めに投入しておくことです。

環境の改善により再び元気を取り戻しつつあるウォーターフェザー

また、Co2の過添加もコケの原因になりますので十分に気を付けます。

どうにもならないようになった場合は根元からカットすることも選択肢です。

モス類はとても丈夫なので環境がよければ再び生えてきてくれます。

詳しいコケの退治方法についてはこちら。

黒髭コケ対策
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アオミドロ対策
今度の敵はアオミドロ。掃討作戦を開始せよ!【コケ対策第2弾】

黒髭ゴケ退治に続く水草水槽の厄介者掃討作戦第2弾、今回の相手はアオミドロです。一度発生すると無限に増殖する緑の好敵手。果たして見事に退治することは出来るのでしょうか。

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モスの活着方法について

使用するもの

モスコットンなど各種活着用品

モスを活着させるにはモスコットンや木綿糸、テグスやモスラインなどを使います。

前者は時間とともに溶けて無くなりますので活着力の強いモスに使用します。

逆に後者の2つは溶けることがありませんので活着力の弱いモスに使うと良いでしょう。

水草用の接着剤を使用する方法もありますが、どうしてもはみ出してしまって見栄えが悪くなりますし、均一にうっすら巻くのが大切なモス類には不向きでしょう。

とは言え後から活着させたい場合などには使用することもあります。

巻き方

流木にせよ岩にせよ、モス同士がなるべく重ならないように薄く巻くと最終的にキレイに仕上がります。

巻く前に1~2センチほどに刻んでおくと新芽が多く出てきてより早く茂らせることが出来ます。

例えば流木に活着させる場合。

最初は1cmほどの間隔になるように全体を抑えるように巻いていきます。

折り返したら少し間隔を狭めて5mmほどの間隔にしてスタート地点まで戻ってきます。

巻き終えたら糸の間からはみ出している部分をカットしましょう。

この作業をすると成長したときに均一に生え揃います。

最後に水でトリミングカスを流してあげると水槽内に余計なモスを持ち込まなくて済みます。

岩に活着させる場合もやることは同じです。

モスのトリミング方法や増やし方

トリミング方法その①~ハサミで切る~

細かい作業に便利なスプリングタイプのハサミ

再び成長したときにキレイに仕上がるのはハサミで切る方法です。

活着させたときのように素材ギリギリのところでカットします。

難点はどうしもトリミングくずが水中に舞ってしまうこと。

ホースで吸いながら行えば極限まで抑えることはできますが、それでも散らばってしまう場合があります。

柔らかくて使い易い燃油用ホース

そのまま予期せぬところに活着してしまうので注意が必要です。

一番良いのは取り出せる素材であれば取り出してからトリミングすること。

この方法をとることが出来るおすすめのレイアウトはこちら。

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トリミング方法その②~手で千切る~

水中でトリミングしなければならない場合に、簡単且つスピーディーに出来るのは手で千切る方法です。

この方法ならばくずが舞うことも防ぐことが出来ます。

ただし一気に引っ張ると自分の思った以上に剥がしてしまい、せっかくのモスがまだらになってしまう可能性があります。

そうならないように繊細な力で少しずつ千切っていくのがおススメです。

ただし、活着力の弱い種類や、成長しても丈の短いモス類には向かないので注意が必要です。

モスの増やし方

トリミングしたモスを刻む

モスを増やす方法はかんたん。

トリミングしたくずを再び何かに巻き付けて活着させるだけ。

この方法で無限に増やしていくことが出来ます。

低光量や低水温にとても強いので、そこまでの設備が揃っていない水槽でもストックしておくことが出来ます。

おすすめのモス4種類

ウィローモス

モスの定番といえばこれ、ウィローモスです。

ウィローモスは特に流木に活着させてこそその魅力を発揮するでしょう。

モスがいい感じに生した流木ほど自然観を出してくれる素材はありません。

モスの中では抜群に活着力が強いのでモスコットンや木綿糸の使用がおすすめです。

活着直後のウィローモス

丈も長くなりますので上手く千切るトリミング方法を駆使してキレイに育てましょう。

あまり長くなると下の方に光が当たらず茶色く枯れたようになりますので注意します。

ちなみにモス全般に言えることですが、茶色くなったと思っても完全に枯れてはおらずそこから復活することがよくあります。

そういった場合でも環境を整えて諦めずに再び新芽が出てくるのを待ちましょう。

南米ウィローモス

三角形の形が独特な南米ウィローモスはまた違う風情を水景に与えてくれます。

その形状に加えてしっかりとボリューム感もありますので、岩などに活着させて前景草のように使うといい塩梅です。

活着力は弱いのでテグスかモスラインを使用します。

小さな岩に活着させて前景草のようにも使えます

トリミングに関しても、手で千切るよりはハサミを使いながら根元からごっそりと取れてしまうのを防ぎましょう。

前述のようにモス類は成長が遅いのでどうしてもコケが付着しやすいです。

特に黒髭ゴケなどが付いてしまった場合は諦めてその部をカットしてしまったほうが結果早く生え揃います。

ウォーターフェザー

まさにフェザー(羽)ような軽やかさと優雅さを兼ね備えたウォーターフェザー。

ふわふわとしたその草姿は柔らかい印象を水景に与えます。

モスの仲間の中ではその独特の姿から少し異質な存在ではありますが必ずや水景をさらに魅力的に飛躍させてくれるでしょう。

南米ウィローモスと同じく岩などに活着させて使用するのがベター。

活着力が強いのでモスコットンもしくは木綿糸で巻いていきます。

あまりお互いが重ならない生えかたをしますので手よりはハサミでカットしたほうがトリミングがしやすいです。

これもモス類全般に言えますが、エビの糞などが堆積しやすくその結果調子を崩すことがあります。

水換えの際には吹き飛ばしたり吸い取るなどして常にキレイにしておくことを心がけます。

最後に

ビオトープでも苔が抜群の自然感を与えてくれます

例えば流木を多く使用したレイアウトの場合。

モスが有るのと無いのではその完成度には雲泥の差が出ると言ってよいでしょう。

それほど水草水槽において重要な水草がモスです。

育成自体も注意点さえ守れば容易ですし、是非積極的に取り入れていきたいですね。

モスを有効に使って自然感満載の素敵な水景を創りましょう。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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ADA製品の魅力とそれに近い製品を比較してみた【水草水槽にさらに美しさを!】 https://mizukusanewbie.com/wonderful-equipment-aquaplants/ Sat, 28 Oct 2023 04:06:47 +0000 https://mizukusanewbie.com/?p=6285 Copyright © 2024 Mizukusa Newbie Diary All Rights Reserved.

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こんにちは!MizukusaNewbieです。

水草水槽の魅力は何と言っても色とりどりの水草やその中を泳ぐ熱帯魚たちの思わずうっとりするような美しさです。

そんな水草水槽ですが、使用する器材やグッズの選び方によってさらに素敵にすることが出来ます。

その代表的な存在がADA(アクアデザインアマノ)の製品たちです。

ただしADAには比較的高価であったり、入手方法が限られるなど若干の難点も存在します。

今回はそのような点を踏まえながら、主なADA製品とそれに代わり得るものとを比較してご紹介したいと思います。

ADA製品の魅力とは

水草水槽やネイチャーアクアリウムといえばADAといっても過言ではありません。

機能性と美しさを兼ね備えた至高の製品の数々。

コレクション性も高く、所持する喜びも同時に得ることが出来ます。

難点を挙げるとすれば他製品と比較して高価であることと、新品に関しては実店舗でしか購入できないということです。

エアレーション用パレングラス

中古品や新品未使用品などをオークションサイトやフリマサイトで購入することも出来ますがそれでも少し高め。

気軽に水草水槽を始めてみたい方や、あまり費用をかけたくない方には少しハードルが高くなってしまうかもしれません。

という訳でADA製品とそれに代替できる製品を種類ごとに比較していきます。

水槽

ADA・キューブガーデン

アクアリウム全般においてもちろん水槽がなければ始まりません。

ADAの水槽はキューブガーデンシリーズです。

小型の20cmキューブ水槽から180cmの超大型水槽までをラインアップ。

高品質なクリアガラスを採用しているので通常のガラス水槽が緑色がかっているのに対して圧倒的な透明度です。

職人さんの手作業によるシリコン処理のおかげか、はみ出しも無く細部まで納得のクオリティ。

是非使用してその違いを感じて頂きたい素晴らしい水槽です。

アクロ・スーパークリアシリーズ

左がスーパークリアで右がノーマルタイプ

大手ペットショップのチャームのプライベートブランドであるアクロより販売されている水槽。

その中でもこのスーパークリアシリーズは透明度が高くおすすめです。

通常タイプと比較してもその差は明らか。

その分値段は上がりますが、それでもADAのキューブガーデンと比べれば安価です。

透明度に関してもほぼ遜色のないレベル。

もちろんシリコン処理等も不満なくキレイに処理されています。

美しさが命ともいえる水草水槽ですのでここはスーパークリアを是非積極的に選択していきたいところです。

LED照明

ADA・アクアスカイRGB/ソーラーRGB

水草水槽に於いて今現在主流なのはLEDを使用した照明です。

発熱も少なく消費電力も抑えられて水草の育成にも効果的な理想の照明です。

ADAのアクアスカイRGBは非常によく水草が育つと評判のLEDです。

RGB球を使用し、それぞれ赤(R)、緑(G)、青(B)の波長を水草の育成に併せて最適化してあります。

水面に映るRGB球

どちらかというと全体的に緑っぽく感じる色味で、緑の水草はより緑色に、赤い水草はより赤く、熱帯魚の体色もとても鮮やかに魅せてくれます。

ソフトスタートを搭載していて、点灯から少しずつ照度が上がり明るくなっていきます。

熱帯魚がビックリすることも防ぐことが出来ますし、私たちの目にも優しいです。

外観はシルバーの見た目がとてもクールで高級感も有ります。

機能と美しさを兼ね備えたまさにADAの真骨頂ともいえる製品です。

ちなみに60cm以上の水槽にはこちらのソーラーRGBを使用することになります。

吊り下げ専用のLED照明ですので別途スタンド等が必要となります。

こちらはとにかく圧巻の照度を誇り、強い光が必要な水草もぐんぐんと成長します。

吊り下げ式のメリットをいかしてオープンアクアリウムも楽しむことが出来ます。

アクロ・トライアングルシリーズ

水槽の時にもご紹介しましたアクロより販売されている水草育成用LED照明がトライアングルシリーズです。

こちらの商品の最大の売りは何と言ってもそのコスパの高さです。

水草の育成に十分過ぎる性能を持ち合わせているにも関わらず、同等の製品よりも安価で手に入れることが出来ます。

ブライト・グロウ・ビビッドの3種類から用途に合わせて選ぶことが出来るのもポイント。

ただしその形からおにぎりとも揶揄される見た目には好き嫌いが分かれそうです。

私的にははそのシルバーと武骨な外観が逆にシンプルで格好よく映ります。

吊り下げにも対応し、初めての照明から本格的な運用まで長く使えるおススメの製品です。

外部式フィルター

ADA・ジェットフィルター

水草水槽には外部式フィルターを使用するのが一般的です。

ろ過機能と水槽周りのスマートさを確保するには最も適した方法だからです。

ADAのジェットフィルターは質実剛健という言葉がピッタリのステンレス製のボディを持ちます。

マグネットポンプは堆積物や濾材の目詰まりなどによる流量の低下を抑えることができる本格仕様。

大容量でろ材もたっぷり入れられます

その潔いほどのシンプルさがステンレスのボディと相まってとにかくクール。

水槽台の中に隠してしまうには惜しくなるほどの格好良さです。

難点はステンレス製故の重量とポンプの音が若干大きいことでしょうか。

エーハイム・クラシックフィルター70周年記念モデル

言わずと知れた外部式フィルターの雄、エーハイムのクラシックシリーズ。

シンプルな造り、抜群のメンテナンス性、静かなモーター音。

大容量でろ過能力も高く安心して水草や生体を育成させることが出来ます。

そのエーハイム・クラシックシリーズには創立70周年記念モデルが存在します。

具体的にはケースやホース、パイプ類などがグレーの仕様になっています。

グレーのホースやパイプ類

エーハイム独特のあのグリーンの感じに抵抗がある方でも、グレー仕様なら必ず気に入ってもらえるはずです。

ジェットフィルターほどのクールさはありませんが、それでも十分に水槽周りをカッコよく決めることが出来るでしょう。

ただし、記念モデルの為いつまで手に入れられるかは不明です。

モーター部は通常モデルと共用の為、ケースやパイプ類だけ単品で購入してカスタムすることも可能です。

Co2添加システム

ADA・Co2アドバンスシステム-フォレスト

水草の育成にはCo2の添加が欠かせません。

これからまず初めに添加をする場合には必要な器材がオールインワンのセット商品を購入するとよいでしょう。

ADAのCo2アドバンスシステムは、小型ボンベから圧を調整するレギュレーター、パレングラスやチューブ類にいたるまで添加に必要なものは全て同封されています。

ただし電磁弁は別途用意しなければならない点は注意が必要です。

ステンレス製のレギュレーターは精度が高く安心ですが、ADAのフォレストボトル専用であり汎用ボンベには使用できない点も少し残念な部分です。

こちらはCo2大型ボンベ用システム。

ステンレス製のケースはとてもクールで、ジェットフィルターと並べるとさらに魅力的に。

大型水槽や複数の水槽に分岐させたい場合はこちらを選択すると良いでしょう。

チャーム・オリジナルコンパクトレギュレーターBセット

左が電磁弁で右がレギュレーター

チャームオリジナルのCo2添加フルセット。

電磁弁とタイマーまで付属しますので、これさえあれば本当に他には何も要らないでしょう。

電磁弁とは電気を使ってCo2の流れをオンオフする装置。

こちらのリーフ製の電磁弁はコンパクトで発熱も少なく安心して使用することが出来ます。

見た目もシンプルでカッコいいです。

それにタイマーを組み合わせることによって好きな時間に決して忘れることなくco2を添加することが出来るようになります。

これだけついてこの価格はかなりお得だと思います。

出水パイプ&吸水パイプ

ADA・リリィパイプ

外部式フィルターを使用すると必ず吸水パイプと出水パイプが必要となります。

ADAのリリィパイプはユリの形をイメージした美しいガラス製のパイプです。

美しさが命の水草水槽ですので水槽内にあるものはなるべく目立たないもの、もしくは素敵なものをチョイスしたいところです。

リリィパイプは水槽内にあってもその存在が水景を邪魔することはありません。

ガラス製ですので扱いに注意が必要ですが、余程の無理な力をかけなければ折れたり欠けたりすることはありません。

水流のことまで考えられた是非取り入れたい製品です。

RedBeryl・ アクアリウム リリーパイプ

ADAのリリィパイプによく似たRedBeryl製のリリィパイプ。

もちろん同様にガラス製で、吸水・出水ともにパッと見ではその差がわかりません。

ただし細部のクオリティはやはり本家に軍配が上がります。

たとえば出水側のパイプにはわずかな継ぎ目があり、掃除の際に汚れが落ちにくかったりします。

角は少し掃除しにくいです

吸水側の底部はADA製と違い平になっている為、掃除の際にやはり汚れを落としにくいです。

またガラスの強度も少し落ちる気がします。

ただしこの値段であれば十分に納得できる製品と言えます。

アクアリウムタイマー

ADA・NAコントロールタイマーⅡ

Co2添加システムの時にも触れましたが、水槽に規則正しくCo2を添加するにはタイマーが必須です。

ADAのNAコントロールタイマーⅡは機械然とした見た目がまず最高にカッコいいです。

このアナログ感がたまりませんね。

さらには電磁弁が内蔵されており、別途用意する必要がありません。

ライト用の差込口が2個あり、照明2台体制はもちろん照明とライトスクリーンの組み合わせにも出来ちゃいます。

エアーポンプ用の差込口はライト用と逆に通電するので夜間エアーレーションもばっちり。

一台あると非常に便利な製品です。

スマートWi-Fiプラグ

NAコントロールタイマーを凌ぐ製品は中々見つかりそうもありません。

それならいっそのことWi-Fi環境であればスマートプラグを使うのも手です。

こちらの製品は4つの差込口を持ち、それぞれを独立してコントロールすることが出来ます。

1つ目を照明に、2つ目をCo2の電磁弁に、3つ目をエアーポンプに接続、4つ目を外部式フィルターになんて使い方も。

操作画面の一部

それぞれにタイマー機能だけでなく、単純に電源のオンオフも出来ますのでいちいちコンセントを抜かなくてもよくなります。

これが思いのほか便利で、機能だけでいったらこちらのほうが断然使い勝手はいいです。

温湿度計に接続して、室温何℃以上で水槽用冷却ファンを回すなんていうスマート家電化も可能です。

これならばサーモスタットが無いファンでも自動でオンオフ。

是非この便利さを一度体験していただきたいです。

Co2ディフューザー

ADA・パレングラス

Co2を水槽内に添加するには専用の拡散筒(ディフューザー)が必要です。

ADAのパレングラスは、そのパレン(花粉)という名が示す通りに細かな気泡でco2の素早い溶解を助けます。

ガラス製なので見た目ももちろん美しく、適切なお手入れを行えば繰り返し何度でも使用することが可能です。

エアレーション用もありますが他にはこのようなガラス製のものが少ない為とても貴重です。

AIネット・バブルカウントディフューザー

こちらもガラス製のCo2用ディフューザーです。

ガラスもクリアで、水槽内にあって同様に美しくCo2を添加することが出来ます。

ただしこの製品は接続部が上向きに出ておりとても細い造りになっているので気を付けないとポキッといってしまいます。

細いので取扱注意です

ADAのパレングラスと比較すれば圧倒的に安価ですので、予備は持っておいた方が無難です。

内部がカウンターになっており、添加量の目安を計ることも出来ます。

Co2チェッカー

ADA・ドロップチェッカー

Co2を添加する場合、水草の光合成に必要なCo2の量を見極めるのにはCo2チェッカーを使用すると便利です。

ADAのドロップチェッカーは水滴のような形をしたガラス製の美しい製品です。

中に試薬を入れると青・緑・黄色とCo2の量に併せて変化していきます。

それぞれ青がCo2不足・緑が適量・黄色が過多となります。

あくまで目安ではありますがこちらを参考に量を調節します。

例に漏れず水槽の中でも悪目立ちすることなく水景を邪魔しません。

Simplelife・Co2モニター

同じく水滴型で似たようなものもありますが、こちらもなかなか使い勝手が良くお気に入りです。

Simplelife・Co2モニターは水槽の縁に引っ掛けて使用するタイプです。

という訳でそもそも水槽内で邪魔になりません。

中に試薬がこぼれてしまったり、コケが付いて見栄えが悪くなることも防ぐことが出来ます。

ガラス製ですのでもちろん美しく、劣化もありません。

特に容量の少ない小型水槽にはベストマッチだと思います。


ADA風ドロップチェッカー
【ADAドロップチェッカー風】CO2チェッカーを購入してみた【他商品との比較あり】

AmazonでADAのドロップチェッカー風のCO2測定器を購入しました。本家ドロップチェッカー並びにその他使用済みの測定器と併せてレビューしたいと思います。

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逆流防止弁

ADA・カボーションルビー

Co2添加システムやエアレーションには逆流防止弁が必ず必要になります。

これがないとエアーポンプ等に水が逆流して入ってしまい故障の原因に繋がります。

通常はプラスチック製の逆流防止弁を使用することが多いのですがそこはさすがにADA。

こちらのカボーションルビーはガラス製の本体の中にルビーが入っいて、このルビーが上下することで水の逆流をせき止めます。

プラスチック製の防止弁には寿命がありますがこちらは割れたりしない限り半永久的に使用出来ます。

小さなグッズですが水槽周りを美しくするにはうってつけです。

AQUAPRO・ガラス製チェックバルブ

見た目はほぼADAのカボーションルビーと変わりありませんし、構造も一緒です。

ただこちらは本家と比較してサイズがひと回り大きくなります。

ルビーが少し小さく、上下動する可動域が広いです。

防止弁としての機能はもちろんちゃんと果たしてくれますよ。

ピンク色のルビーがアクセントになってやはり美しいです。

最後に

やはりADAは機能性と美観を兼ね備えた素晴らしい製品揃いです。

水草水槽をもう一段美しくしてくれるだけでなく、所有する喜びも同時に与えてくれます。

ですがADAにこだわらなくても素敵な水槽にすることは十分に出来ます。

今回ご紹介した製品を参考にしていただきながら是非最高の水草水槽を作って頂ければと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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水生植物の王様、スイレンを美しく育てる方法やコツを解説します【睡蓮鉢やビオトープで手軽に楽しむ】 https://mizukusanewbie.com/waterlily-growing-method/ Mon, 31 Jul 2023 10:30:13 +0000 https://mizukusanewbie.com/?p=6377 Copyright © 2024 Mizukusa Newbie Diary All Rights Reserved.

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MizukusaNewbie的水草図鑑。

夏に花を咲かせる水生植物の王様といえば何と言ってもスイレンでしょう。

水面に浮かぶ美しく可憐な花は観るものを魅了してやみません。

比較的手軽に育成出来るためビオトープにもピッタリ。

今回はそんなスイレンを美しく元気に育てる方法やコツについて解説します。

育成データの一例

育成容器 トロ舟
日照 直射日光を半日程度
底土 赤玉土(小粒)
肥料 カミハタ・スティック肥料
水換え 雨水他
植栽時期 4月前半

スイレンについて

池に無数に咲いたスイレン

スイレンとはスイレン属に属する浮葉植物です。

地下茎から出た葉が水面に浮かび、花も同様に水面に浮かぶように咲きます。

白や赤、黄色やピンクといった色、花の大きさや形、花びらの数の違いなど無数の種類が存在します。

スイレンには大きく分けて温帯性と熱帯性のものがありますが、姫スイレンは温帯性スイレンの仲間です。

ココがポイント

温帯性スイレンは耐寒性がありますので寒さが厳しい日本の気候でも越冬させることが容易です。

それに反して熱帯性スイレンに10℃を下回るような水温には耐えることが出来ません。

よって冬場は室内に入れたり、休眠株にさせたりといった手間がかかります。

最初は温帯性睡蓮をチョイスするのが無難でしょう。

育成容器は睡蓮鉢かトロ舟がグッド

プラスチック製でもスイレンが咲けば雰囲気抜群に

スイレンの育成には水面からの距離を加減しやすい高さの低い容器が適しています。

いかにもビオトープといった感じで様々な植物を混栽させたり、メダカなどの生体をある程度の数飼育したいのであればトロ舟(プラ箱)を使用するのがおススメ。

安価で丈夫、ホームセンターでもネットでもどこでも手に入れることが容易と、非常に使い勝手の良い容器です。

プラスチック然とした見た目が気になるのであれば、木の枠を作ったりレンガで囲ったりなどのひと工夫を加えることでお洒落な外観にすることも可能です。

自作の木製枠

いわゆる睡蓮鉢はスイレン自体を単純に楽しみたい時や、かんたんなビオトープを作る際に有用です。

睡蓮鉢は素材によって2種類あり、陶器製を選べば雰囲気は抜群、プラスチックなどの樹脂製は軽くて使い勝手が良いという利点があります。

もちろんプラスチック製にも色や形に様々なバリエーションがあって十分におしゃれに仕上げることが出来ます。

日照時間はとても重要

スイレンを上手く育てるには日光をよく当ててあげることが重要です。

具体的には半日以上直射日光が当たる場所が最適です。

そこまで当たらなくても十分に葉も展開しますし花芽もつけますが、もしどうしても育成状態が悪いと感じたら何よりも先に日光の当たり具合から見直しましょう。

肥料等の見直しはその後にまわします。

底土は泥状のものが最適

スイレンの育成には泥状の土が最も適しています。

具体的には荒木田土や赤玉土を練ったものを使うとよいでしょう。

ただし細かい粒のものであれば練らずにそのまま使用しても全く問題ありません。

逆に泥状にしてしまうと何かの拍子に舞ってしまい、水が濁ることがあるので私はそのまま使うことが多いです。

因みに便利なのは水生植物専用の土です。

赤玉土をベースに何種類かの土と肥料分が配合されています。

肥料は固形のものを使用する

スイレンのように地下茎を持つ植物は、土からの栄養補給がとても.重要です。

スティック状や粒状の固形タイプの肥料を土に埋設してあげると良いでしょう。

液肥は効果があまり期待できません。

植栽時はもちろん、使用方法を参考にしながら適宜追肥することでキレイで元気に育てることが出来ます。

ここで大切なのは可愛さ余って過度に肥料を与えないことです。

肥料過多はかえって育成不良を起こす肥料やけの原因になる場合があります。

また一度埋めた肥料は後々取り出すことが難しくなります。

用法用量はキチンと守るようにしましょう。

植栽について

ポットで購入した姫スイレンの根茎

他の多くの水生植物と同じように3~4月が植え付けの最適時期になります。

お住まいの地域にもよりますが、焦らず気候が十分に暖かくなってから植えましょう。

水生植物専用の土や赤玉土などに、脇芽が地上にしっかりと出るように根株を埋めます。

水面から表土までは5~10cmくらいになるように調節します。

姫スイレンの成長記録

植栽直後

今回は新たに植栽した温帯性姫スイレンの成長を見ていきます。

直後ですのでまだ小さい葉が少し出ているだけです。

この葉が徐々に水面に伸びていくのと同時に根茎から新しい芽も出始めます。

根茎の状態や水面からの距離にも依りますが、早ければ1~2週間で水面に到達する葉も。

一度植栽したらなるべく根茎はそっとしておきましょう。

植栽から2週間後

同時期に植えた睡蓮鉢のスイレンの様子。

葉が数枚水面に浮かんでいます。

こうなり始めるとどんどんと新しい葉が根元から水面に向けて伸び始めます。

環境にもよりますが、姫スイレンの葉は概してあまり大きくならない為どのような容器を使う場合にもおススメです。

右の普通サイズのスイレンの葉と比べると一目瞭然。

ビオトープや睡蓮鉢にはやはり姫スイレンがマッチするでしょう。

花自体も同様に小ぶりなので全体的に品よく収まります。

植栽から2ヵ月半後

葉がこれでもかというほど密集してきました。

本来であるなら根元に日光を当てるために古い葉から間引いていくと良いのですが、ここはあえてビオトープということでわりとほったらかしにしています。

ただし古くなって枯れた葉は水を汚すので小まめに取り除いた方が無難です。

そろそろ花芽が出ているのではとかき分けて覗いてみると…。

可愛らしい花芽を発見。

これが徐々に伸びてきて水面から顔を出し、花を咲かせます。

ちなみに私の住んでいる地域は寒冷地の為に6月でも朝晩はかなり涼しいです。

比較的温暖な地域にお住まいでしたらもっと早く花芽が出てくるかもしれません。

さらに一週間後

花芽が完全に水面か突出し、その日のうちに花を咲かせました。

夕方になり日光が当たらなくなると…

再びつぼみに戻ります。

日光が当たっては咲き、夕方につぼみに戻るを繰り返しながら比較的長い期間楽しむことが出来ます。

最後に

スイレンにはまさしく水生植物の王様と呼ぶにふさわしい何とも言えない美しさと品があります。

睡蓮鉢でスイレンだけを育てるのもよし、ビオトープで他の植物と混裁させて自然感を楽しむのもよし。

隠れ家や水温の上昇を防いでくれる相棒としてメダカとの相性もばっちりです。

何よりも育て方が容易なことが初心者からベテランまで広く愛される理由でしょう。

色も含めて沢山の種類がありますので是非お気に入りのスイレンを見つけて楽しんでみてください。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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30cmキューブが水草水槽にあらゆる面で最適だった件【初心者から上級者まで】 https://mizukusanewbie.com/30cm-cubetank-love/ Mon, 17 Apr 2023 14:01:09 +0000 https://mizukusanewbie.com/?p=2827 Copyright © 2024 Mizukusa Newbie Diary All Rights Reserved.

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こんにちは!MizukusaNewbieです。

タイトルにもありますように私は水草水槽において30cmキューブ水槽をとても重用しています。

今までに小型水槽を数サイズ使用してきましたが、断トツでこれがベストです。

それはいったい何故なのか。

このブログを読み終えるころには30cmキューブ水槽の魅力を十分に感じてもらえること間違いなしです!

魅力その①~ちょうど良いサイズ感~

なんといっても一番の魅力はそのサイズ感にあります。

幅・奥行・高さともに30cmというスクエアの形状は小さいながらもそれなりの存在感があります。

同じ30cm水槽のいわゆる規格サイズはといえば幅30cm×奥行18cm×高さ24cmというスペックです。

数字だけを比較してみると断然キューブ水槽の方が大きいのですが、いざ設置してしまえば占有するスペースはそこまで大差ありません。

それならば後述しますようにメリットたっぷりのキューブ水槽を選んだほうが得策といえます。

魅力その②~移動させられる重量~

この重量なら移動も楽々

水槽単体で言えば重量は約6kgほどです。

これならもちろん移動は軽々です。

問題はソイルや素材、生体を入れている水槽を急遽移動させたいような場合。

30cmキューブ水槽は水量が約20リットルですので、ソイルや砂等を含めれば軽く30kgオーバーになってきます。

この状態ではもちろん移動は困難ですが、可能な限り水を抜いてしまえば移動は可能です。

水を吸っている分多少重さは増すものの移動も十分可

これが60cm水槽になるとさすがに一人では難しくなります。

というのも水を含んだソイルや砂は思いのほか重くなるからです。

一度セッティングした水槽を移動させるという状況はそこまで多くはないとは思いますが、それでも私自身とても助かったことが何度かありますのでこれはこれで大きなおススメポイントの1つです。

魅力その③~安心してそれなりの魚を飼うことが出来る~

ココがポイント

飼育できる熱帯魚の数は目安として魚の体長1センチに対して水1リットルと言われています。

もしくは1匹に対して1リットルと言われることもあります。

これに関しては飼育する魚の種類、使用しているろ過フィルター、その他環境等でどちらが正解とは言い切れないと思いますが、私の場合基本的には前者を基準に飼育数を決めています。

極端なことを言えば1リットルの水に対して3cmの魚1匹と10cmの魚1匹では全然違います。

さらにはあまりにも過密になる飼育数では魚にも負担になりますし、鑑賞していてもなんだか窮屈そうで観ているこちらが落ち着きません。

という訳で前者の数に当てはめると最大3センチほどのグリーンネオンテトラであれば6,7匹飼育することができる計算になります。

これだけの数であれば十分に群泳してくれますし、ろ過フィルターをワンランク上げるなどしてろ過能力を強化すれば余裕で10匹以上飼育することも可能。

違う種類の熱帯魚を2種類群泳させるなんてことも出来てしまいます。

これは同じ30cm規格水槽ではほぼ無理な芸当ですので30cmキューブ水槽の大きな魅力の1つでしょう。

ちなみに私のおすすめろ過フィルターはこちら。

もともと45cmや60cm水槽用なので、サイズupしたい時にも継続使用可能です。

ただし、30cmキューブ水槽での使用には少しコツが要りますので是非こちらの記事を読んでみてください。

魅力その④~余裕をもってレイアウトすることが出来る~

しっかり傾斜を出して奥行き感を出す

これにはキューブ水槽ならではの30cmある高さと奥行きが大きく貢献してくれます。

一方の30cm規格水槽ですと、同じ横幅30cmに対して高さが24cm、奥行きが18cmしかありません。

レイアウトにもよりますが、基本的にソイルを使用する場合は前景から後景にかけて盛り土をしながら傾斜を出すことになります。

そうすることによって奥行き感や立体感がうまれるのですが、この差は大きければ大きいほど見栄えがします。

しかしこれが奥行き18cmしかないとこの傾斜を上手く出すことが難しくなります。

使える素材の選択肢が広がります

また、流木レイアウトでも石組レイアウトでも1つ中心となる大きな素材を用いるとレイアウトが落ち着きます。

これが規格水槽になるとちょうど良いものを探すのに苦労しますし、それだけで窮屈感が生じます。

キューブ水槽であれば結構な大きさのものまで使用することが可能でレイアウトの幅がぐんと広がります。

魅力その⑤~前面だけでなく横面からも鑑賞することが出来る~

横から見ても違った感覚で面白い

通常の規格水槽であると、前面からの鑑賞を前提としてレイアウトすることになります。

これがキューブ水槽になるとレイアウトによっては前面と同じように横面からも鑑賞することが出来ます。

当たり前ですが前も横も後ろも同じ30cm×30cmの平面だからです。

正面からの水景に飽きたら90度ずらして今まで横だった面を正面に持ってくるなんてこともできます。

これは規格水槽にはないキューブ水槽の醍醐味、楽しみ方と言えます。

魅力その⑥~トリミングや掃除、水換えが楽~

使用頻度の高い長めのトリミングバサミ

小型水槽のデメリットの一つにトリミングがしにくいということがあります。

水草のトリミングには数種類のハサミを使用しますが、長いタイプのハサミは規格水槽では持て余して使いにくい場面が出てきます。

短いタイプのハサミを使えば上手く済みそうな気もしますが、そもそも狭くて手を入れること自体が厳しいことも。

長さ・形状ともに違う水草用ハサミの例

これはスクレーパーや激落ちくん等を使った普段の掃除にも共通する問題です。

ですが30cmキューブ水槽ならばこの問題点もかなり緩和されます。

長方形なのか正方形なのかでこんなにも違うの?というほどそのありがたさを実感することができます。

そしてこれが一番のポイントかもしれません。

水換えがバケツリレー1往復で済む。

余程水槽環境を整備していらっしゃる方以外は水換えの際、バケツで古い水を捨てに行き、帰りに新しい水を汲んで運んでくることになるでしょう。

水槽が大きくなるとその回数は必然的に増えます。

30cmキューブ水槽の水量は約20リットル。

水換えの基本量3分の1としておよそ捨てる水は6~7リットルで新たに汲んでくる量は蒸発分等含めて約7~8リットル。

一般的な家庭用のバケツは約10リットル。

つまり往復1回で済んでしまいます。

アオミドロが発生した際は水換え頻度も上がります

バケツリレーはどうしても力仕事ですので厄介に思える時があります。

それが水換えのタイミングを遅らせてしまったり、はたまた水草水槽自体を面倒だと思わせる原因に繋がります。

これが往復1回で済めばなんとなくおっくうな時でも”水換えしなきゃ”と思わせてくれます。

魅力その⑦~安価に器材をそろえることが出来る~

様々な器材が必要になる水草水槽

アクアリウム用品全般に言えることですが、サイズが大きくなればなるほどそれに伴う器材も高価になっていきます。

水槽本体、LED照明、ろ過フィルター、ヒーターetc。

30cmキューブ水槽ならばそこまでの出費をすることなく一式そろえることが出来ます。

例えば私が使用しているこの水槽。

この値段では十分すぎるくらいのクオリティです。

欲を言えばこちらのスーパークリアのほうを使用したいところですが、通常仕様でも十分にキレイです。

LED照明に関しても、30cm用であれば少し奮発して通常より少し高性能のものをといった選択も視野に入ってきます。

ろ過フィルターは先ほど紹介したエーハイム2213がおすすめです。

もう少し安価に抑えたければGEX・メガパワー2045という選択肢も。

こちらのろ過フィルターは20~45cm水槽対応ですので30cmキューブでも安心して使用出来ます。

水槽用ヒーターで考えなくてはならないのはヒーター単体の値段もさることながらそのランニングコストです。

水槽が大きくなればなるほど必要なワット数も増えてその分電気代に反映されます。

冬場のヒーターの使用頻度は結構高く、水草水槽を維持する上では無視できない要素です。

水量が20リットルそこそこの30cmキューブ水槽はそういった面でも大きめの水槽より有利になります。

それ以外にも色々な器材を駆使して水草水槽は成り立っています。

はたして30cmキューブ水槽を使用した場合一体どのくらいコストがかかるのか。

こちらの記事でだいたいの試算をしていますのでご参考にしみて下さい。

最後に

30cmキューブ水槽の一番の魅力は小型水槽の部類に入りながらも、サブ水槽としてだけでなくメイン水槽にもなりうるその存在感にあると思います。

60cm以上の水槽を置きたいけれどスペースが無い、先ずは気軽に小さめの水槽から始めてみたい、費用も手間もあまりかけたくない。

そんなあなたにピッタリの水槽、それが30cmキューブ水槽です。

この機会にぜひ30cmキューブ水槽の魅力を皆さんにも体感していただけたらと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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ビオトープによく合うおすすめのメダカをご紹介します!【定番から変わり種まで】 https://mizukusanewbie.com/recommended-medaka/ Wed, 12 Apr 2023 13:52:45 +0000 https://mizukusanewbie.com/?p=6466 Copyright © 2024 Mizukusa Newbie Diary All Rights Reserved.

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こんにちは!MizukusaNewbieです。

ビオトープにかかせない相棒と言えば何と言ってもメダカです。

ビオトープだけでなく、睡蓮鉢などの小さな器でもほんの数匹メダカがいるだけでさらに美しく魅力的になります。

今回は特にビオトープにピッタリな私のおすすめのメダカをご紹介します。

ビオトープや睡蓮鉢におすすめのメダカの種類について

上見のメダカが適している

赤・白・黒の模様を持った三色メダカ

メダカは基本的に上から鑑賞する”上見(うわみ)”が基本です。

ところがここ数年のブームによって品種改良が進み、多種多様なメダカが作出されました。

その結果上身だけでなく、横から鑑賞する”横見”に適したメダカが多く誕生しています。

例えば通常の体形の他に、”ヒカリ体形”とよばれるメダカがあります。

これは尾びれがひし形になって、背びれと尻びれが同じような形になるメダカのことです。

上見はもちろん横見もとても魅力的な姿です。

通常体形での横見も十分美しいです

また”だるま体形”とよばれるずんぐりむっくりとした体形のメダカも。

ロングフィンとよばれるメダカは長くたなびくような尾びれを持った種類で、こちらも横見にも適しています。

ビオトープではどの種類でも飼育可能ですが、基本的に上見しか出来ないことから考えると通常タイプで十分でしょう。

色や柄がはっきりとしたタイプが目立ってよい

はっきりとした鱗の表現が特徴の鱗光メダカ

ビオトープには植物など他にも鑑賞する対象がありますので、色や柄が地味な種類ではどうしても目立たなくなってしまいます。

逆に言えば色や柄のはっきりとしているメダカならほんの数匹でも十分にワンポイントになることが出来ます。

体外光とよばれるまるでまばゆい光を放っているようなメダカや、鮮やかな赤色のメダカなどを選択するとよいでしょう。

そのような種類は固定率がよい傾向にありますので、もし繁殖を狙うという際にも有利です。

固定率とは

同じ品種の親メダカ同士で繁殖させたときに子供のメダカが親と同じ特徴を引き継ぐ確率を固定率と言います。

改良メダカのなかでも固定品種としての歴史が長いものや、色や柄などが単純なものは固定率が良く、比較的新しい品種や三色系の複雑な柄を持つメダカは固定率が低い傾向にあります。

固定率の低いメダカは本格的にメダカの繁殖を狙う場合以外はあまりおすすめしません。

メダカの購入方法について

補償制度も整っています

メダカを購入するには店舗もしくはネットを利用する場合が多いと思います。

最近のブームからか道の駅や鯉の競り市に出品されているなんてこともあります。

店舗は直接自分の目で色や柄、形などを確かめてから購入することが出来るのが最大のメリットでしょう。

雌雄を指定することも出来ます。

デメリットといえばその店に欲しいメダカがあるか、必要な匹数が揃うかどうかわからないという点です。

緩衝材やカイロなどを使用した丁寧な梱包

逆にネットショップでは欲しいメダカを欲しいだけ購入することが出来やすいです。

ただし現物を確認することは出来ませんし、ペアで購入しない限り雌雄の指定も難しいです。

ちなみに郵送で大丈夫なのかと思われるかもしれませんが、しっかりしたショップは保冷剤やカイロなどで温度を調節してくれますし以外と平気です。

死着補償があったり、少し数を多めに入れてくれたりもしますので安心して購入できます。

私がおすすめするメダカ5選

幹之メダカ

口先まで光が伸びた幹之メダカ

改良メダカと言えば真っ先に名前が出るメダカが”幹之(みゆき)メダカ”です。

このメダカが作出されたことから昨今のメダカブームが始まったといっても良い代表的な品種です。

体外光とよばれる、体表に伸びるタイプの美しい光が特徴。

その光の伸び具合から、弱光や強光、鉄仮面(フルボディ)などの名称に分類されます。

やはり最高峰なのは頭の先から尾にかけて見事に光の伸びる鉄仮面(フルボディ)です。

その姿はビオトープや睡蓮鉢の中にあって抜群の存在感を見せます。

代表種だけあって流通も多く、価格も比較的求めやすくなっています。

固定率が良いので鉄仮面同士を掛け合わせた場合かなりの確率で同じメダカが産まれるのも高ポイント。

光の色具合によって青幹之と白幹之に分かれますので好みで選択すると良いでしょう。

色々なメダカを飼育してみてもやはり最終的には幹之に戻ってくる、そんな最強のメダカです。

楊貴妃メダカ

鮮やかな赤色はビオトープの中で存在感抜群

こちらも幹之メダカと並ぶ改良メダカの代表種です。

もともとメダカは赤色の色素を持っていません。

それを他の色素を濃くしたり組み合わせを変えたりしながら赤く見せているのが楊貴妃をはじめとした赤系のメダカたちです。

メダカには保護色がありますので、もし更に赤色を濃くしたいと思えば黒めの容器で飼育するのが良いでしょう。

黒いプラスチック製の睡蓮鉢はビオトープに最適

ビオトープではどちらかというと色の暗い容器を使用することが多いのでまさにピッタリと言えます。

楊貴妃メダカも固定率が高いので繁殖を狙う場合にも最適なメダカです。

その鮮やかな赤色はビオトープの中にあって抜群の存在感と彩りを与えてくれるでしょう。

夜桜メダカ

頭から尾までラメの伸びた個体

こちらのメダカは背中にラメが入っているのが特徴です。

メダカにラメがのるなんてこと自体とても驚きですが、キラキラと輝く光が散りばめられたその姿はうっとりするほど美しいです。

体は青みのかかった黒色で頭はピンクもしくは柿色を呈します。

まるで夜に咲いている満開の桜のような姿からこの名前が付けられました。

頭部が柿色の個体

ビオトープにあってもその美しさから存在感は抜群です。

固定率も悪くないので繁殖にも向いています。

流通が多いので入手も比較的容易。

ちょっと変わったメダカが欲しいときにとてもおススメの品種です。

鱗光メダカ

鱗がはっきりと見えるのが特徴

幹之メダカと同じく背中に伸びる体外光が特徴のメダカです。

体外光はメダカの持つ虹色色素によるもので、どちらかというと背中に色を塗りつぶしたような見え方をします。

この鱗光メダカはさらに鱗1枚1枚が独立して光るのでまた違った趣になります。

幹之メダカもよいけれど人とは少し違った品種を育ててみたいなと思われる方におすすめです。

ちなみに体外光をきれいに伸ばすには白っぽい容器が良いとされます。

固定率が良いですので繁殖を狙う場合も問題ありません。

実店舗では少し入手しづらいかもしれませんがネットなどを利用して是非育ててみて頂きたい品種です。

三色系メダカ

個体によって様々な柄を楽しむことが出来ます

ビオトープに最も合うメダカと言えばこの三色メダカかもしれません。

赤・黒・白の体色はまるで錦鯉のようでとても美しいです。

スイレンをはじめとした水生植物との相性も抜群。

ただし三色系メダカの難点は固定率がかなり低いことです。

特徴の良く出た親魚から生まれたとしても同じような体色をみせる仔魚の出現率は低いです。

本格的に繁殖を狙うならば良いですが、そうでなければ比較的高価にはなりますが特徴の良く出た成魚を購入したほうが良いでしょう。

最初に固定率の悪いメダカはおすすめしないと言っていることに矛盾してはいますが、そこをあえておススメしたいとても素敵なメダカです。

ちなみに特徴として朱赤がきれいに出やすい透明鱗三色メダカと白がはっきりとしている非透明鱗三色メダカに分かれます。

さらにはそれらにラメの乗ったもの、体外光をもつものなど多種に渡ります。

上記の画像は雲州三色メダカという種類で非透明鱗メダカの仲間です。

最後に

どのメダカもビオトープによく映える美しいメダカたちです。

メダカの特徴として対応水温が0℃~40℃くらいまでと幅広い、水質の悪化に比較的強いという点があります。

蚊の幼虫であるボウフラを駆除してくれるという点も重要です。

まさにメダカはビオトープにピッタリなのです。

もちろん室内での水槽飼育でも十分に鑑賞を楽しむことが出来ますよ。

是非お気に入りのメダカを見つけてビオトープとともに美しい自然の情景を楽しんでください。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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睡蓮鉢を使った小さくておしゃれなビオトープを作る【準備するものから構図、管理方法まで】 https://mizukusanewbie.com/lovely-biotope-used-smallbowl/ Fri, 31 Mar 2023 14:56:14 +0000 https://mizukusanewbie.com/?p=6320 Copyright © 2024 Mizukusa Newbie Diary All Rights Reserved.

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こんにちは!MizukusaNewbieです。

気軽におしゃれなビオトープを楽しんでみたい、そんな場合は睡蓮鉢を使用するのが断然おすすめです。

今回はそんなビオトープをかんたんに作る手順や、全体の構図の考え方、適した植物の選び方まで実際に立ち上げをしながら解説します。

今回使用する容器など

プラスチック製の睡蓮鉢

今回はプラスチック製の睡蓮鉢を使用します。

軽い・丈夫・安いと手軽にビオトープを楽しむにはまさにうってつけの容器。

陶器製と比べれば味わいという面では若干劣るかもしれませんが、これでも十分に素敵なビオトープを作ることが可能です。

色々な形や色、大きさがありますので植栽予定の植物の種類や数によって選ぶと良いでしょう。

今回は睡蓮をメインに何種類かを寄せ植えにしたいと思いますのでこちらの少し間口の大き目なものをチョイス。

内鉢として使用する素焼きの鉢

前述のように今回は寄せ植えという手法をとります。

これは大元の容器の中に植物を植えた小さめの鉢を設置していく方法。

これによって水生植物の生態ごとに適した水面からの高さを調整することが可能です。

水生植物には以下の種類があります。

  • 浮漂植物・・・水底の土に根を張らずに浮遊葉または茎状葉で水面に浮かんでいるもの。
  • 沈水植物・・・植物体の全体または大部分が水中に沈んでいるもの。
  • 浮葉植物・・・水底の土に根を張り、浮葉と水中葉で水面に浮かんでいるもの。
  • 抽水植物・・・水底の土に根を張り、茎や葉の一部または大部分を空中に伸びているもの。

その種類に適した水面からの高さを間違えると上手く育つものも育たなくなってしまいますので注意しましょう。

この寄せ植えに使用する内鉢には素焼きの鉢を使用します。

4~6号くらいの小さめのものが適しています。

土は水生植物専用のものを使用

水生植物を植えるには赤玉土の小粒、荒木田土の他に水生植物専用のものから選択します。

今回はなるべく手軽にというコンセプトから水生生物専用の土を使用します。

こちらは赤玉土をベースに何種類かの土や肥料分を含んだもので、そのまま袋を開けて使用出来るのでとてもかんたん。

容量も小さなビオトープ作りにはちょうど良い量です。

水生植物専用の肥料

スイレンをはじめとしたビオトープに使用する水生植物の多くは土からの栄養補給がとても.重要です。

スティック状や粒状の固形タイプの肥料を用意すると良いでしょう。

植栽時にはもちろん、使用方法を参考にしながら適宜追肥することでキレイで元気に育てることが出来ます。

ここで大切なのは可愛さ余って過度に肥料を与えないことです。

肥料過多はかえって育成不良を起こす肥料やけの原因になる場合があります。

また、一度埋めた肥料は後々取り出すことが難しくなります。

用法用量はキチンと守るようにしましょう。

植栽する植物は背の高さや形に注意して選ぶのが重要

前景、中景、後景の概念を大切に

盛んに葉を出し始める睡蓮

先ず一番手前にくる前景には背の低い植物を持ってきます。

例えばスイレンなどの浮葉植物がこれに当たります。

これがもし高さのある植物だと後ろの植物が隠れてしまい、鑑賞がしにくくなると同時に奥行き感を出すという面でもマイナスです。

中程には中くらいの背丈の植物を選択し、最背面には最も背の高くなる植物を配置するようにします。

可愛らしいオモダカの花

例えば中景にはオモダカやコウホネなどの抽水植物を。

後景には同じく抽水植物であるミズトクサやシペルスなどの比較的丈の長くなるものをチョイス。

前景、中景、後景の概念を大切にしながら奥行き感と鑑賞のし易さを確保してオシャレなビオトープを作りましょう。

花の量感に注意、草姿にも気を遣おう

サギ草の花は清楚という言葉がピッタリ

いくらキレイだからといって花の咲く植物ばかりを選んでしまうと大味で品の無いビオトープになってしまいます。

メインになる花にプラスして、少し控えめな花が咲く植物を脇役として植えるくらいが自然に仕上がります。

ビオトープですのであくまでも自然観を出してあげることが重要です。

また植物の持つ草姿にも気を遣いましょう。

具体的には面のような広さを持つ葉、線のような細さを出す葉、その中間部分を補完する形の葉をバランスよく植栽します。

ミズトクサは線の抽水植物の代表格

面のような草姿といえばこれまたスイレンが代表格。

かたや線といえばフトイやイグサ系の抽水植物などが挙げられます。

その中間を埋める植物は例えばウォーターコインやウォーターバコパなどでしょうか。

それこそ沢山の種類の水生植物の中から、丈や形にこだわりながら自分のお気に入りを見つけ出すなんてこともビオトープ作りの醍醐味の1つと言えます。

実際に植栽する植物たち

前景にはビオトープの王様・スイレン

ビオトープといえば真っ先に思い浮かぶのがスイレンです。

水面に浮かぶ美しい花や緑の葉は優雅で涼し気。

開花期間が長いのもポイントで、初夏から初秋まで楽しむことが出来ます。

今回は小型ビオトープ用にあまり大きくならない姫スイレンを植栽します。

赤や黄色、ピンクや紫といった様々な種類がある中で今回は清楚な白色をチョイス。

ココがポイント

睡蓮の大きな違いに温帯性と熱帯性があります。

前者は耐寒性がありますので寒さが厳しい日本の気候でも越冬させることが容易です。

それに反して後者は10℃を下回るような水温には耐えることが出来ません。

よって冬場は室内に入れたり、休眠株にさせたりといった手間がかかります。

最初は温帯性のほうがおすすめです。

中景にはミズユキノシタとハイグロフィラ・ポリスペルマ、ヒメホタルイを

ミズユキノシタは日本にも自生する水生植物。

ルドウィジア・オバリスとして水草水槽でもお馴染みです。

少し赤みのある葉がちょうど中景のアクセントになってくれます。

こんもりと茂らすことで後景の線の植物と前景の面の植物の中間を補完させます。

水中葉のハイグロフィラ・ポリスペルマ

ハイグロフィラ・ポリスペルマも水草水槽でお馴染みの水生植物。

とても丈夫なので初心者の方にも人気です。

もちろんビオトープで使用する場合も同様で、春から秋にかけての通常の育成に何ら問題はありません。

今回は水草水槽に植えていたものを使います。

現在は水中葉という水の中での育成に適応した姿ですが、徐々に水上葉という水の外に対応した姿に変化していきます。

ヒメホタルイはイグサの一種で、あまり高さが出ないことから前景から中景に使用できる使い勝手の良い抽水植物です。

耐寒性もあり越冬も比較的容易です。

開花期には小さな小さな白い花を付けます。

水を好む植物ですので水が切れないように注意しましょう。

後景にはミニシペラスとシロサギカヤツリ

独特の形状が面白いミニシペルス

この2種類は線のような草姿を持ち、高さが出る植物です。

ミニシペラスは線とはいっても上部の傘のような苞葉が独特の形状をしているためそれなりに存在感があります。

今回は小さなビオトープということであまり多くの種類を植えませんので個性を重視して選択してみました。

シラサギカヤツリは白い控えめな花を咲かせる抽水植物です。

高さも30cm程とこちらも今回のコンセプトにはちょうど良い感じです。

開花期間が比較的長いのも高ポイント。

両者とも丈夫で育成が簡単な点も嬉しいですね。

浮葉植物を浮かべても面白い

小さなビオトープにうってつけのミニホテイアオイ

空いている空間には浮葉植物を浮かべても面白いでしょう。

浮葉植物は水質浄化能力が高く、繁殖力も旺盛です。

水温上昇を抑える効果があったり、メダカの産卵床にもなるとても万能な水生植物です。

ホテイアオイなどは可愛い花も咲かせますよ。

実際にビオトープを作っていきましょう

先ずは容器の高さ合わせから

川砂と溶岩石を使って高さを調整

睡蓮鉢の中に前景・中景・後景用の3つの内鉢を設置します。

内鉢の高さの調整には川砂や小さめの溶岩石を使用するのがおすすめです。

これらの砂や石にはバクテリアの棲み処としての効果も期待できます。

特に溶岩石は多孔であるために最適といえます。

また、黒味のかかった色がビオトープの水景を渋い感じにしてくれます。

大体の高さと配置が決まったらいよいよ植栽開始です。

素焼きの内鉢にそれぞれの植物を植える

前景の一番大きな鉢に姫スイレンを植えます。

スイレンをビニールポットから出し、根茎周りの土を落とします。

内鉢の底に鉢底土ネットを切ったものを敷き、水生植物の土を入れていきます。

スイレンの茎がギリギリ隠れ、芽がしっかりと土から出るように調整しましょう。

スイレンの場合は水面から3~10センチくらいに鉢の上部がくるようにします。

中景のミズユキノシタとヒメホタルイを植えます。

同じく鉢底土ネットを敷いた内鉢に、ちょうど根が隠れるくらいの高さになるように土を入れて行きます。

水面からの高さは約5cmくらいにしています。

水中葉のハイグロフィラ・ポリスペルマは全体に水を入れてから植栽します。

後景も同じように植栽。

こちらは鉢が水面下から2cmほどになるように調整しました。

実際に睡蓮鉢に水を入れて最終確認

勢いで土が舞わないようにゆっくりと静かに水を入れていきます。

一気にビオトープらしさが出てくる、一連の過程の中でも最高の時間です。

それぞれの鉢が思った水面からの高さになっているかを確認しながら、溶岩石を足したり引いたりして微調整を行います。

内鉢を用いた寄せ植えの最大のメリットはここにあります。

また、掃除の際に鉢を取り出してしっかりと行えることも維持の観点から大変有意義です。

水生植物用の肥料を埋設します

端に沿うように埋設します

今回使用するスティック状の肥料を埋設していきます。

内鉢を使用する場合は鉢の縁に沿うように使用します。

姫スイレンには3~5本とありますが、前述のような肥料やけを防止するため3本にしました。

その他の鉢にも同様に気持ち少なめに施肥しています。

とにかく肥料は少なめからはじめるのが失敗を回避するポイントです。

小さなビオトープの管理について

水生植物は日光が重要

暑すぎる時はヨシズを使って調節

どの植物でも日光を浴びることで成長します。

特にスイレンは半日以上しっかりと陽の光を当てることが望ましいです。

そうすることによって花がよく咲くようになります。

小さなビオトープの利点は移動がし易いことです。

時期によって陽の当たる場所も変わりますので、なるべく日照時間を稼ぐように移動させるのも手です。

ビオトープの天敵アオミドロ

日光がよく当たるといわゆるアオミドロという緑色の藻類が発生することがあります。

美観を損ないますので適宜取り除くようにしましょう。

水切れと高水温に注意する

ビオトープに最適な浮かべるタイプの水温計

水生植物は水切れに弱いです。

特に炎天下では水が蒸発してしまって水位が急激に下がることがあります。

そうなると葉焼けなどを起こす原因になりますので常に水位が適切かどうか注意しましょう。

水温はある程度高くても大丈夫ですが、おそらく一緒に飼育することになるであろうメダカの為にも35℃以上には到達しないようにしたいところです。

水温の上昇を防ぐにはヨシズなどを被せてあげるとよいでしょう。

ビオトープのお供にはメダカが断然おすすめ

上見のメダカはビオトープにはうってつけ

せっかくのビオトープですので何か生きものを飼育したいところです。

ビオトープには断然メダカがおすすめです。

先ず丈夫であること。

多少の水質の悪化にも耐え、病気などのリスクも少ないです。

そして適応水温の幅が広いこと。

0℃から40℃まで耐えることが出来ると言われています。

水温の変化が激しいビオトープにはまさにうってつけ。

メダカは越冬も比較的かんたん

ビオトープには必ず湧くと言っていい蚊の幼虫であるボウフラ。

メダカはこのボウフラを食べてくれるので衛生上も安心です。

この他にもメダカには数えきれないほど魅力がいっぱい。

是非ビオトープと併せてメダカの飼育も是非一緒に楽しんでみてください。

肥料の過添加に注意する

太陽の光が一番のごちそう

前述のように肥料のあげ過ぎは肥料やけなどを起こして逆に成長を妨げる原因になります。

葉が出ない、花が咲かないなどの状況からつい肥料不足を疑ってしまいがちですが、それよりも日照時間や水位などの他要素を先に見直すことが重要です。

特に植物にとっての一番のごちそうは太陽の光です。

環境を整えることを優先し、肥料不足は最後に回しましょう。

また追肥に関しても慎重に行うべきです。

肥料の説明書きに追肥のタイミング、量などが記されていますのでそれをしっかりと守ってくれぐれも過施肥にならないようにします。

正直標記よりも抑え目で全然大丈夫だと思います。

最後に

これで小さなビオトープの設置は完了です。

あとはそれぞれの植物が順調に生育し、花を咲かせるのを待つだけ。

果たしてどのような水景になるのか追ってご報告したいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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【抜群の静粛性】GEX・サイレントフォース全3機種を比較レビューしてみる【水槽用エアーポンプ】 https://mizukusanewbie.com/gex-silentforce-comparison/ Tue, 31 Jan 2023 13:56:09 +0000 https://mizukusanewbie.com/?p=6110 Copyright © 2024 Mizukusa Newbie Diary All Rights Reserved.

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こんにちは!MizukusaNewbieです。

GEXより発売されています水槽用エアーポンプ、サイレントフォースシリーズ。

その名の示す通りたいへん静粛性に優れた製品です。

今回は60cm標準水槽を使いながら全3機種それぞれを比較、レビューしていきたいと思います。

サイレントフォースシリーズについて

60cm以下~120cm以下対応までの3機種のラインアップ

左から2000S、2500S、3500S

先ずは水深40cm以下・幅60cmまでの水槽に対応した2000S

吐出量は毎分2.0Lです。

水深50cm以下・120cmまでの水槽に対応するのは2500S並びに3500S

それぞれ吐出量が2.5Lと3.5Lとなっています。

一番小さな2000Sでも2.0リットルということで、60cm水槽には十分な性能です。

2500Sと3500Sは60cm以上の水槽用ではありますが、今回は試しにどれくらいの差があるのか比較してみたいと思います。

とにかく静かである

静粛性に寄与する本体内部構造

公式サイトによりますと従来品と比較して振動約70%、騒音は約20%の減を達成しているそうです。

私もこのシリーズを愛用していますが確かに驚くほど静かです。

同じGEXのe~AIRシリーズとはもちろん、こちらも静かなことで有名な水作の水心シリーズと比べても私のような使用方法ではサイレントフォースに軍配が上がります。

それは水槽台からの吊り下げての使用です。

タイマーやエアーポンプを吊り下げる

どれだけでもスペースを有効に使う為に、吊り下げられるものは大体吊り下げて使用しているのですが、その時の振動と騒音は圧倒的にサイレントフォースが静かです。

やはり振動70%減は伊達ではありません。

本体が震えなければ吊り下げても静かなのは道理ですね。

私はサイレントフォース2500Sを寝室で使用していますが音が気になったことはあまりありません。

形状は円形で独特、本体サイズは大きめ

吐出量に比例して大きくなる本体

60cm水槽用の台に3種類を並べてみました。

他のエアーポンプにはない独特の円形をしています。

サイズはかなり大きめです。

このように比較すると特に3500Sの大きさがよくわかります。

吐出量毎分3.5Lは2000Sの1.5倍ですのでこの差は仕方ないでしょう。

だいたい同スペックのサイレントフォース2000Se~AIR2000SBを比較してみます。

やはりひと回り大きいですね。

ただ私としては形も可愛らしく感じますし、吊り下げて使用するのでサイズも気になりません。

水心シリーズの脚ゴム部

脚ゴムが防振にさらに一役買ってくれるわけですが、水心シリーズはさらに振動を吸収してくれそうな柔らかい素材と形状をしています。

水心の静粛性にはこれが大いに寄与している気がします。

サイレントフォースの場合は本体で振動と抑えるのがメインなのでしょうか。

吐出口は3機種ともに1つ、流量調節は出来ない

吐出口数は3機種とも全て1口タイプとなっていますが、複数台で使用する場合は分岐コックを使えば特に不便を感じません。

むしろ単独での使用の場合は分散しないぶん、1口の方が使い易い気がします。

吐出量の多いモデルになると流量調節ダイヤルがついているものが増えてきますが、サイレントフォースシリーズは調節することが出来ません。

調整ダイヤルが付くe-AIR2000SB

という訳で機種選びは割と重要になります。

もちろん一方コックなどを使って量を調節することは可能ですが、本体に負荷が掛かる為あまり推奨されていないようです。

3機種の稼働音の比較

吊り下げた状態で静かなのが魅力

静かなサイレントフォースとはいえもちろん稼働音はします。

それぞれを比較すると、当たり前ですが一番小さな2000Sが最も静かです。

据え置き、吊り下げ共に十分に寝室での使用にも耐えられるでしょう。

その1.5倍ほどの音の大きさが2500S。

サイレントフォースの脚ゴム部

こちらも寝室でも大丈夫だと思います。

2倍ほどの音になる3500Sになるとさすがに寝室では気になるかもしれません。

それでもこのスペックを考えれば静かであることに間違いはありません。

そもそもエアーストーンや拡散筒からの音や、水面で泡が弾ける音の方が大きい場合もありますので人それぞれの感じ方にも左右されるでしょう。

3通りの方法を使いそれぞれを比較してみます

エアストーンと逆流防止弁

60cm水槽で使用したとしてどのような違いがあるのかを検証してみたいと思います。

ポンプ以外が同一条件になるようにしています。

ちなみに本来エアーポンプは水がかかったり、逆流するのを防ぐために水槽より高い場所に設置することが推奨されています。

ただし私のように水槽台内に設置される方もいらっしゃると思いますので、そういう時は逆流防止弁を忘れずに挟みましょう。

その①~エアーストーンで使用した場合~

同じ25Φのエアストーンを使用しています。

左から2000S2500S3500Sです。

想定通り本体が大きくなるにつれて泡も大きく、量も多くなっています。

2000Sでも十分な気泡が出ていますし、ほどよく水面を揺らしてくれます。

2500と3000は単独での使用はさすがに少し強すぎるでしょうか。

2500S以上は蓋必須

しぶきがひどいので蓋は必須になりそうです。

水草水槽ではあまり蓋をするのはおススメできませんので、60cmで普通に使用するならば2000Sが最適な気がします。

ただし複数台の水槽に分岐を想定している場合は2500S以上がおススメです。

その②~投げ込み式フィルターを使用した場合~

投げ込み式のベストセラー、GEXのロカボーイ

エアーポンプを使用する目的の一つに投げ込み式フィルターがあるでしょう。

こちらはエアーの力を利用して水を通す濾過フィルターです。

酸素供給と濾過が同時に出来るだけでなく、安価で手軽な方法として人気です。

存在感のある形状

ただし濾過能力としてはそこまで高くなく、金魚など丈夫な魚の飼育に向いています。

さらには存在感がありますので水草水槽ではまず使用することは無いでしょう。

投げ込み式の定番、GEX・ロカボーイを使って実験してみます。

右の2つは気泡が大きな塊となって豪快に水面を突き上げます。

3500Sはさすがに普通に使うのは無理ですね。

かなりの水流になりますので特に上層部を泳ぐメダカにはきつそうです。

3500Sの直上の水面

投げ込み式フィルターの使用にはやはり60cm水槽対応の2000Sが向いていると思います。

ちょうど良い大きさの泡が細かく上がり続けます。

水面の揺れもこれくらいであればメダカでも大丈夫でしょう。

その③~エアーカーテンで使用した場合~

細かい気泡が出ると評判のいぶき製エアーカーテン

水草水槽ではあまり使用頻度は高くありませんが、その美しさから大人気のエアーカーテン。

底から水面にかけて一斉に吹き上がる気泡は観ていて飽きません。

熱帯魚水槽やco2の添加をしていない水草水槽にはおススメです。

エアーカーテンの場合吐出量がかなり重要になってきます。

吐出量が少ないと均一に気泡が上がらない場合があるからです。

よく水に浸してから使用します

今回使用するのは均一で細かい気泡が出ると評判の”いぶき”のエアーカーテン。

60cm用には最適な、長さが30cmで径18mmのものをチョイス。

しっかりと水に浸してからいざ実験開始です。

こちらはポンプを入れ替えながら見ていきます。

細かい気泡が端から端まで均一に上がっています。

水面の揺れもそこまででなく、上層を泳ぐ魚や水流にあまり強くない魚でも十分耐えられるでしょう。

とても涼し気で綺麗ですね。

こちらは2500Sを使用。

一気に泡の大きさと量が増える印象です。

これはこれで綺麗ではあるのですが、水面の揺らぎと水流は少し強すぎるかなと思います。

最後に3500Sの様子を。

圧倒的なパワーでこれでもかというほどの泡を排出しています。

さすがに強過ぎて水槽を落ち着いて観ていられません。

好みにもよりますがやはり私は2000Sの細かい気泡が一番しっくりきます。

2年間使用した2500Sの部品交換をしてみる

左が交換するダイヤフラム、右が新品

サイレンフォースシリーズにはエアーが弱くなったり異常音するようになった時の為にスペアパーツが用意されています。

そもそも説明書によると半年から1年での交換が推奨されています。

私の2500Sもそろそろ2年目を迎え、やはり吐出量の減少と音の大きさが気になっていたのでこれを機に交換してみたいと思います。

交換自体はさほど難しいものではありませんが、公式サイトにはわかりやすく手順を解説した動画が載っています。

エアフィルターの代えも同封されています

早速元に戻して作動させてみます。

吐出量については元に戻った気がしますが、振動に関してはそこまで改善していないと感じました。

この辺りは人それぞれの感覚に左右される部分もありますので何とも言えません。

ちなみに脚ゴムは交換部品が用意されていません。

据え置きでの使用の場合はゴムの劣化が振動の原因になりそうですし、水心シリーズには交換用があることを考えると是非ラインアップしていただきたいところです。

エアレーションの重要性

エアレーションには様々なメリットがあります

エアーポンプなどを使用し水槽内に酸素を供給することをエアレーションといいます。

水草水槽でも熱帯魚水槽でも必ず多くの酸素を消費します。

酸素が十分に満たされていれば水草も熱帯魚もより元気に美しく、さらにはバクテリアが活発になることで水自体も綺麗になっていきます。

逆に酸素が不足すると色々な悪影響が出てきます。

綺麗に育つクラウンキリー

水中に酸素を供給するためには水面を揺らしてあげること、エアレーションすることの2通りの方法があります。

海や川の水に酸素が十分溶け込んでいるのは、絶えず大きく揺れ続けることで空気と触れる面積が大きくなり、その結果効率よく酸素が供給されているからです。

ですが屋内にある水槽の表面を揺らすにも限界があります。

そこでエアレーションを併せることによってより良い酸素の供給形態を造り出すのです。

最後に

観ていて飽きないエアーカーテンの気泡

抜群の静粛性を誇るGEXのサイレントフォースシリーズ。

もちろんエアーポンプとしての能力も言うことなしです。

交換用スペアパーツもあって長期的な使用も可能。

その大き目のサイズには賛否が分かれるかもしれませんが、丸い見た目は可愛らしくてグッド。

是非お試しいただきたいおススメの製品です。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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水草水槽で熱帯魚を飼育する方法や注意点を解説します!【導入からエサやりまで】 https://mizukusanewbie.com/tropicalfish-breeding-method/ Fri, 27 Jan 2023 14:57:01 +0000 https://mizukusanewbie.com/?p=6031 Copyright © 2024 Mizukusa Newbie Diary All Rights Reserved.

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こんにちは!MizukusaNewbieです。

水草水槽において無くてはならない存在といえばやはり熱帯魚です。

水草の美しい姿をさらに美しく引き立たせ、より自然観を造り出す。

また、エビやナマズの仲間などは水槽内のコケを除去してくれる大切な存在です。

今回は水草水槽に於ける熱帯魚やエビ達の飼育方法や注意点についてのお話です。

熱帯魚を購入する方法

アクアリウムショップ等の店頭で購入する

一番手っ取り早く確実な方法がこれです。

メリットとしては直接自分の目で確かめながら購入できること。

先ずは自分の水槽に合っているのか、大きさはどうか、色合いは間違いないか等をイメージしながら選べます。

また、ショップでは十分に気をつけていても病気や元気の無い個体はいますので、そういった魚を確認することもとても重要です。

熱帯魚にとって一番のストレスは環境が変わること。

水温の変化や移動時の揺れなど、それが原因で病気を発症したり体調を崩すこともあります。

丈夫で育てやすい入門種に最適なプリステラ

近くのショップであればそのような要因を最小まで減らせます。

デメリットとしては大きなショップでないと欲しい種類や数を確保できない場合があることでしょうか。

予約しておくことも出来ますが、生き物ですのでいつ入荷するか読めないところもあります。

それでもネオンテトラやラスボラ等のいわゆるメジャーな種類であれば余程で無い限り容易に手に入れることが出来るはずです。

ネットで購入する

同封の補償に対する注意書き

生体をネットで購入するのは大丈夫なのかなんだか心配になりますが、私もよく利用しています。

メリットとしては好きな種類や数を手に入れやすい、セットで安くなる場合がある等。

デメリットとしては、移動のストレスによる死着や体調の悪化、病気などの確認が出来ない、見たことのない種類はイメージがしづらい等が挙げられます。

安心できるお店であれば梱包はしっかりとされており、夏場には保冷剤、冬場にはカイロなどを使用して水温を保ちながら送ってくれます。

緩衝材やカイロを使った丁寧な梱包

後述しますが、水合わせをきちんとすればまず問題ありません。

病気の個体だったり死着といったことも経験上少なく、もしもの場合には補償をしてくれるところもあります。

ショップとネットを上手く使い分けながら購入するのが良いかと思います。

熱帯魚を購入してきたらまずは水合わせ

水合わせとは

かんたんな水合わせの一例

第1条件として先ずが自分の水槽の環境がしっかり出来上がっているかどうかが重要です。

すなわち濾過フィルターなどの設備が整っているか、アンモニアなどの有害物質を分解してくれるバクテリアが定着しているか等です。

それらがクリアされているとして話を進めます。

水合わせとは熱帯魚だけでなく鯉や金魚などを含めた魚全般を今の自分の環境の水温と水質に合わせることです。

ショップであってもネットでの購入であってもそもそも水温はご自身の環境と絶対に違っているはずです。

開封直後。真冬でもしっかりと温度が保たれています

熱帯魚にとって水温の急激な変化はとてもストレスになります。

極端な話それが1℃であったとしても、です。

なるべくゆっくりと今現在の水温に合わせていくことが重要です。

また同様に水質の極端な違いもかなりの負担になります。

例えばpH(酸性度)の違いや硬度(水の硬さ)などです。

こちらも水温と同じく少しずつ慣れさせていく必要があります。

具体的な水合わせの方法

確実なのは点滴法

魚の数が多い場合や水合わせに特に気を遣う魚種の場合は点滴法が最適です。

確実に且つ少しずつ水に馴らすことが出来ます。

具体的な方法について見ていきましょう。

step
1
バケツや発砲スチロールに魚を移す

ストレスをかけないようにゆっくり優しく

熱帯魚を購入するとビニール袋に飼育していた水と酸素を封入してくれます。

その飼育水ごとそのままバケツや発砲スチロールにゆっくりと優しく移動させましょう。

飼育水の量は魚の数によって適宜加減します。

多ければ変化を抑えられますが時間はかかりますし、少なければその逆になります。

この時、部屋の温度を水温と同等にしておくことをおススメします。

完全ではありませんが、室温=水温ということが出来ますので点滴中に水温を近づけることが出来ます。

step
2
シリコンチューブにコックを取り付ける

エアーポンプなどに使用するシリコンチューブに写真のようなコックを取り付けます。

このコックを開閉することで点滴の水量を調節。

水槽側はキスゴムを使って確実に水槽と固定しましょう。

step
3
サイフォンの原理を使って呼び水をする

水槽内にチューブを固定したら、コック側を口で吸って呼び水をします。

そうすることによって高低差で水が出続けます。

これがサイフォンの原理です。

結構な勢いで水が出ますのでうっかりと飲んでしまわないように気を付けましょう。

あとはコックを微調整して水量を調節。

ゆっくりと時間をかけて水合わせしていきます。

私は1時間ほどかけて水槽の水によって少なくとも飼育水が3倍から5倍に薄まるまで待ちます。

この際水槽の水の減少に気を付けましょう。

step
4
最後に水温の確認をする

最終的にもう一度水温を計ります。

ここで水温に違いがあるようであればこのような容器に魚を移し替えて水槽内に浮かべます。

この時横から見てみて病気や魚体に損傷などが無いか確認することが出来ます。

しばらくして水温がほぼ同じになったらいよいよ水槽内に入れてあげましょう。

ちなみに給餌はかなりの負担になるので次の日まで待ちます。

少数の場合によく行う方法

購入した熱帯魚が少数の場合に私がよくやる方法を紹介します。

点滴法よりも簡単に出来ておススメです。

step
1
透明な容器に移し替える

袋から発砲スチロールなどの容器に移し替えたら、さらに小さくて透明な計量カップなどに飼育水ごと移動させます。

あまり窮屈ならば容器の数を増やして過密にならないように気を付けましょう。

step
2
容器を水槽に浮かべる

ひっくり返らないように気を付けながら水槽に容器を浮かべます。

流木にひっかけても、水流に漂わせても大丈夫です。

こままある程度水温が同じになるまで待ちます。

この時点で魚体をよく確認しておきましょう。

step
3
水温が同じになったら水を少しずつ入れ替える

このように水槽用のスポイトなどを使用して容器内の飼育水を抜き、その分水槽の水を足していきます。

これを繰り返すことによって徐々に容器内は水槽の水の割合が増えていきます。

10分おきにこれを繰り返しだいぶんと水が入れ替わったところで放流します。

導入直後で色が揚がっていないボララスマキュラータ

入れ替える水の量や時間は何度か繰り返すことでちょうど良い頃合いが掴めてきます。

この方法は水温と水質をほぼいっぺんに合わせることが出来て効率的ですが、魚にとっては負担が大きくなるのでとにかくゆっくりとを心掛けます。

熱帯魚を飼育する上での注意点

飼育数に気を付けよう

ゆったり目が鑑賞していても落ち着きます

ここでは水草水槽における熱帯魚の飼育数の話をします。

熱帯魚をメインに飼育するのか、はたまた淡水魚か海水魚かによっても違いがあるからです。

基本的には水草水槽ではそこまで過密に飼育することはないでしょう。

あくまで水草とのバランスが大切です。

飼育数に限らず追いかけ回したりはします

よく言われるのは1リットルの水に対して1匹だったり、魚体1cmに対して水1リットルという指標です。

水草水槽でものすごく大きな熱帯魚を飼育される方は少ないと思いますが、確かに小型の熱帯魚と大型の熱帯魚の数を同じにカウントするのは無理があります。

私的には1cmに1リットルのほうが安心して飼育出来る気がしますし、観ていても窮屈さを感じません。

もちろんろ過環境に左右されることは大前提です。

餌やりについて

餌の与え過ぎは悪影響が大

調味料の容器を使用すると量の加減がしやすいです

生き物ですし愛着も湧いてきてついつい餌を多く与えてあげたくなってしまいます。

ですがそれがかえって熱帯魚の体調を崩させる原因になることがあります。

1日に2~3回、2分ほどで食べきれる量を与えるのが目安と言われていますが、果たしてそんなに必要なのかは疑問です。

回数はまだしも、2分って時間は結構長いのでそれを守るとかなりの量を与えることになってしまいます。

約4cmと標準的サイズのラスボラ・ヘテロモルファブルー

そもそも水草水槽で飼う熱帯魚はせいぜい3~6cmくらいがメインでしょう。

その大きさの魚にそこまでの量は必要が無いと感じます。

もちろんやせ細ってしまうようでは可哀そうなのでしっかりと体形を観察しながら適量を見分けることが大切です。

また餌の与え過ぎは富栄養素化に繋がりコケの原因になります。

とにかく餌は少なめから始めることをおススメします。

餌の種類は高浮上性が◎

熱帯魚の餌はフレーク状、顆粒状、赤虫やブラインシュリンプなどの生餌系があります。

私がおススメするのは顆粒タイプの高浮上性のものです。

フレーク状のものは崩れて水を汚す原因になりますし、生餌系は言わずもがなです。

顆粒タイプは餌が崩れにくく、高浮上性であれば長く水面に留まってくれるため水質にとても優しいです。

ただし飼育する種類によってはそうもいって居られない場合があります。

臆病で水面まで上がってこれない種類や生餌しか食べないグルメさん、底でジッとしているタイプもいるからです。

そういう意味では水面に餌を食べに来てくれる熱帯魚を選ぶと後々楽に飼育することが出来るでしょう。

サイズ感や性格に気を付けてチョイスしよう

体長は4cmほどでも体高がある分大きく見えるゴールデンドワーフグラミー

熱帯魚を選ぶ際はサイズ感をよく考えます。

例えば30cm水槽に大きな種類を泳がせてはアンバランスになるでしょう。

ネオンテトラなど、比較的小型の熱帯魚を選ぶと水景とマッチします。

水槽サイズが大きくなればそれだけ選択肢も増えますが、やはり大きめの魚種はワンポイントくらいの数にとどめると上手くいきます。

基本的には大きさより適正数を意識したほうが見栄えが良くなるでしょう。

種類が違っても同じくらいのサイズ感は重要です

サイズを揃えることは熱帯魚自身にも重要な要素です。

何故なら少なからず熱帯魚同士のいざこざが起きるからです。

餌をめぐってであったり、縄張り争いだったり結構お互いにちょっかいを出す場面があります。

そういう時は基本大きい方が勝ちます。

ですので同じくらいのサイズを選ぶことはとても重要なのです。

単一の魚種で揃えるのも手です

また熱帯魚にはそれぞれ種類によって性格があります。

店員さんに聞いたり、ネットで解説を見ながら混泳に向いている温和な性格のものを選びましょう。

これで随分と争いごとを回避することが出来るでしょう。

また前述したように臆病なタイプは餌やりに困る場合があります。

小型の美魚であるラスボラsp.ハナビやスンダダニオ・エリスロミクロンなどはその美しさから是非飼ってみたい熱帯魚ですが、とにかく臆病なので餌やりに少し苦労をします。

どの層を泳ぐのかを気にする

上層部を好むメダカの仲間、アフリカンランプアイ

熱帯魚には種類によって泳ぎたがる層があります。

メジャーであるネオンテトラなどのカラシン系やラスボラなどのコイ科の魚は中層辺りを泳ぎます。

一方でアフリカンランプアイなどのメダカの仲間は上層部を好みます。

プレコなどナマズの類は下層に棲みつきます。

中層を泳ぐ種類が一番飼育しやすく水景とのバランスも良いでしょう。

上層部を泳ぐ種類も飼育は楽ですが、飛び出し事故を起こす割合が上がります。

例えば黒髭ゴケを食べてくれることで有名なサイアミーズ・フライングフォックスなどはその名の通りすぐに外に向かってフライングしてしまいますので正直あまりおススメできません。

また下層を泳ぐ種類は餌を与える時に必ず沈降性のものを与える必要があります。

またソイルではなく砂での飼育になる種類もいたりと最初は止めておいた方が賢明です。

病気について

熱帯魚が一度病気になると治癒させるのは至難のわざです。

一番は持ち込まないことと発症させないことです。

例えば新しく熱帯魚を迎える時はよく観察して病気を持っていないか確認すると良いでしょう。

例えばすでに病気を発症している場合はすぐに隔離して他の個体に移らないようにしてから薬浴などの対策をします。

疑わしい場合も出来れば隔離してから導入するのが安心ですが、もう一つ水槽が必要だったりと中々難しいところです。

また元気に泳ぎまわっていたのに急に体調を崩して病気になることもあります。

水草の種類にもよりますが水温は26℃くらいが安心です

例えば白点病の原因になるウオノカイセンチュウはすでに水槽内にいることが多く、何かの原因がきっかけで発症したりします。

それを予防するには前述のように餌を与え過ぎないことや高濾過環境の構築、水温や水質の変化を少なくして魚に負担をかけないようにすることが大切です。

また白カビ病の原因である真菌や、白点病の原因のウオノカイセンチュウは26℃以上の高水温に弱いという一面があります。

バクテリアの活性も26℃くらいが最も盛んといわれていますし、水草の生育適正温度内でもある26℃あたりに水温を設定することは色々な面で有効であるでしょう。

コケ取り要員のエビやオトシンクルス等は最初から入れておこう

エビはヤマトヌマエビの圧勝

ヤマトヌマエビはコケ取り界のトップランナー

水草水槽では必ずその力を借りることになるエビやオトシンクルスなどのコケ取り生体。

エビに関してはミナミヌマエビとヤマトヌマエビがいますが、断然ヤマトヌマエビのほうがコケを食べる能力が高いです。

ミナミヌマエビは効果的には数段落ちにはなりますが、勝手に繁殖してくれるので育てる楽しみがあります。

お腹に卵がいるミナミヌマエビ

ヤマトヌマエビは汽水といって淡水と海水が混じった環境でないと繁殖しない為、基本的には購入するしかありません。

コケを食べる能力が高いと言っても成長して固くなったアオミドロや黒髭ゴケは食べません。

そもそもそういったコケを出さない環境作りに気を付けながら、予防として最初からそれなりの数を入れておきます。

60cm水槽では10匹くらいからで大丈夫でしょう。

オトシンクルスは鑑賞魚としても可愛らしい

見ていて飽きない可愛らしさ

オトシンクルスはガラスの面に付着したコケを食べてくれるナマズの仲間です。

その能力に加えて、ナマズ系独特の可愛らしさも持ちあわせます。

ガラスにくっ付いて一生懸命お掃除をしている姿は何ともいじらしく、観ていて飽きません。

60cm水槽では3~5匹を目安に入れておきます。

ガラス面に貼り付くようにコケを食べます

ちなみにコケ取り生体のヤマトヌマエビやオトシンクルスは飼育数の中にカウントしなくても大丈夫です。

とは言ってもエビの糞はモスの中などに堆積して成長の妨げになるので、随時きれいに吸い取るなどそれなりに注意は必要になります。

石巻貝もコケ取り要員の一つではありますが、その効果はそこまで高くなく、水草水槽的には見た目もあまり良くないのでおススメしません。

黒髭ゴケを若干ですが食べてくれるサイアミーズ・フライングフォックスは前述のように飛び出し事故が多く、さらにはわりと大型化するためにこちらもおススメできません。

基本的にはヤマトヌマエビとオトシンクルスのコンビが鉄板です。

おすすめの熱帯魚たち

グリーンネオンテトラ

個体によって赤の入り具合が違います

私がおすすめする熱帯魚の筆頭はグリーンネオンテトラです。

先ずは何と言っても美しく綺麗であること。

グリーンというよりはブルーに光るその体色はどんな水景でも鮮やかに映えます。

同系にネオンテトラやカージナルテトラがありますが、これらの種類よりも赤の部分がすくないのが特徴。

グリーンネオンテトラに比べて若干大き目なネオンテトラ

そして体長が3センチほどと、両者よりも少し小さめなので30cmキューブなどの小型水槽にも最適です。

そして温和な性格で混泳も問題なし。

5匹以上入れればそろって泳ぐ群泳も楽しめます。

流通も多く、価格もお手頃で飼育も容易と欠点も見当たらない熱帯魚です。

ラスボラ・アクセルロディブルー

淡い色合いが魅力です

配色はグリーンネオンテトラと同じブルーとレッドですが、こちらはどちらかというと淡いメタリックな感じの発色です。

飼い込むとさらに綺麗に輝き思わず見惚れてしまいます。

体長が2.5cmほどとても小さな熱帯魚で、多めに入れてあげるといっそう水景を鮮やかに彩ります。

導入直後でまだ色が揚がっていない個体

性格も温和で群泳もします。

小さいのであまりサイズが違わない種類と混泳させると安心です。

飼育は容易ですが、少し白点病などの病気に弱い一面もあります。

流通が少なめなのでチャンスがあれば是非飼育してみて下さい。

ミクロラスボラsp.HANABI

とにかく一見の価値ありの美しさ

グレーっぽい体色に花火のような点が無数散りばめられたとても美しい熱帯魚です。

特にオスはヒレの赤がよく発色し、緑の多い水草水槽の中では特に目を惹きます。

こちらも体長2,5cmほどのとても小さい種類です。

性格は温和で混泳も問題ありませんが、どちらかというと臆病であまり水面に顔を出しません。

そういうわけで餌やりは若干難易度が上がります。

流通はわりと多く、比較的容易に手に入れることが出来ます。

飼い込むほどに美しくなるその姿を是非実際に鑑賞していただきたいイチオシの熱帯魚です。

その他水草水槽で飼育しやすいおススメの熱帯魚はこちら。

最後に

シンプルだがとても美しいファイヤーテトラ

まさに水草水槽に無くてはならない存在の熱帯魚たち。

色とりどりの種類が水草の美しさをより一層引き立てます。

同様に水槽のお掃除を担当してくれるエビやナマズも大切なタンクメイト。

餌をあげようと水槽に近づくと水面まで寄ってくるようになったりしてさらに愛着が湧いてきます。

導入方法や飼育方法に気をつけながら長く大切に飼育してあげたいですね。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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